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1542. 論文執筆の内的必然性を掴むために


昨日とは異なり、今朝は風も緩やかで、大きな雨雲も見えない。天気予報によると、早朝のみ晴れであり、それ以降は夜まで雨が降るとのことである。

また、明日からも数日間は雨が続く。昨日のうちに、数日分の食料を購入していたため、今日からしばらくは書斎にこもって学術研究と作曲実践に打ち込もうと思う。

早朝の寒さに耐えられなくなったため、今朝から暖房をつけることにした。書斎に行き、今日の仕事に取り掛かろうとした時に、本棚に置かれている辻邦生氏の一群の書籍が目に止まった。

辻氏は小説家であったが、数多くのエッセーや日記を書き残した。私の目に止まっていたのは、辻氏の小説ではなく、エッセーや日記が形となった書物であった。

本業の小説執筆のみならず、これほどまでに膨大な量のエッセーや日記を書き残すことができた辻氏に対して、改めて感銘を受けた。やはり彼は、書くことを通じてこの世界を生き抜いた人なのだということを、今朝方にまた強く実感していた。

辻氏の残してきた仕事を前にした時、自分も学術論文の執筆に並行して、日記を書き続けるということが可能なのだという励ましを得た。私はまだ、辻氏が小説を作品として残したようには論文を創出ことができていない。

論文の執筆に向けて、自分の中で必要なものを蓄積することは確かに重要でありながら、論文を絶え間なく書くことをせき止めている何かを完全に溶解させなければならない。論文を執筆するための知識体系を構築していくことは必要不可欠であり、実際に論文を執筆するための方法論を自分の内側に確立することも大切である。

同時に、そもそも論文を執筆することを促す環境の中に入るということも大事だろう。立場上、今まだ絶えず論文を書くことを後押しするような環境に置かれているわけではない。

つまり私は、一つの論文を時間をかけて執筆すればいいという環境の中にいるだけなのだ。ここからは二つの順番が必要かもしれない。

フローニンゲン大学での二年目が終われば、論文を絶えず書かざるをえない環境の中に身を置くというのが最初のステップだ。それはフローニンゲン大学の博士課程に進むか、米国の大学院に客員研究員として在籍すれば、そのような環境に自ずと自分が晒されることになる。

そこから二つ目のステップとして、絶えず論文を書かざるをえない環境の中で、自分の内側から論文を書く必然性を掴むということだ。私は以前、この二つの順番を逆に考えていた。

すなわち、論文を執筆する必然性を内側に見出してから、論文を絶えず書く環境を提供してくれる場所に身を置くという流れを考えていたのだ。しかし、実際にその活動に従事しない中で、自分の内側にその活動に従事するための内側の必然性を見出すのは極めて難しい。

論文を書こう書こうと思っても書けないのは、この順番を見誤っているからではないかと思うのだ。自分の内側で論文執筆の内的必然性を掴むことは、論文を書く中でしかなされない。

それは少しずつでもいいのだ。とにかく、日々論文について考え、日々論文を執筆する過程の中で、論文執筆の内的必然性を見出し、それを外側に一挙に開放していくのだ。

そのためには、ある意味、論文を絶えず書くことを強制するような環境に身を置く必要があるだろう。昨年に引き続き、この一年間もまだまだ私にとっては準備期間である。

絶えず論文を書くという内側の核はすでに見出されている。あとはそれが、内的必然性という激流とともに外側に表出するように促していくことだけが求められる。

それが真に実現される日はもう少し先かもしれない。それまでの期間は、絶えず論文を執筆するという核が内側にありながらも、絶えず書けないという苦悩と向き合うことになるだろう。

その苦悩と真正面から向き合い、苦悩を流し去る内的必然性の激流を生み出すために、準備の期間を終えたら速やかに、論文を絶えず書くための環境に身を置きたいと思う。それは別の国で成し遂げられることかもしれないし、現在の大学であれば、立場を変えることによって成し遂げられることかもしれない。

絶え間ない論文創出の課題を、全て内面の問題として捉えてはならず、仕組みや環境という外的な観点から把握していく態度が不可欠だ。2017/9/14(木)

No.188: Educational Science and Philosophy of Education Educational science and philosophy of education are the most important realms of my work.

Today, I made a vow that I will never divert my work from them. Everything I think and feel from now would be always related with educational science and philosophy of education.

Following the courses in the present program at RUG, I can cultivate my knowledge and skill about educational science.

Since philosophy of education has strongly captured my interest, I will continue to explore it by myself. Although a myriad of books I want to read about philosophy of education, I will prioritize reading John Dewey’s writings for a while. Saturday, 9/16/2017

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