徐々に夜が明けてきた。その証拠に、ダークブルーの空が少しずつライトブルーに変わり始めている。
今天気予報を確認してみると、今日はもしかすると一日のどこかで雪が降るかもしれないそうだ。行きつけのチーズ屋の店主と週末に少しばかり話をしていたように、明日からは再びぐっと冷え込む。
特に水曜日は、最高気温でさえマイナス4度を示している。三月に入ろうかというのに寒さは逆戻りしたようだ。
今日はインターンで行っている研究には一切手をつけない。昨日、プログラミング言語のRをいじりだすと、結局数時間もそれに没頭している自分がいた。
明日にインターンがあるのだから、今日は一旦研究から離れ、探索的に自分の関心の赴くままに読書をしたり、作曲実践に時間を充てたいと思う。今日の読書は、ネットワーク科学に関する専門書を中心に進んでいくだろう。
仮に十分な時間があれば、システム科学に関する専門書にも目を通したい。二つの科学領域の知識は、焦ることなく徐々に獲得していき、構築された知識体系を元に実際の研究や企業との協働プロジェクトにそれを活用していきたいと思う。
作曲については、毎日行っているように、今日も曲を少なくとも一つ作る。とにかく、ここから三、四年程度は、過去の作曲家に範を求める形で修練が進んでいくだろう。
おそらく、最低でも1000曲の模倣が必要だと思う。過去の作曲家の曲を参照しながら1000曲を作った時、そこで何かしらのことが見え始めるだろう。
そこからようやく自分の曲というものの姿が浮かび上がってくるような気がしている。とにかく今日も、過去の作曲家の曲を参照しながら、一つか二つの曲を作っていく。
ふと気づいたが、ここ最近は作曲実践で得られた発見を日記に書き留めておくことがあまりなかったように思う。これは、実践の中で得られるものがなかったことを示しているのではなく、毎回の実践で得られることは豊富にあり、それらがいかんせん感覚的なものであるがゆえに、自分の言語化が追いついていなかったのだと思う。
このところは作曲理論に関する専門書を紐解くことはほとんどなく、その代わりに毎日誰かしらの楽譜を開いている。生の楽譜を参照し、そこから作曲に関する技術と感性を学んでいるような段階に今の自分はいるようだ。
毎日作曲実践をすることによって、「こうなったらこうする」「ああなったらこうする」というパターンが徐々に自分の内側に構築されているのを見て取ることができる。しかしながら、その数はまだ圧倒的に不足している。
一つ一つの楽譜は本当に最良の教材であり、作曲家は自らが獲得した技術と感性が詰まったパターンをそこに開示している。それらの量は無限大であるが、棋士が膨大な打ち手のパターンを獲得し、それを対局の場で具現化させるように、膨大な作曲パターンの構築物を自分の内側に築き上げていこうと思う。
ダークブルーの空はほぼ完全に明け、薄明るい空が広がり始めた。これが夜明けである。フローニンゲン:2018/2/25(日)07:15
No.806: Royal Minuet
Are we dancing intentionally or are we manipulated to dance?
Time is passing by as if I were dancing in a royal court. Groningen, 08:35, Monday, 2/26/2018