昨夜、ようやくオーストリアへの旅行計画の目処が立った。厳密には、非線形ダイナミクスに関する国際学会に参加することが目的であるから、純粋な旅行ではないのだが、空き時間があることも確かなので、観光も行いたい。
4/3(月)の朝にアムステルダムからウィーンに向かう。両地点の距離は、飛行機で二時間ほどなので、大したことはない。
昨年の夏の欧州小旅行と同様に、今回もフローニゲンからウィーンまで列車で向かうことも考えたが、時間の都合上、今回はその案を採用することができなかった。ウィーン国際空港に到着するのは、午後四時前であるため、その日のうちにウィーンの市内を少しばかり観光したい。
ウィーンには二泊三日で滞在する予定である。昨夜あれこれと調べてみたところ、どうしても足を運んでおきたい博物館と美術館が幾つかあった。
慎重に検討した結果、(1)モーツァルト・ハウス(モーツァルト記念館)、(2)シューベルト・ハウス(シューベルト記念館)、(3)ベートーヴェン・ハウス(ベートーヴェン記念館)、(4)シグムント・フロイト博物館、(5)アルベルティーナ美術館、の五つの場所には必ず足を運んでおきたい。 ウィーンは音楽の都と形容されるにふさわしいほど、過去の偉大な音楽家がこの地を拠点に活動していたことがわかる。日々の生活の中で、ウィーンという地で活動をしていた音楽家の楽曲を常に聞いている私にとって、ウィーンは是非とも訪れてみたい場所であった。
ウィーンに到着したら、最も遅い時間まで開いているモーツァルト・ハウスを一番最初に訪れたいと思う。モーツァルト・ハウス、シューベルト・ハウス、ベートーヴェン・ハウスにせよ、それらはどれも記念館である。
そのため、博物館や美術館と比べて、展示されている資料の量はそれほど多くないことが予想される。ただし、昨年の夏にライプチヒを訪れた際に足を運んだ、シューマン・ハウスはじっくりと時間をかけて展示資料を眺めていた。
一方、シュッツガルトにあるヘーゲル・ハウスを訪れた際には、展示資料がそれほど多くなかったため、比較的短い時間しかその場にいなかったように思う。そうしたことを踏まえると、モーツァルト・ハウス、シューベルト・ハウス、ベートーヴェン・ハウスがどれほどの大きさなのかを事前にもう少し調べておきたいと思う。 翌日は、アルベルティーナ美術館を一日かけて見て回る予定だ。正直なところ、ウィーンには、その他にも魅力的な美術館が多くあるのだが、今回はこの美術館だけを訪れようと思う。アルベルティーナ美術館について調べてみると、絵画作品の所蔵に関しては、世界で最も大規模な美術館の一つだそうだ。
絵画作品の所蔵点数は、65,000点に上るらしい。もちろん、この美術館に所蔵されているモネやピカソの作品を見ることは楽しみだが、私の中では、レオナルド・ダ・ヴィンチが今から500年ほど前に描いたスケッチを見るのが最も楽しみだ。 ウィーンには次の日の午後までしか滞在できず、午後からは、学会が行われるザルツブルグに列車で移動する必要がある。そのため、その日の午前中に、ジークムント・フロイト博物館に足を運ぶ計画を立てている。
フロイトの精神分析について、私はそれほど造詣が深くないが、フロイトは発達心理学に多大な貢献を残した学者であるがゆえに、フロイトの仕事には多大な敬意を払っている。フロイト博物館を訪れることによって、また何かが得られるに違いない。 ウィーンを訪れるまでに、あと二週間ほどあるが、上記の五つの場所をゆっくりと見て回ること、そして、ウィーンの街並みや文化に触れることが今から楽しみで仕方ない。2017/3/19