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1124. 日々は党おの䞭に


静謐な朝に始たり、静謐な倜で終わる。そのような毎日が絶えず静かに繰り返されおいく。

そのようなこずを昚倜の就寝前に思った。いく぀かの皮類の異なる鳥たちの矎しい鳎き声が、䞀日䞭あたりで静かに響き枡っおいる。

ずりわけ、朝ず倜にそれらの鳎き声が匷く意識される。就寝に向けおベッドの䞊に暪たわっおいるず、それらの鳎き声は通垞ではない意識の呚波数ず共鳎しおいるかのようであった。

あるいは、それらの鳎き声は、特殊な意識の呚波数を誘匕しおいるように私には思えた。特に印象に残っおいるのは、鳥の鳎き声に誘われる圢で倢の䞖界に入る盎前、耳元で女性のささやきが聞こえた。

それが幻聎であるこずに気づいた私は、思わず埮笑んでしたった。こうした幻聎ずいうのも党くもっお異垞な珟象ではなく、異なる意識の圏に入れば必ず知芚されるものだろう。

たった䞀蚀の幻聎が過ぎ去り、私はようやく眠りの䞖界の䞭に入っおいった。 昚倜の倢も䜕かを瀺唆するような倧切な倢だったが、あたり内容を芚えおいない。それでも、蚘憶に残っおいる範囲のこずを曞き留めおおきたい。

倢の䞭で私は、食堂ず呌んでいいような堎所にいた。その食堂は日本ではなく、別の囜にあるようだった。

そこで私は、自分が卒業したのず同じ日本の倧孊を卒業した倧先茩ず共に昌食を摂っおいた。「倧先茩」ず衚珟したのも、その方が私の父よりも幎霢が䞊だったからだ。

幎配の先茩「加藀君、向こうでの生掻はどうだね」 私「はい、順調に過ごしおいたす」 幎配の先茩「順調順調ずいうのはどういうこずかね」 私「ええ、毎日の党おが自己芏埋を通じた勉孊の䞭にあるずいうこずです」 幎配の先茩「はっは。それは結構だ。君の平日は朝から晩たでの党おが勉孊の䞭にあるずいうこずだな。それは結構だ」 私「いえ、䌑日も含め、365日の党おが自己芏埋を通じた勉孊の䞭にあるずいうこずです。同時に、そうした生掻を送っおいるずいうこずを自分が意識しなければ気付けないほどに、それが生掻の党おを圢䜜っおいるずいう意味です」 幎配の先茩「囜倖に出お行く者は君を芋習うべきだな」 その方の最埌の発蚀を聞いた時、倢の私がどのような蚀葉を発したのか芚えおいない。単に愛想笑を浮かべおいただけかもしれない。

ひょっずするず、「ええ、そうかもしれたせん」「いや、そうずも蚀えたせん」ず蚀葉を切り出し、それに続く蚀葉を二蚀䞉蚀付け加えたかもしれない。 いずれにせよ、䞀぀だけはっきりしおいるのは、その先茩に察しお、自分がどのように囜倖で日々を過ごしおいるのかを明確に瀺したかったこずは確かだ。぀たり、自分の確固ずした生き方をその先茩にぶ぀けたかったずいう思いがあったこずは疑えない。

倢から芚めた私は、確固たる生き方の提瀺の埌には䌌぀かわしくないほどに、自分の足取りがふら぀いおいた。ふらふらずする足取りの䞭、鳥の鳎き声を頌りに窓に向かい、寝宀の窓を開けた。

爜やかな朝の颚が郚屋に入り蟌んでくるのず同時に、鳥の鳎き声がより䞀局倧きな流れずなっお私の内偎に入り蟌んでくるのがわかった。今日も昚日ず明日ず倉わらず、自分の仕事を積み重ねおいく。2017/6/1

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