金曜日。今日は金曜日だ。今日は金曜日だったのだ。
てっきり今日は木曜日だと思っていたのだが、今日は金曜日だった。そうした確認をしなければならないほどに、曜日感覚が消失しつつある。
というのも、夏期休暇に入って以降、とにかく自らの探究リズムの中に自己を据えて生活を送っているからだ。そのリズムに沿わない形では生きない。
自分が創出した音の組み合わせが奏でるリズムの中で生きること。他者や社会が作ったリズムに惑わされずに生きること。それが何より重要だ。
早朝に起床してみると、室内に寒さを感じた。起きた瞬間に、体に何か羽織るものを身につけようとするのは、冬の時代の行動を彷彿とさせた。
焦らずともその時代は再びやってくる。幾重にも折り重なった、張り詰めらた糸を持つあの世界がまたやってくる。
内側の世界と外側の世界を圧縮凝縮し、本質をさらけ出すことを突きつけてくるあの冬がまたやってくる。その足音はもう直ぐそばに聞こえている。 昨夜は、作曲の学習を行っていた。上の階に住むピアニストの友人から楽典のテキストを借り、それを用いて学習を進めることにした。
作曲に関しても、日本語よりも英語で学習を進めていくことの方が楽だと思っていたのだが、昨日から借りた日本語のテキストを用いて学習を進めることにした。
バッハもベートーヴェンも、こうしたテキストを用いることなく作曲の探究を行い、直接的に他の作曲家の作品から作曲技術を獲得し、己の技術を磨いていったのは知っているが、最低限の知識はやはり必要だ。特に私のように音楽教育を受けていない者にとっては、最低限の知識は作曲を行うための不可欠な基礎となるだろう。
だが、もう一度明確にしたいのは、他者が生み出した曲を分析し、それを研究することについても関心はあるが、それよりも自分の曲を生み出したいという強い思いがあることを忘れてはならない。他者の作品を研究するためでも鑑賞するためでもなく、自らの作品を生み出すために、楽典の学習を進めるのだということを再確認したい。
最低限の知識を得ることができたら、あとは実際に自分の手を動かしながら小さな作品を次々に生み出していくことが重要だ。昨日の夕食中に、一曲あたりの合計の節を例えば100節と決めておいて、その枠の中で曲を作っていくということを考えていた。
あるいは、最初のうちはその半分の50節でもいいかもしれない。さらにはその半分の25節の中で、自らの内側に存在する、音として表現を待つものをどれほど形にすることができるのかを探究したいと思った。
このような形で小さな曲を多数作りながら、自らの作曲技術を少しずつ高めていく。それと並行して、偉大な作曲家の作品を、今私が偉大な学者の論文や専門書を読んでいるのと全く同じように、生きた作品から音楽言語を直接的に学んでいくのだ。
テキストの中で分解された曲の部分を通してではなく、生きた曲全体から作曲の真髄を学んでいくのだ。一つの曲は生命と同じであり、部分に分解された瞬間にそれは生命力を失う。
また、人間が自然言語を他者との生きた会話から学んでいくように、生きた作品との対話から直接的に音楽言語を学んでいくのだ。部分の単純総和は全体ではないということ、人間は文法書から言語を学ぶわけではないということを再度念頭に置く必要がある。 通り雨が過ぎ去っていった。バッハが残したゴルトベルク変奏曲アリアが静かに書斎の中に鳴り響く。今この瞬間の、何かが過ぎ去った後の静寂な感覚。
その静寂さの感覚の中で、新たな活動に従事していこうとする小さく燃えるような感覚。これらの感覚をそのまま音に表現したいと強く思う。2017/7/28(金)
No.4: Rapprochement Between Us You do not understand my world whereas I do not understand your world. However, is that really true?
I apologize that I have not attempted to understand your world. My another apology is that I have not shared my world with you. Both of my two indolences generated a disastrous disparity between us.
I swear that I will devote myself to fill the catastrophic gap between us. Once the unfathomable chasm is filled up with our mutual understandings, we can see a growing rapprochement between us. Thursday, 8/3/2017