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482. エネルギーの自己創出


昨夜は、夢の中で大きな音楽が鳴り響いていた。夢の世界の中で大きな音楽が鳴り渡っている時はいつも、夢の中の自分の心身が活性化されているような感覚に包まれる。実際に夢から覚めてみても、現実世界での自分の心身が活性化されているから不思議である。

アーノルド・ミンデルが提唱した「ドリームボディ」という概念にあるように、夢の世界における自分の身体と現実世界における自分の身体は、密接につながっているようである。昨日に引き続き、心身の状況が極めて良好であることに気づく。

特に今日は、壮大な音楽が鳴り響く夢から覚めた後であるため、なおさら心身に活力がみなぎっているのがわかる。先日、私たちに内在的に備わっている表現エネルギーについて言及していたように思う。昨夜の夢の一件から、再び表現エネルギーについて少し考えていた。

先日テーマにしていた表現エネルギーは、何かを創造する者だけに限らず、広く全ての人に関係するエネルギーであるため、「表現エネルギー」と狭く限定してしまうよりも、より広く「生命エネルギー」と命名した方が相応しいかもしれない。

私たちが活動をしていく際には、このエネルギーを枯渇させないことが何よりも重要である。このエネルギーが枯渇してしまうと、活動に従事できなくなってしまうからである。とりわけ、何かを創造する者にとっては、質と量の伴った十分な生命エネルギーが必要となるだろう。

エネルギーの養い方に関して、二種類の方法があるように思える。一つは、外側からエネルギーを取り入れるという方法である。先日、ポール・ヴァン・ギアートの論文を読んでいた時に、その内容に圧倒されたことを書き留めていたように思う。

あの時の私の中で起こっていたのは、ヴァン・ギアートが論文の中に込めたエネルギーに対して、自分が麻痺してしまったかのような事態が生じていたのだ。そこでは確かに打ちのめされるような感覚があったのだが、あの論文を読んで以降、再び自分の活動力が高まっているのを実感している。

今の自分が再び活力を取り戻したのは、おそらく、ヴァン・ギアートの論文という外側からの働きかけがあったからだろう。また昨日、近所のノーダープラントソン公園にランニングに出かけた時、そこに広がる自然から多大なエネルギーを得たことは間違いない。つまり、ヴァン・ギアートの論文にせよ自然にせよ、外側からエネルギーを授かることによって、私は再び活力を得たのだと思う。

二種類目は、自分の内側からエネルギーを養う方法である。これは、自分の生命力を使って、自分の生命エネルギーを高めるようなイメージである。不思議なこと、日々の仕事にエネルギーを注げば注ぐほど、新たなエネルギーが生み出されている感覚があるのだ。

もちろん、何かにエネルギーを注げば注ぐほど、エネルギーが枯渇していくという場合も当然ながら考えられる。逆にそれが自然なことのように思えるかもしれない。しかし私は、エネルギーも「自己創出」を続けているのではないか、と思うのだ。

要するに、ダイナミックなシステムのように、動的なエネルギーには、あるエネルギーが新しいエネルギーを絶えず創出していくような特性があるように思えるのだ。エネルギーの自己創出が起こるためには、自己と取り巻く環境との調和など、様々な要因が考えられるだろうが、エネルギーの自己創出のサイクルが自分の中で健全に回っている場合、新たなエネルギーが自分の内側で絶えず産出されるような現象が起こっているように思う。

昨年、日本にいるときに、あるボディーワーカーの方から「クラニオセイクラル・バイオダイナミクス」というアプローチを伝授してもらった。このアプローチは、身体の内側のエネルギーの流れに焦点を当て、その流れをサポートしながら、クライアントの自己調整機能を高めていくことを目的にしている。

セッションを受けると、確かに自分の内側のエネルギーが調整されているのを実感するのだが、それ以上に、自分のエネルギーの絶対量が増加していることにいつも驚きを感じていた。そうした現象が起こった背景には、このアプローチが、クライアントのエネルギーが持つ自己創出機能そのものに働きかける作用を持っていたことがあるように思う。

つまり、単にエネルギーの流れを調整していたのではなく、エネルギーの流れを生み出す自己創出機能そのものを調整していたように思えるのだ。エネルギーの流れを生み出す自己創出機能が整うことによって、新たなエネルギーが自分の内側から湧き上がってくるという体験をいつもしていた。

幸運にも、その方からクラニオセイクラル・バイオダイナミクスの施術方法を伝授してもらったため、先週末に自分の身にまとわりついていた倦怠感を克服するべく、数日前から自分に施術することを本格的にやり始めた。エネルギーの自己創出過程とそのメカニズムについても、自分を実験台にしながら観察を続けたいと思う。

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