数日ぶりに目覚めの良い朝だった。黄色く輝く朝日が寝室に差し込み、その光がまぶたに触れ始めた時、私は目を覚ました。
目を開けてみると、身体も精神もここ数日とは異なり、適度な軽やかさを持っていた。昨日の夜は、「タレントアセスメント」で課せられている論文を大幅に修正することにし、分析をやり直していた。
分析の観点をより増やし、以前の分析よりも範囲と深度を確保するように試みた。論文の全てを一度書き上げていただけに、大幅な修正を施すことは、最初のうちこそためらわれたが、その修正が必然だということに気づいてからは、迷いなく修正を施していった。
修正を施す時点で当然ながら、どのような流れからどういった項目をどのような理由から分析し、最終的にどのような結論に持っていくのかの大枠がすでに明確であったため、この修正作業は思っていた以上に速やかに行われた。
おそらく今日の午前中を持ってして、再び論文の全体が完成することになるだろう。プログラミング言語のRに関しても随分とその操作が早くなり、Rの言語体系の基盤が確かに構築されたのだと知る。
昨夜は結局、普段設けている就寝前の一時間の休息を取ることなく、就寝の直前までこの作業に没頭していた。そのため、睡眠の質が心配されたが、それは杞憂に終わった。
昨夜は夢の中で、三鷹から東京駅方面に向かう電車に乗ろうとしていた。その場面は、どうやら早朝のようであり、通勤ラッシュが最もひどい時間帯であった。
私は旅行用の大きなスーツケースを携帯しており、駅の移動がとても大変だった。乗車予定の電車が駅構内に近づいてくるアナウンスを聞いた私は、急いで電車が止まるプラットホームに向かった。
「3A」のプラットホームに上るためにエスカレーターに乗った私は、電車の到着が目と鼻の先に迫ってきていることを知り、スーツケースを抱えながら、エスカレーターを急いで上がることにした。
プラットホームに到着すると、なんとか電車の到着に間に合ったように思えたが、その電車がプラットホームに入ってくるや否や、想定していた箇所に停車するのではなく、私がいる場所よりもずっと遠い場所に停車した。
急いで停車した電車に向かったが、視覚の錯覚が起こり、その電車は反対のプラットホームに停まっているようだった。結局、その電車に乗ることができず、私は少しばかり途方に暮れていた。
しかし、東京の電車は途方に暮れることを許してはくれないほどに、次から次に別の電車がやって来る。私は携帯で次の電車を調べた。
ちょうど良い時間帯の電車を発見したところで、私はその電車が停まるプラットホームに向かった。しかし、その電車に乗るには、今私が立っている駅からいったん外に出て、隣接する駅に行く必要があった。
今いる駅を離れ、隣接する駅に向かってみると、おびただしい数の人が、駅と駅をつなぐ通路に待機し、その電車を待っているようであった。それを見たとき、私はその電車に乗ることを諦め、また別のルートで目的地に向かうことにした。
するととっさに、この時間帯であっても、三鷹から上野に行く電車であればそれほど混んでいないだろうと思い、その電車に乗ることを決心したところで夢から覚めた。どこかに向かう夢であり、何かを追いかける夢だった。
同時に、人を避けるような夢だった。2017/6/13