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1658. 確信


欧州での二年目の生活が始まり、すでに二ヶ月が経とうとしている。昨年の一年間、自分は見えないところで多くのことを内側に積み重ねていたようだ。

それらが今一つ一つ、実感を伴う形で外側に見え始めていることは喜ばしい。論文を絶えず書き、日記を絶えず書き、曲を絶えず書くという、三つの創造行為に本格的に取り組むための準備が、今着実に進行しつつある。

もはや日々の自分の取り組みは、自分しか知らないことを知っている。表現行為の産物は、確かに誰かに参照されてこそ意味を持つ。

しかし、私がより重要だと思っているのは、誰にも参照されることがなくても、絶えず何かを形として生み出していくことである。つまり、人が見ている見ていないにかかわらず、表現行為を止めてはならないのだ。

誰が見ているのかどうかというのは、もはや一切視界に入らない。自分だけが自分の表現行為を見守っている。

まだ何も始めていないということ、そして、まだ何も始まっていないことを自分だけが知っている。今、日々何かを表現している量では、圧倒的に量の欠落であることを自分は知っている。

それを教えてくれるのは、創造の源泉に繋がっている時のあの純真な感覚だ。あの感覚を基にすれば、今の次元とはまた違った量と質を持って表現活動に取り組むことができることを知っている。

今日小さく積み重ねていった一つ一つの行為が、その実現への足場を作る。その足場は、もはや不可視のものではなく、実際に身体で触れるのと同じぐらいの実感を持って知覚することができる。 フローニンゲンの街は、黄昏時の時刻が早くなった。正午を少し過ぎたあたりから、どことなく夕方の雰囲気を醸し出し始めている。

今はどこか素直に、これからやってくるあの過酷な冬を歓迎できる。昨年の自分とは異なる自分がここにいる点において、これからやってくる冬は、昨年のものとは必ず異なったものになるだろう。

その差がどのような形で現れるのだろうか。今は、それを期待するのではなく、逆に恐れるのでもない。

ただそれが現れることが間違いないであろうという確信だけがある。あるのは確信だけなのだ。

自分が日々生きていく中で、この掴みどろこのない、表現を逃れていく確信はとても大切だ。自分の中には、「それがすでにそうなるであろうことを知っている」という感覚が、複数の対象について湧き上がっている。おそらく、それは本当にそうなるであろう。 昨日、夕方に大学から自宅に戻っている最中、微笑ましい光景を見かけた。近所のノーダープラントソン公園を抜けて、通りに出た時、羊の大群に出くわしたのだ。

見ると、二人の羊飼いが車道いっぱいに羊を引き連れてゆっくりと行進している。どこかの農場から別の農場に羊を移す最中のようだった。

羊の群れの先頭には、一匹の黒い犬がいた。その犬が羊をうまく誘導している。

行列から離れようとする羊をうまくコントロールし、羊の大群を見事に率いているその犬の力量は立派であった。特に、その犬は、二人の羊飼いの言葉をよく理解しているようだった。

二人の羊飼いの指示に対して、尋常ではない速度で意味を理解し、即座に行動に移している様子は、厳しい訓練の賜物だろう。

羊の行進の最中、車道ではバスや車がゆっくりとしか進めないような状況になっていたが、全ての人たちが、羊の行進を微笑ましく眺めていた。私もそうした一人だった。2017/10/17(火)20:13

No.303: Learning by Both Reading and Writing I started today’s work at six o’clock in the morning. I composed music for an hour and half last night.

Since I have a number of riddles about music composition, a long road is ahead of me until I become able to freely create music.

Yesterday, I was investigating modulation because I did not grasp the concept and how to implement it in my music.

Coincidentally, I came across Max Reger’s book, “Modulation (2007),” which looked very intriguing. In addition to this book, since I found several interesting books about music composition, I purchased all of them.

It is true that the principle of “learning by doing” can be applied to music composition. I will enhance my music composition skills by doing——creating actual works.

However, I cannot forget the importance of not only practice but also knowledge itself.

I think that I do not have robust knowledge networks about music composition. Therefore, I need to build such knowledge networks by learning through texts.

Learning by both reading and writing is applied to my music composition. 07:26, Wednesday, 10/18/2017

過去の曲の音源の保存先はこちらより(Youtube)

過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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