本日は、午前中にシステム科学の専門書 “Principles of Systems Science (2015)”を読み進めていた。本来であれば、午前中のうちに第二章まで読み進めておきたかったのだが、読む最中に何度も立ち止まって考えさせられる論点やテーマがあり、計画通りに本書を読み進めることができなかった。
だが、読書の意義というのは、そのように、こちら側の思考が刺激され、思考が自己展開を始めることにあるだろうし、ある論点やテーマに対してこれまでよりも深い理解が促されることにあるだろう。そうした観点から言えば、本書を読み進める過程の中で、随所に立ち止まって考えを広げたり深めたりしたことは、望ましいことだったように思う。
午前中の全ての時間を読書に当てることはできず、その他に、「創造性と組織のイノベーション」のコースのグループ課題に取り掛かっていた。現在、ルクセンブルク人のヤン、ドイツ人のマーヴィン、オランダ人のリサと共に、四人で共同して論文の執筆に取り掛かっている。
今回の課題は、グループでレポートを作成するのではなく、査読付き論文として提出できるような論文を書くことが求められている。もちろん、成績評価の割合や時間の都合上、要求されている分量は多くないのだが、文章の質にせよ形式にせよ、査読付き論文として提出できるぐらいのものにすることが課せられている。
来週の木曜日が最初のドラフトを提出する締め切りであり、それに向けて、自分が担当している箇所の文章を執筆していた。本当に毎日が、何らかの文章を執筆することで埋め尽くされている。
この状況は、私にとって歓迎するべきものである。願わくば、課題として提出されるのではなく、自発的な動機に基づいて自分の研究論文を絶えず執筆する毎日を早く送りたい。そのような日があと数年以内にやってくることを願う。 午前中の仕事を終え、昼食を摂ったあと、そのグループのメンバーとのミーティングをキャンパスのカフェで行った。最初のドラフトを提出する日が近づいてきているため、次に取り組むべきタスクを決め、提出日に向けてのスケジュールを最終確認した。
このグループ課題以外にも、「複雑性とタレントディベロップメント」のコースにおける論文を進める必要もあるため、今週末もとにかく文章を書き続けることになりそうだ。自分の研究論文を含めると、合計で三つの論文を執筆することと並行しながら、引き続き、いつもと同じように日記も執筆し続けたい。
書くことの重要性などもはや強調する必要はないのだが、書くという行為はそれぐらいに自分の日々の生活の中で重要なものであり、そのおかげで日々が一歩一歩何かに向かって動き出しているのを感じるのだ。
その何かを見ようとする必要は一切なく、私がなすべきことは、単に書き続けるという行為を通じて、日々と自己を形作っていくことだけだ。2017/3/15