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1458. 多始多終と定石の大切さ


始まりの多彩さと終わりの多彩さ。これはとても不思議な現象である。

日記を書き留めながらふと、そういえば日記の始まりの文章が全く同一だったことはこれまでないのではないかと思った。何か特別なことを意識しているわけでは決してなく、いつも日記の書き出しは直感的かつ感覚的に生み出される。

そうした書き出しがいつも異なったものであることは大変興味深い。同時に、日記の終わりについても俯瞰的に分類してみれば内容上同じ括りになるものは多々あっても、文章が同一だったことはないのではないかと思った。

始まりはいつも異なっており、終わりはいつも異なっている。そして、いつもと異なるその終わりがまた新しい始まりを生み出す。

自己という存在は、本当に自己創出(オートポイエーシス)的な特徴を持っており、絶えず微細な差異を含む存在を生み出し続けているのだということに改めて気付かされる。この始まりの多様さと終わりの多様さについては、実は本日の作曲に関する学習と実践の中で得られたことでもある。

全く同じ始まりと全く同じ終わりを持つ曲というのもないのではないかという単純な気づきとそれに伴う驚き。日記と同様に、毎回始まりと終わりが異なる不思議さと面白さ。

それらを作曲を通じて味わえるのではないかという大きな喜びと期待が自分の内側に満ち溢れてきたのである。現在は、作曲の「学習」と「実践」という切り分けをしているぐらいの段階であり、それが完全に「作曲実践」という言葉に統一される日はもう少し先であろう。

仮にその日が来た場合に、おそらく私は日記を執筆するのと同じように、毎回始まりと終わりの異なる曲を作れるようになっている気がするのだ。その瞬間瞬間に自分を捉えて離さない思考や感覚を自由自在に曲にしていくこと。そうしたことが可能になる日を本当に楽しみにしている。

北欧旅行から帰ってきて、これまで以上に作曲の学習と実践に打ち込むようになった。数日前に、作曲を学んでいく過程は自分にとって、プログラミング言語を学んでいく過程に似ていると思った。

振り返ってみると、やはりプログラミング言語の基礎的な文法を学び、実際にプログラミングコードを書いていく中でそれに習熟していったことを思い出す。あの時もやはり文法や語彙を学びながら、プログラミングコードという文章を手を動かしながら実際に作ってみることが何よりも重要であった。

これは作曲においても全く同じだろう。基礎的な文法と語彙を学びながら、試行錯誤を通じてコードという文章を作っていくのと同様に、音楽の文法を曲を作りながら学ぶことを通じて作曲に習熟していきたいと思う。

また、今日の作曲実践の中で、始まりの数手と終わり方は確かに多様でも、初手と詰めの一手だけを取り出してみるとそこには定石のようなものがあるように思えた。この点はまさに将棋と同じである。

もちろん将棋においては、初手に関して奇をてらう指し手もあるが、まずは定石を押させていくことが重要だろう。初手に関して定石を押させると、始まりの数手の多様さはある種の個性となり、そこからの打ち手の進行にはまた定石がある。

今日の作曲実践から、改めて定石を押させることの大切さを教わった気がする。そして何より、定石があってもそこに一曲一曲の個性が宿るという事実が何よりも私を嬉しくさせた。

明日からは早起きをして作曲の学習と実践に取り組みたい。2017/8/21(月)

No.104: Questions Always Await Us Questions are always awaiting us. They are waiting for being asked by us.

The aspect of questions looks like an unadulterated child with full of curiosity. Interestingly enough, asking a question and answering it simultaneously occur.

Even if the question has not been answered yet, it is walking towards the answer already. The process in which a question always generates another is key to finding an answer.

Our learning proceeds this way by exploratory inquiry with an inquisitive mind. Sunday, 8/27/2017

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過去の曲の楽譜と音源の保存先はこちらより(MuseScore)

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