闇夜の中を降りしきる雨を見ながら、今日の振り返りを行っておきたい。今日は午後の三時半から、研究アドバイザーのミヒャエル・ツショル教授と、同じ研究グループに属する友人のハーメンと三人でミーティングを行った。
前回から二週間ほど間が空き、久しぶりのミーティングとなった。このミーティングは、ツショル教授の配慮もあり、あえて研究室で行うのではなく、よりインフォーマルに大学のカフェテリアで行うことになっている。
今日もキャンパス内のあるカフェテリアでミーテイングを行った。ミーティングの開始時刻よりも数分早くカフェテリアに到着すると、ツショル教授とハーメンはすでにディスカッションを始めているようだった。
二人の待っている席に到着すると、ハーメンがいくつか意見をツショル教授から求めたいことがあり、30分早くからミーティングを始めていたそうだ。ハーメンの研究は大変興味深く、私も着目しているゲーミフィケーションに関するものである。
より詳しくは、ハーメンは、ゲームあるいはゲーム的な要素が学習に及ぼす効果について研究をしようとしている。今回の私の研究はゲーミフィケーションに関するものではないが、ゲーミフィケーションが持つ教育効果やゲームを活用した学習のラーニングプロセスには大きな関心がある。
今日のミーティングはとりわけ、自分の研究をさらに前へ進める上で有益であった。ツショル教授とハーメンが30分早くディスカッションを始めてくれていたおかげで、公式的なミーティングが始まってから丸々一時間ほどが私の研究に関するディスカッションとなった。
ツショル教授とハーメンからもらったフィードバックやアイデアは非常に有益であり、とりわけデータの定量化に関して一歩先に進むことを可能にするものだった。私は当初、MOOCsのレクチャーの一つ一つのセンテンスを定量化し、それを時系列データにして「トレンド除去変動解析」を適用し、一つの毎週のレクチャーが持つフラクタル次元を明らかにしようとしていた。
さらには、レクチャーのフラクタル次元のみならず、毎週のレクチャーに対する受講者のコメントを定量化し、その時系列データに対してトレンド除去変動解析を適用することによって、フラクタル次元を明らかにしようとした。
ここからさらに、二つのフラクタル次元の相関関係と、レクチャーが受講者のコメントに先行しているという性質上、レクチャーのフラクタル次元が受講者のコメントのフラクタル次元に与える影響について分析をしようと考えていた。
その際に、レクチャーと受講者のコメントのセンテンスをどのように定量化していくかについて様々な方法が思いつきながらも、どの方法を採用しようか迷っていた。最も簡単な方法はセンテンスの語数を数えることによって定量化する方法である。
しかしこの場合、発見事項のインプリケーションがあまり明確にならないため、この案を採用することをやめた。ツショル教授から言語学における発話分析手法をいくつか教えてもらったが、今回のデータ量が膨大なものであるため、それらの手法は一旦持ち越すことにした。
その次に、センテンスの中にある概念を数え上げるという案が出た。これも非常にシンプルであり、定量化が楽に行え、なおかつ測定者間信頼性も非常に高くなることが予想される。
しかしこの案も、先ほどの案よりはインプリケーションが明確だが、研究の筋書きとしてあまり強いインプリケーションを得にくいことがわかった。ミーティングの中でいくつもの切り口を与えてもらうことができ、定量化の方法はいくらでもあることに気づくことができた。
あとは自分が今回の研究を通じて何を明らかにしたいのかをもう一度明確にし、その目的に合致したシンプルな定量化方法を選択するのが良いだろう。ミーティング後、自宅に向かう最中に、センテンスに盛り込まれた概念を単に数え上げるのではなく、レクチャーに関係する概念の数を数え上げる方法が一番望ましいのではないかと閃いた。
この案によって定量化を行い、生み出された時系列データにトレンド除去変動解析を適用してフラクタル次元を明らかにすれば、これは先ほどの二つの案よりも多くのインプリケーションが得られるような気がしている。
明日もまた引き続き、データの定量化の方法について考えを巡らせたいと思う。正直なところ、今回の研究はこの定量化のアイディアさえ明確になれば、あとは非常にスムーズに研究が進むと予感している。2017/11/27(月)21:02
No.478: Like a Wandering Troubadour
I cannot repress the enormous amount of my creative energy to keep a diary and compose music.
I will keep a journal and compose music, traveling and living all over the world someday.
It may sound unworldly, but that is my ideal lifestyle.
Living in a rural area in Northern Europe, I want to lead such a life.
I will keep a diary and compose music everyday like a wandering troubadour does moving around the world.
Perhaps, it comes true someday soon. 15:51, Tuesday, 12/5/2017