早朝から深い霧が辺りを包んでいた。その様子はまるで、雪の世界であった。
深い霧が随分と晴れてきたのは、十時を過ぎた頃だった。今朝は早朝の六時から仕事を開始させた。
九時頃を迎えてから、「学習理論と教授法」の最終試験に向けて、課題文献を再度読み返すことを行っていた。心理学科に所属していた昨年は、どのコースも二時間の試験であった。
しかし、教育学科では試験の時間がさらに一時間ほど長く、三時間ほどに及ぶ。私が履修しているコースではないが、どうやら四時間に及ぶものもあるらしい。
記述式試験に向けて学習をする際に、単に文献を読んでいるだけでは全く意味がない。そもそも、それらの文献の内容を理解することは、最終試験のためにあるのではない。
より長期的な視野を持って、今後の自らの研究や実務の糧になるようなものでなければならない。そうしたことを考えると、なおさら課題文献を単に読み返すことは不十分だという思いになる。
今日の取り組みは、確かに課題文献の再確認である。各回の講義内容をもう一度思い返すために、講義資料を読み返し、同時に課題文献を読み返すことを行っていた。
しかし、それは将来の糧になるような意味での学習には程遠い。こうした確認作業が終わった後に、私がなすべきことは、文献で書かれていることを自分の言葉でまとめていくということである。
その際には、実際に文章の形にしていくことが最も望ましい。幸いにも、今回の試験では、課題文献を含め、自分で作成したノート類を持ち込むことができる。
そうしたことを踏まえると、自分の言葉で事前に考えをまとめておくことは有益だろう。しかし、繰り返しになるが、試験のために学習するという意識は、今の私の中にはほとんどない。
もちろん、フローニンゲン大学のようなオランダを代表する研究大学院において、最終試験を通過することが難しいという事実があるため、試験の対策は念入りなものにしなければならない。だが、私の中で重要なのは、今の学習内容を今後の学習につなげ、獲得された知見や技術が、今後の研究や実務の中で滲み出るようにしていくことである。
そのためには、知識と技術を血肉化させるべく、とにかく自分の言葉を通じて自分の身体にそれらを体現させていくことが重要になるだろう。今日の午後も引き続き、その作業に従事する。 午前中に休憩を兼ねて、作曲の学習を行っていた。ここしばらくは、就寝前に一時間ほど、実際に曲を作るという実践に従事することが習慣になっていた。
もちろん、実践に勝るものはないのだが、実践だけでは自分の作曲技術が高まることはないと理解している。そうしたことから、理想的には、作曲理論や音楽理論を学び時間を一時間ほど確保し、実際に曲を作る時間を一時間ほど取ることができれば、とても理想的だという考えが浮かんだ。
今の私の仕事は曲を作ることではないため、一日の中で作曲に充てることのできる時間はせいぜい二時間が限度だろう。この二時間はとても貴重な時間であり、逆に毎日二時間を作曲の学習と実践に充てることができれば、自分が思い描いている表現状態に至れるような日がいつか来るだろう。
理想的には、一時間の学習の中で得られた新しい概念や方法を、その日の最後の作曲実践で活用してみるという流れを作りたい。新たな知識項目を学び、それを実際に曲を作る中で活用してみるのである。
それはいわば、トライアンドエラーの精神に基づく実践であり、いかに多くの実験を行い、いかに多くの失敗体験を積むことができるかが、作曲技術を深めることに直結してくるだろう。
新しいことを一つ学び、それを試す際に、これまで学んだ作曲規則に反することが生まれてしまうかもしれない。今はそうした規則違反を気にするよりも、とにかく新しい知識と技術を曲の中で試すことに焦点を当てる。
これは作曲に限らず、他の学習項目にも多分に当てはまることだと思うが、いかに数多くのトライアンドエラーを経験し、その過程の中で内省的にトライアンドエラーの結果を考察し、内省で得られた新たな気づきを次の実験につなげていくことが大切になる。
今日から作曲理論の学習に一時間ほどの時間を充て、作曲実践に一時間ほどの時間を充てることを習慣としたい。そして、一日の最後の作曲実践の場で、その日に学習した項目をトライアンドエラーの精神を持って実験するということを絶えず行う。
そうした日々がこれから続くことになるだろう。2017/10/19(木)11:42
No.310: Problem-Based Learning I cultivate my knowledge and skill of music composition by problem-based learning.
I tackle with an issue of music composition, which I have found through composing music.
Finding out own issues, collecting data to solve them, and testing own hypotheses by actual practice would be kind of problem-based learning.
Learning opportunities are everywhere at every moment. I want to engage in lifelong learning with the scientific mind. 08:34, Friday, 10/20/2017