黒の黒さに酔う夢の印象が極めて濃いものであったため、もう一つ別の夢を昨夜見ていたことを忘れていた。夢の中で私は、若くたくましさを感じさせてくれる一人の少年と出会った。
彼は日本人であり、年齢は10歳だ。彼と出会ったのは、スペインの片田舎の都市の食堂だった。
その食堂は、地元のサッカーチームのクラブハウスの中にある。私がなぜスペインの片田舎の都市にいたのか定かではなく、このサッカーチームも特に有名なチームではなく、私はそこで何をしようとしていたのかいまだに謎である。
ただ、そこでこのチームの少年世代の試合を観戦したいという小さな思いだけがあったことは確かだ。私の横には顔がわからない知り合いが座っており、その人物と会話をしながら昼食を摂っていた。
すると、その少年がこちらに駆け寄ってきて、元気良く私たちに話しかけてきた。この子は生まれてからずっとスペインで生活をしており、日本語は極めて流暢でありながらも、敬語を知らないようだった。
というよりも、その場の文脈に応じて日本語が変幻自在に変化するという性質を体験したことがないようだった。全く物怖じしない少年の話す姿はとても微笑ましく、彼と二、三言葉を交わして、彼が午後から出場する試合を観戦することを約束した。
ゆったりと昼食を摂った後、一緒に食事をしていた知人と別れ、私は食堂を出た。あの少年が出場する予定のサッカー場は食堂の眼と鼻の先にあった。
会場に着き、席を確保してしばらくすると、試合が始まった。どうやらその少年はストライカーのようであり、終始相手陣内の奥で活発に動き回っている。
前半のうちに彼が2ゴールを挙げた。それによって、今季の彼の通算得点は、開幕2試合目にして5ゴールとなった。
前半終了のホイッスルが鳴ると、少年は監督が座っているベンチに駆け寄り、監督の戦術に対して意見を述べ始めた。彼は別に監督の戦術に不満があるようではなく、嬉々とした表情で、「もっとこうしたらチームの戦い方が良くなる」ということを身振り手振りを用いながら、流暢なスペイン語で語っていた。
前半が終了し、相手チームとのベンチの入れ替えのため、コートを横切っている最中もずっと、その少年は監督に話しかけていた。見るとその監督は、とても優しそうな老女だった。
その老監督は優しく微笑みながら、その少年の声に耳を傾けている。後半用のベンチに到着すると、今度はその少年が、監督やコーチ、そしてチームメンバー全員を集め、ホワイトボードを用いながら、一人一人の選手の細かな動きを指示し始めた。
説明を続ける最中、その少年はずっと嬉々とした表情でとても楽しそうだった。サッカーにかける情熱がその場にいた全員に伝わっており、彼が10歳だろうが日本人だろうが関係なく、チームの全員が彼の話に耳を傾けていた。
私は彼が2ゴール挙げたことよりも、彼の情熱的な姿勢に対して静かに感動していた。その姿を見れただけで私は満足し、後半を観戦することなく、サッカー場を後にした、そして、このスペインの片田舎の町から姿を消した。
振り返ってみると、この夢も印象に残るものだった。スペインの片田舎にいた10歳の日本人少年。
あの物怖じしない態度と口調は、どこかで出会ったことのある人物だった。そして何より、溢れんばかりの情熱を持って何かに全身全霊で打ち込む彼の姿は、必ずどこかで見たことがあった。
彼が誰かは自分だけが知っている。2017/8/31(木)
No.138:A Time Period and Music Edvard Grieg’s violin sonatas woke me up to start my today’s activities.
His violin works perfectly match my moods in the early morning. Interestingly enough, there are proper timings to listen to specific music.
Some music is harmonious with moods in the morning, whereas other music is mellifluous for moods at night.
On the basis of this finding, I think that I can compose a different piece of music according to a time period of a day.
I can imagine that the piece of music that I compose in the morning would be distinct from that I compose at night.
I will experiment how diverse my music is in accordance with a time period of a day. Monday, 9/1/2017