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1776. 反復と差異と美


闇の中に響き渡る雨の音と共に終わりを迎えていく日曜日の夜。明日からはまた新しい週が始まる。

今日は一日中、ラヴェルのピアノ曲を聴いていた。つくづく自分は繰り返しが好きなのだと思わされる。

単純な繰り返しが好きなのではなく、意識を凝らした際に感知できる差異をわずかに含んだ繰り返しが好きなのだ。日々の生活もまさに、そうした差異をわずかに含む繰り返しだと言える。

諸々のことが全て繰り返しの中でなされていく日々を生きていると、時に繰り返しに対する異常なまでの執着に対して、自分自身でも驚き、呆れることがある。それほどまでに私は繰り返しを好む傾向にあるようだ。

結局今日は、二時間半ほどのラヴェルの曲を七回ほど聴いていたことになる。ダイナミックシステムの要件の一つに反復性が挙げられるが、まさに自分がダイナミックシステムの要件を満たした生き物であることを伺い知ることができる。 先ほど、イタリアの作曲家ムツィオ・クレメンティの楽譜を休憩がてら何気なく眺めていた。繰り返しが生む美がそこにあった。

繰り返しを好む傾向と音楽への耽溺というのは密接につながっているかもしれない。というのも、音楽には繰り返しが不可欠な要素であるからだ。

どのような曲の楽譜を眺めていても気づくが、そこには反復性があり、その反復の中に微細な差異が存在している。反復性と差異が相まって生み出す美に対して、私はたまらないものを感じているのかもしれない。 午前中に学会の発表へ向けた論文を執筆している最中、取り掛かる腰は少し重かったが、実際に取り掛かってみると、論文を執筆することの大きな喜びに触れた。私は笑いながら、やはり自分は学術論文を書くことが心底好きなのだと思った。

いや、論文のみならず、結局自分は文章を書くことが好きなのだと思う。それも、誰かに強制させられて書くような文章ではなく、徹頭徹尾、自らの内発的な欲求に基づいて文章を書くことが好きなのだ。

理想を言えば、いつか自分の内発的な欲求だけに従って文章を書き続けるような生活をしたいと思う。文章を書くことを依頼されたり、強制されたりするのではなく、自分の魂が望むままに文章を書いていくのである。 ただし、とりわけ学術論文の執筆に関して、研究者しか読まない文章の価値がいったいどれくらいあるのかについて再び考えていた。もちろん、研究者の中で論文が読まれ、それが他の研究者の研究に活かされるのであれば、少なからず価値があると言えるだろう。

しかし、それが研究者から研究者への影響にとどまっているだけでは、何とも言えない物寂しがある。結局自分は、研究者としての研究そのものと研究の成果をどのようにこの世界に還元していけばいいのかについて、まだ明確な答えを持てていないようなのだ。

どこかふっ切れず、悶々としたものを私はまだ抱えている。毎日日記を書くのと同じようなことが、学術論文の執筆についても起こりうるだろうと予感している。

しかし、それはまだ予感に留まっており、何か引っかかりのような、しこりのようなものが自分の内側にあることは間違いない。科学研究とは一体何であり、その本当の意義と価値は一体何なのだろうか。

それらの問いとはまだまだ向き合い続けていかなければならない。何がきっかけとなってそれらの問いへの回答がもたらされるのか皆目見当がつかないが、見えないながらでも毎日歩き続けていかなければならない。

反復の中に絶えず差異を見出し続けていれば、いつかその日がやってくると信じたい。2017/11/12(日)20:54

No.421: Composition Practice Like Solving a Chess Problem I think that every great composer has idiosyncratic and implicit theories of music compassion.

Literally, they are invisible, but they can be traced and analyzed in a certain way.

I will attempt to elucidate those concealed theories.

For instance, I will train myself to predict what kinds of note will come next in a specific measure in a piece of work that a great composer created.

This practice looks like solving a chess problem.

Everyday, I will practice it at least for a measure in a piece of work.

This practice will be beneficial to detect implicit composition theories of great composers and to create my own theories. 12:51, Sunday, 11/26/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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