夕方のフローニンゲンの空はとても美しい。特に、この季節の夕方のフローニンゲンの空は、複数の色が薄いグラデーションを生み出している。
手前の空は成層圏を映し出すかのような薄い青色を帯びており、遠くの空へ向かっていくに応じて少しずつ赤みを増す。私はこの時間の夕焼け空が本当に好きなようで、先ほども書斎の窓越しからぼんやりと空を眺めていた。
一切の雲がなく、空にあるのは空のみなのだ。広大な空がどこまでも遠くへ広がっている。
今日は午前中に、米国の大学院へ客員研究員としての応募をするための書類を完成させた。最後に残っていたのは、研究計画書であり、結局細かな点をいくつも修正することになった。
最後に出来上がったのは納得のいく計画書であり、この研究を実際のその大学で行えたらと思う。仮にその大学院に受け入れられたら、計画書に明記している三人の教授に師事しようと思う。
一人は音楽学科、もう一人は統計学科、そしてもう一人は教育学科に在籍している教授である。
彼らからは年末年始にかけてメールの返信を受け、仮に私が客員研究員としてその大学に所属することになれば、研究に協力してくれることになった。是非とも彼らとの協働研究が現実のものになればと思う。
昼食後にもう一度全ての提出書類を見直し、応募書類の提出を済ませた。あとは結果を待つのみである。
結果は遅くとも六月までにわかるそうだ。ちょうどその時期は、アムステルダムで開催される国際ジャン・ピアジェ学会に参加している頃かもしれない。
結果がどのようであったとしても、それを受け入れ、また次の活動につなげていきたいと思う。
午後からは、結局インターンで行っている研究の続きを行った。自宅ではできるだけこの研究をしないようにしていたのだが、昨日の件もあったため、どうしてもプログラミング言語のRをいじりたくなってしまった。
昨日、オフィスからの帰り道、とにかくプログラミングコードについてあれこれ考えを巡らせていたのが功を奏したのか、昨日苦戦していた問題が先ほどなんとすんなり解決した。
当然何回かコードを書き直したりしていたが、なぜだかわからないが最終的なコードの輪郭がぼんやりとその時に見えており、そこから逆算してコードを積み重ねていったらうまくいった。これには正直、自分自身が一番驚いた。
このおかげもあって、3000個を越すデータポイントに対して一つ一つ定量化を行う大きな手間が省けた。早速、定量化されたデータをグラフ化し、時系列データを眺めてみた。
すると興味深いことに、私が立てていた仮説の通り、対象としているMOOCのコースの各週の授業はどれもみな、異なる変動性を持っていることが視覚的にわかった。
ここから私は、今回の研究の核になる「トレンド除去変動解析」のプログラミングコードを書き、それを実行してみた。すると、これも仮説を立てていた通り、各週の授業はどれも異なるフラクタル次元を持っていることがわかった。
月曜日のインターンでは、各週の授業が持つ異なるフラクタル次元と各週のテストスコアや授業の完遂率との相関関係などを調べていきたい。無事にRのコードを書くことができ、少しばかり安堵感に包まれている。フローニンゲン:2018/2/24(土)18:32
No.804:Up From the Celestial Sphere
The sky, which seems as if we could hear a sacred voice from the celestial sphere, is emerging.
Such a holy night is embracing this moment. Groningen, 19:40, Sunday, 2/25/2018