不思議な感覚の中、今日という一日を終える。それが日記であったとしても、自分が何か文章を綴ることが卑しい行為であるかのように思えるような一日の終わり方だった。
確かに今日は、午前中を迎えるまではいつもと同じ生活を送っていた。早朝に自らで計画を立てていたように、“Dynamic Systems Biology Modeling and Simulation (2014)”を夕方までに読み終えることができた。
しかし、夕方から小林秀雄の存在が気になり、彼について調べてから様子がおかしくなった。数年前から少しずつその存在が気になっていたのだが、いよいよ小林秀雄の文章を読んでみなければならないような感覚に突如として陥った。
新潮社から全28巻ほどの全集が出版されており、そのうちの9巻がとりわけ自分の関心に合致しているように思えた。森有正氏にせよ、辻邦生氏にせよ、彼らの主題が何であったのかということが自分の中で浮き彫りになりつつあり、それに共感するがゆえに、私は彼らの作品を現在読んでいる。
だが、小林氏に関して言えば、彼を貫いていた主題というものが一体何なのかまだ全く見えない。そうした状態にあっても、なぜだか彼の文章を読む必要がある、という確かな感覚がある。 そこから私は偶然的かつ必然的な流れで、川端康成氏の作品にも強い関心を示すようになった。いや、より正確には彼の作品そのものというよりも、川端氏が持っていた特殊な眼に対して、取り憑かれるかのような関心を持ったのだ。
いつだったかは全く覚えていないが、誰でも一度は読んだことがあるであろう川端氏の代表作『伊豆の踊子』と『雪国』を読んだ記憶がある。作品の内容に関しては一切覚えておらず、読了後に何を感じたのかすら覚えていない。
先ほど、川端氏と伊藤整、そして三島由紀夫の三名が対談している今から数十年ほど前の動画を見た。川端氏を見てすぐに気づいたのは、どこか人間らしからぬ妖気を放っていることだった。
じっと彼の様子を観察していると、彼は肉体の眼ではなく、魂の眼を通じて現実世界を眺め、さらには異界までも見通していたのではないか、ということを感じた。そこからどっと溢れ出すように川端氏について興味を持った。
この感情は、言い表すことのできぬ不気味な関心であることは言うまでもない。小林秀雄全集と同様に、新潮社から川端康成全集全35巻が出版されていることを発見し、とりわけ関心のある『たんぽぽ』と『みづうみ』が収められた第18巻と日記が収められた補巻、そして随筆が収められている第26巻から第28巻までを購入したいと強く思った。
埴谷雄高氏の『死霊』と出会った時と同じような感覚が自分を取り巻いている。『たんぽぽ』と『みづうみ』という二つの小説はそれぐらいに気になる作品だ。
以前の日記で書き留めていたように、私は小説を読むための能力が欠落しており、小説家である川端氏の小説以上に、彼が残した随筆と日記にとりわけ強い関心がある。全集のうち補巻と第26巻から第28巻に着目したのはそのためだ。 そして、川端康成から最後に行き着いたのは寺田寅彦である。物理学者かつ随筆家でもあった寺田氏については、以前知人の方から話を聞いていた。
それ以降、どこか私の頭の片隅には寺田氏がいたのだが、なかなか彼の文章を読む機会がなかった。だが、寺田氏の文章を読んでみたいという欲求を押させることはもうできそうにない。
岩波文庫から全5巻の随筆集が出版されているようであり、今度の一時帰国の際に是非とも全て読んでみたい。 寺田寅彦、川端康成、小林秀雄の三人が残した仕事について思うとき、黙らざるをえないという気持ちにさせられる。黙らされながらでも、なんとか自分の声を見つけたいという気持ちで一杯になる。
明日からまた、自分にできることを一つずつ積み重ねていこうと思う。2017/7/31(月)
No.21: Trivial Questions About AI What if artificial intelligence has a dream at night? Of course, it does not matter here whether it is a good dream or bad dream.
If artificial intelligence has a dream, how can it do that? When we, human beings, have a dream, we have a dream body——subtle body——in a dream world.
Can artificial intelligence have such a different type of energetic body? If artificial intelligence attains “satori,” what does that look like or how can artificial intelligence experience it?
I am in a vortex of myriad of trivial hypothetical questions about artificial intelligence. Sunday, 8/6/2017