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708. 最終試験に向けての雑記


いよいよ明日は、「複雑性と人間発達」のコースの最終試験がある。試験に向けて、先週から今日にかけて集中的にコースの振り返りを行っていた。

前回の「タレントディベロップメントと創造性の発達」というコースの最終試験は、試験時間二時間の中で六問の記述問題に回答することが要求されたが、今回は試験時間が同じであるにもかかわらず、八題の記述問題に回答しなければならないと聞いている。

前回の試験では、時間に追われ、最後の二つの設問に関しては十分な解答時間がなかったのであるが、今回はなおさら時間に追われる可能性がある。そのため、解答時間に関しては上手く管理をしていく必要があるだろう。

「タレントディベロップメントと創造性の発達」はテキストと論文を試験会場に持ち込むことはできなかったが、今回は持ち込みが可能である。上述のように、試験時間が非常に限られていることを考えると、持ち込んだ文献に目を通しながら解答している余裕などほとんどないと思われる。

そのため、試験中に文献を開くことを最低限にとどめるために、今週から今日にかけて、持ち込みが許可されているテキストと論文を繰り返し読んでいたのだ。それにしても、今回の試験はなかなか予想問題を作成するのが難しかった。

「タレントディベロップメントと創造性の発達」のコースにおいては、時間配分だけが予想外であったが、比較的予想問題を作成しやすく、出題されたほとんどの問題が想像していたようなものであった。

一応、今回の試験に関して、担当教授のサスキア・クネン先生からサンプル問題が受講者に共有されたのだが、このサンプル問題と同じような形式が八問出題されるとなると、いよいよ解答が不可能に思えてくる。

そのため、サンプル問題は制限字数が最も多いタイプの問題であり、同様の問題が数問出題され、残りはより字数制限が短いものだと想像している。ダイナミックシステムアプローチや非線形ダイナミクスの理論や研究手法に関する細かな知識を問うことはない、ということをクネン先生から聞いているが、この領域に関する知識基盤を確固とするために、随分と細部にわたって学習を進めていたように思う。

試験前夜と試験当日の朝は、細部の論点から離れ、ダイナミックシステムアプローチや非線形ダイナミクスの本質と関わる論点を確認しておきたいと思う。このような試験があるおかげで、知識の整理と定着がかなり進んだように思う。

この試験がひと段落すれば、今週末からはまた自分の研究に専念することができるだろう。特に今週の土日を活用して、論文を構成する幾つかの項目——「ダイナミックスキル理論」「変動性」「能力の複雑的階層性」など——を執筆したいと思う。

これらの項目を書き上げることができれば、あとは、リサーチクエスチョンに応じて、今回のコースで習得した幾つかの研究手法を実際に適用していくという楽しみが待っている。現在、かなり多くのリサーチクエスチョンをとりあえず列挙しており、当然ながら、それら全てを今回の研究論文の中に盛り込むことはできない。

今回の研究論文では、一つのリサーチクエスチョンが次のリサーチクエスチョンにつながり、一つの問いが一段深い問いに連なっていくような構造を成すようにしていきたいと思っている。今回の研究で取り上げることができなかった問いについては、今後執筆する査読付き論文用に残しておきたいと思う。

一つずつ着実に自分が何かに向かって進んでいるのを今日も実感することができた。明日もまた一つ着実に歩みを進めたいと思う。2017/2/1

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