ここ数日間は晴れの日が続き、気温も春らしくなっていた。しかし、今日の夜からまた雨が降り出し、明日以降、数日間は天気が崩れる。
天気予報を通じてその情報を得ていたため、午前中の仕事を終えると、ランニングに出かけた。今朝は五時から仕事に取り組み始めたのだが、仕事に熱中していると、いつの間にやら、いつものランニング開始時間を数十分ほど過ぎていた。
そのため、いつもより短めのランニングコースを走ることにした。ランニングによって気分転換を図った後に、「創造性と組織のイノベーション」のコース課題に取り組んでいた。
この課題は、グループワークであり、フローニンゲン大学の研究者がより創造的な研究を行えるための施策を提言するものである。私が執筆していたのは、問題分析の箇所である。
同じグループのオランダ人のリサも問題分析の箇所を担当することになっていたのだが、彼女曰く、英語のライティングが苦手とのことであった。午後から、Google Document上で同時に作業をしていた時に、彼女が打ち込む二、三行の英文を見て、自分が問題分析の箇所を全て執筆した方がいいと判断し、彼女にチャットでメッセージを送った。
問題分析の草稿を私の方で執筆し、それに対して直接修正するのではなく、コメントを付してほしいとお願いし、そのような段取りで作業を進めた。予想していたよりも多くの時間がかかってしまったが、何とか問題分析の箇所を執筆することができた。
一方で、文献調査の箇所と活用する理論モデルの箇所を担当しているルクセンブルク人のヤンとドイツ人のマーヴィンの仕事を見たところ、とても良い働きをしてくれていて、非常に助かる。彼らが書いた言葉の質感に合うように、さらには、彼らが書いた内容と橋渡しをするような文章を問題分析の箇所で展開するようにした。
二人の働きを見て、問題分析で明らかになった三つの問題のうち、一つの問題に対する介入策を私の方で執筆する旨の連絡をしておいた。明日か明後日は、その箇所の執筆に少しばかり時間を取りたいと思う。 その作業がひと段落して夕食を摂った後、午前中に取り掛かっていた「交差再帰定量化解析(CRQA)」に関する文章の執筆に向けて、もう一度、幾つかの論文を読み返すことにした。最初に読み進めたのは、非線形ダイナミクスの専門家であり、それらの手法に関して私のアドバイザーを務めてくれているラルフ・コックス教授の “Chromatic and anisotropic cross-recurrence quantification analysis of interpersonal behavior (2016)”という論文である。
これは、以前に履修した「複雑性と人間発達」のコースで、補助論文として紹介してもらったものである。その時に一読していたのであるが、この論文はCRQAをさらに二つの種類に分類することを扱っており、当時の私にとって若干内容が難しかった。
だが、改めてこの論文を読み返すと、今回の私の研究のように、カテゴリーデータに対してCRQAを活用する際の注意事項とポイントが紹介されており、新たな発見が幾つかあった。また、午前中に頭を悩ませていた、CRQAの結果が示す幾つかの指標の意味を確認することができたのは、有り難かった。
明日の仕事は、CRQAに関する論文を読むことから始まることになりそうだ。2017/3/17