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336. 語学センターを活用したオランダ語の本格的学習


今日は五年振りに自分の外国語が通用しないことに対して、自虐的な笑いが込み上げてきた。日々の生活の中で少しずつオランダを話すようにしており、九月からはオランダ人の先生に付いてオランダ語を本格的に学ぶことにした。

フローニンゲン大学は様々な外国語を学べる語学センターを持っており、留学生や海外から来た職員に対して親切にもオランダ語のコースを無料で提供している。九月からは修士論文の指導を受けるのと一つのクラスしか履修していないため、週二日間オランダ語を学ぶことにした。

今日は語学センターでその登録を済ませようとしていたのだ。語学センターに到着すると、どこで履修登録ができるのかわからなかったため、一階の案内所で質問することにした。そこには三人の中年男性が待機していた。

:「Hallo, hoe gaat het met je?(こんにちは、ご機嫌いかがですか?)

男性A:「????えっ?(英語)

:「あっ、今、オランダ語で『こんにちは、ご機嫌いかがですか?』って言ったんですけど(苦笑)

男性A&B:「今のは早すぎだろ!(笑)

男性C:「俺たちオランダ人よりも早すぎで全く聞き取れなかった(笑)

:「早すぎましたか?(笑)

男性A:「もう一回言ってみて。

:「Hoi, hoe gaat het met je?

男性A:「あぁ、それはこうやって発音するだよ(手本の提示)。あと、この場では “je”よりも “u”の方がいいね。よりフォーマルだから。

:「そうなんですね。ありがとうございます。オランダ語のコースの履修登録をしたいのですが、どこでできますか?

男性A:「一つ上のフロアだよ。

男性B:「四週間ぐらい勉強すれば俺たちとオランダ語で話せるようになると思うから頑張って!

そのような激励の言葉をかけてもらったが、英語で言うと “Hello, how are you?”が通じなかったレベルであるため、現時点での自分のオランダ語力の無さをひどく痛感した。これまでのスーパーでの買い物においては、 “How are you?”を使うような状況はなかったため、今日は語学センターに行く前にこの表現を十分に仕込んでいたつもりだったのだ。

事前にグーグル翻訳を使って表現と音を何度も確かめていたのだが、実際の会話の場面において通じなかったことは少なからず落胆させられるものがあった。これほどまでに自分の外国語が通用しなかったのは、五年前に米国に渡った時以来のことだったので、それはそれで新鮮だった——もちろん当時の英語の方が幾分ましだったと思うが、スピーキングに関しては大して差がないかもしれない。

九月から週二回オランダ語のレッスンを受けることによって、自分のオランダ語力がどれほどまで向上するのか非常に楽しみである。親切にも案内場の男性たちはいつでもオランダ語の練習相手になってくれると言っていたので、これから新しい表現を覚えるたびに彼らとオランダ語で会話をしたいと思う。

それにしても、ここ何年も日常生活の中で日本語で話し言葉を使って他者とコミュニケーションすることすらほとんどなかったため、他者と話し言葉でコミュニケーションするということと、しかもそれをオランダ語で行うというのは、自分にとって極めて新鮮な実践だと思った。

読み書き言葉の世界だけに居続けるのは確かに不健全かもしれないので、九月からの語学センター通いによってそのあたりの調和を図れるかもしれない、と期待している。2016/8/26

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