今日は昼食前から雨が降り始め、今も雨が降り続けている。年末年始に日本に一時帰国した際の、快晴続きの日々が幾分か懐かしい。
しかし、今こうして降り続けている雨もそれはそれで趣きがある。雨の香りや雨の音、そして雨が生み出す雰囲気は、見方によっては大変趣き深いものとなる。
今日は夕方に、今年最初の研究ミーティングが行われた。これまでのミーティングと同じように、大学のカフェテリアで研究アドバイザーのミヒャエル・ツショル教授とグループメンバーのハーメンと三人でミーティングを行った。
そこでの雰囲気は昨年に引き続き、非常にリラックスしたものであり、三人の意見交換はいつもと同じように活発だった。いよいよ研究計画を最終版にし、ここから研究が本格的に始まり出す。
振り返ってみると、昨年に在籍していたプログラムでは、研究が占める割合が今のプログラムのそれよりも大きかったため、研究計画を練る時期が早く、研究に着手する時期も今よりも早かった。今年のプログラムでは、二月から本格的に研究がスタートすることになる。
ちょうど今月末に、研究計画書を基にしたポスタープレゼンテーションが行われ、その日をもってして研究の本格的な開始となる。研究計画書のドラフトとポスタープレゼンテーションの資料は、日本に一時帰国していた際にツショル教授に送り、ほぼこのままの形で最終版にできそうである。
ただし、今日のミーティングでいただいたフィードバックにあるように、データの計量観点をもう少し魅力的なものにしたいと思う。現時点では、MOOCのレクチャーが持つ変動性と学習者のオンラインコメントが持つ変動性を分析するために、センテンスの長さとコースに関係する概念の数を計量観点に置いている。
理想としては昨年の研究のように、カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論を用いて、レクチャーとオンラインコメントの複雑性を分析したいのだが、昨年の研究で明らかになったように、コーディングシステムを構築するのが非常に手間であり、同時にそれがうまく構築できたとしても測定者間信頼性が担保できるかは不明である。
昨年のそうした苦労から、今回の研究では、計量観点はできるだけシンプルなものにし、その代わりに収集したデータに対しては、既存の教育研究ではあまり用いられることのない非線形ダイナミクスの手法を活用することを考えている。
今日のミーティングを通じて、センテンスの長さの代わりに、文章の中で特定の意味を持たない「終止ワード (stop words)」を計量基準にすることも良い候補だと思うようになった。というのも、既にツショル教授からも理解を得ているもう一つの計量基準と終止ワードは対の関係にあるからである。
センテンスの長さという計量基準がいかにシンプルに見えたとしても、今回の研究の焦点は、得られた時系列データの変動性の背後にあるフラクタル次元を特定することであり、さらには、センテンスの長さのフラクタル次元が学習プロセスと学習成果の双方に思わぬ影響を与えている可能性もあるため、センテンスの長さも計量基準として残しておこうと思う。
そのため、最終版の研究計画書には、上記の三つの計量基準を盛り込んでおきたい。とりあえず明日は、終止ワードに関する文献を調査してみようと思う。フローニンゲン:2018/1/15(月)18:03 No.648: Music Scores as Scaffolding
When I was composing music yesterday with reference to actual music scores of past great music, I thought that they had a scaffolding effect.
The effect is very valuable not only for amateur composers but also professional composers.
Fro amateurs, actual music scores bolster their music composition skills, which can be called as an imitation effect.
On the other hand, past distinguished scores would provide professional composers with profound insights and inspiration.
I’ll continue to refer to past music scores from these perspectives. Groningen, 07:16, Monday, 1/15/2018