一筋の飛行機雲しかなかった空に大量のうろこ雲が発生し、そこから一変して雲が全くない青空に戻った。時間にして数十分ほどの間に、その一連の出来事が起こった。
この激しい天気の変化は、どことなく明日からの北欧旅行が私にもたらす変化を暗示させる。何もないところに怒涛のような変化の流れが押し寄せ、それがあたかもなかったかのような状態に戻るということ。
だが、自分の内側に怒涛のような変化の波が訪れたのだという確かな感触があるような出来事を経験すること。明日からの北欧旅行は、何かそのような経験をもたらすようなものである気がしてならない。
毎日なすべきことを淡々と行っていると、北欧旅行に向けた出発の日が本当にあっという間に訪れたという感覚がある。正直なところ、本当に明日の早朝に北欧へ向けて出発するのかどうかまだ信じられないでいる。
実際のところ、現状は北欧旅行にどの書籍を持っていくのかを決めただけであり、その他には何も準備をしていない。フローニンゲン、コペンハーゲン、オスロ、ベルゲンの天気を確認すると、幸運にも明日の早朝におけるフローニンゲンは晴れであり、ちょうど私がバスに乗り込み、ドイツへ向かっている最中にフローニンゲンで雨が降り始めるようだ。
コペンハーゲンに到着した日と翌日の日中は天気が良さそうである。しかし、オスロの二日目とベルゲンでの滞在中は雨に見舞われることが予想されるため、折り畳み傘を必ず持って行こうと思う。
旅の期間は、今年の三月にウィーンとザルツブルグへ訪れた時のものと同じであるため、何をどれだけ持っていけばいいのかの検討がすでについている。それゆえに、旅行の準備に時間がかかることはなく、今日の夕食後から一時間程度で準備を行いたい。
明日の今頃はブレーメンに向かう最中のバスの中であり、明日の午後にはコペンハーゲンに到着する。明日からの北欧旅行に向けて、少しずつ自分の気持ちが高揚しているのがわかる。明日からの旅はとても楽しみだ。 昨夜最後に読んだ一つの論文の印象が強く残っている。“Adult Development: Volume 1 Comparisons and Applications of Developmental Models (1989)”に収められている最初の論文は、ピアジェで言う「後形式操作段階」の知性が作曲家の中でどのように発現されるのかを考察した内容になっている。
著者は、とりわけベートーヴェンを題材にしており、ベートーヴェンの三つの活動区分ごとの彼の知性の発達段階を分析し、様々な楽曲を紹介しながら、ベートーヴェンの作曲家としての知性の発達プロセスを明らかにしている。
この論文には、コプロヴィッツの発達モデルを中心に、ウィルバーの発達モデルを含め、多数の発達領域に焦点を当てながら、作曲家が持つ複数の知性の特徴を浮き彫りにしている。この論文を読むことによって初めて、明日明後日と滞在するコペンハーゲンを代表する哲学者キルケゴールが、発達モデルを提唱していたことを知った。
この論文の詳細について外面的に取り上げても何の意味もないと思われるため、そのようなことはしないが、ベートーヴェンが獲得した高度な知性、とりわけ霊性を把握するような高度な認識能力が体現された、第三期の作品をこれから改めて聴いてみようと思う。2017/8/7(月)
No.49: Winter World Above the Sky of Copenhagen A series of white clouds like snowy roads are in front of my eyes through a plane window. I am in an airplane from Bergen to Copenhagen.
The flight takes only one hour and half, so it does not cause any fatigue. The winter world above the sky of Copenhagen encouraged me to remember the importance of spending time in nature.
Nature not only heals us but also deeply cultivates our soul and spirit. When I have a family, my promise is to take a family trip to nature in every summer and winter, which I hope creates a strong family bond and an infinite number of beautiful memories. Tuesday, 8/15/2017