先ほど小さな幸運に見舞われた。フローニンゲンで生活を営む中で良く運がいいと思うのは、大抵私がどこかから自宅に戻った直後に雨が降り始めるケースが多いことだ。今日もまさにそうだった。
午後にミヒャエル・ツショル教授とのミーティングがあり、それが終わって自宅に到着して数分後に突然雨が降り始めた。概ね天気予報通りの時間帯に雨が降り始めたが、自宅に戻ってまさか数分後に雨が降り始めるとは思っていなかった。
こうしたことがこれまでにも何度もあり、そのたびに自分は運がいいと思う。今日のツショル教授とのミーティングも非常に有意義であった。特に今後の研究の方向性をより明確にする上で非常に有益であった。
ミーティングの最初に前回のミーティングからの進捗状況を共有した。その後に、ここからの研究の具体的な方向性について意見交換をした。
当初の予定では、対象とするMOOCの講義に潜むフラクタル次元と学習者のオンライン上のコメントに潜むフラクタル次元との関係性を調査し、さらには講義のフラクタル次元と学習者の学習成果(クイズスコアとテストスコア)との関係性を調査するという考えだった。
これまでのところ、すでにレクチャービデオの定量化は全て終わり、後者の分析も完了させた。結果としては統計的に優位な結果が得られ、その発見事項には満足している。
一方で、学習者のオンライン上のコメントを定量化するのは相当に労力を要し、データの構造上、データ分析を行う意義がどれほどあるのかについて改めて考えていた。ツショル教授とも話したが、確かに講義が内在的に持つフラクタル次元と学習者のコメントが内在的に持つフラクタル次元を比較することは面白いが、それは労力の面も考えて今回の研究では採用しない方がいいという判断を下した。
もちろん今後の研究において、そのアイデアを採用することは十分に可能だが、限られた時間の中で行う今回の研究に関しては、そこまでデータ分析の範囲を広げないことが賢明だと判断した。一方で、既存のデータ分析をより深く行っていくのはどうかという提案をツショル教授から受けた。
この提案の具体的な中身を聞いてみると、非常に興味深く、時間的にもそれは十分に可能であると分かったため、次回のミーティングまでにそれらの分析を行おうと思う。備忘録を兼ねて簡単にそれらの分析について書き留めておくと、三つの定量化基準で明らかにされたそれぞれのフラクタル次元の相関係数をまず算出する。
これによって、お互いの定量化基準がどのような関係にあるのかを把握することができる。その関係性が明らかになれば、MOOCのコンテンツ開発者へのより具体的な実務的提言が可能になる。
相関係数を算出した後は、それらの独立変数が従属変数である学習成果にどれほど影響を与えるのかを分析するのに際して、重回帰分析を用いる。すでにひとつひとつの独立変数が従属変数に与える影響については単回帰分析を行っていた。
しかし、そこから分析を一歩進めて、独立変数のどのような組み合わせが従属変数である学習成果をどれほど予測できるのかを重回帰分析で明らかにしたい。今月はそれらの分析を行うことに並行して、論文の執筆をより進めていく。
引き続き定量化基準と先行研究については文献調査を進め、同時にすでに執筆している論文のイントロダクションに肉付けをしていきたい。次回のミーティングまでに肉付けされたイントロダクション、リサーチクエスチョン、方法論、およびこれまでの分析で明らかになった結果を記載するセクションのドラフトを執筆したいと思う。
ここからこの研究は一気に形になっていくと確信している。フローニンゲン:2018/4/4(水)18:33
No.946: Existential Burden
I experienced existential depression in the morning yesterday, which can be called “existential burden.”
However, because the organ concert at the St. Stephen's Basilicagave me sublime enlightenment, now I’m unleashed from the existential burden. Budapest, 08:59, Friday, 4/20/2018