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1397. 欧米生活の真の始まりと人工知能について


昨日と今日において、英文を読むことを控えていたためか、逆に頭が冴えない気がする。断片的な知識の重たさが脳にあるような感覚が現れているのだ。

目薬を目にさして目をすっきりとさせるように、短めの英文を執筆することによって脳をすっきりさせようとした。この試みはかなり効果があるようだ。

数日前に突如として、英語が自分の存在の内側に流入して以降、これまで英語によって明瞭な形にすることができなかったような内側の微細な思考や感覚が英文という形で姿を表すようになってきた。

欧米での生活も今年で六年目を迎えたが、その現象をもってして、真に欧米で精神生活を営む日がようやく始まったと言えるだろう。これまでの五年間は準備期間に過ぎなかったのだ。

ようやく、今から本当にようやく欧米での生活が始まる。それを私は喜びの感情を持って迎えたいと思う。

確かに、これまでの五年間においても、科学的な英文を書くことは絶えず行っていた。しかし、これまでの私の英語空間は、観想的な眼を持ってして捉えられる現象を英文で表現できるほどに成熟していなかった。ようやく一つの大きな殻を打ち破り、脱皮をする時が来たのだと思う。 今日の午前中のゼミナールの中で、人工知能を活用した発達測定について少しばかり言及をした。受講生のコメントをもとに、人工「知能」という言葉が与える感覚について考えていた。

そこでは、人間が持つ「知性」と機械が持つ「知能」が確かに区別されているのだ。試しに、人工「知性」と言った場合に、大きな違和感が生じることがわかる。

人間の知性と機械の知能を分ける何かがここにありそうなのだ。「人工知能」という日本語を生み出した人は誰なのかが気になる。

その方は、おそらく人間の知性と機械の知能を分けるものを掴んでおり、そうであるがゆえに両者の言葉を使い分けたように思うのだ。ちょうど一昨日、注文しておいた人工知能に関する三冊目の専門書が届いた。

それはオックスフォード大学出版から出版された“Artificial Intelligence: What Everyone Needs to Know (2016)”という書籍だ。書籍の到着後、早速中身を一瞥してみると、オックスフォード大学出版の書籍にしては随分と一般向けに書かれたものだという印象を受け、読みやすそうだと思った。

北欧旅行へはエマーソンの全集一冊だけを持っていくことを考えていたが、本書も持っていきたいという思いが湧き上がる。分量としてそれほど多くないので、できれば明日と明後日にかけて読み終え、北欧旅行へはやはりエマーソンの全種だけを持っていくようにしたい。

いずれにせよ、人間の知性と機械の知能を分けるものについて少しでも何かを掴めるように本書を紐解きたい。2017/8/5(土)

No.42: Stillness in Summer I am on a train from Oslo to Bergen. Is it summer now?

Yes, it is, but I can see through the window the remaining snow on the mountains. This splendid scenery lets me forget what summer is. In fact, I have to redefine summer by myself.

The temperature outside reaches 8℃. As the snow remains still on the mountains, everything looks dynamically static.

The stillness encourages me to forget time but to remember who I am. Saturday, 8/12/2017

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