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11248-11254: フローニンゲンからの便り 2023年11月6日(月)



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タイトル一覧

11248. 体調が戻って改めて思うこと

11249. ホログラフィックユニバースとサイケデリクス体験

11250. アメリカンフード/自分の実践上の主眼

11251. サイケデリクス関係のニュースサイト/経口摂取型のDMTへの注目

11252. サイケデリックベンチャー企業の研究

11253. 丸一日のファスティング/オープンキャンパスイベントに参加した仲間たちとのやり取りから

11254. サイケデリクス体験と修行体験に関するクリストファー·ベイシュ教授の発言を受けて


11248. 体調が戻って改めて思うこと


時刻は間も無く深夜0時を迎える。実はこの時間帯まで起きていたのではなく、むしろ先ほど起きたところである。昨日は午後5時に就寝したので、7時間弱の睡眠を取って今に至る。幸いにも、フローニンゲンの自宅でゆっくりと湯船に浸かったことと、寝心地の良いベッドでしっかり睡眠を取ったことによって、体調はほぼ万全に近い状態に戻った。鼻水も完全に止まり、ようやく本来の自分に近い状態の自分がここにいる。


昨日は、早田航さんがオランダに来られた際にプレゼントしてくださったマッサージボールを使いながら寝室でネットフリックスを見て過ごしていた。実は今回のボストン旅行にも持って行こうと思っていたのだが、自宅を出発してしばらく歩いてから気づき、今回は旅行に持参するのを忘れてしまったのである。昨日、寝室の壁を使いながらマッサージボールを身体の随所に使っていると、これがあればボストンであれだけ体調が崩れなかったのではないかと思うぐらい、効果覿面であった。おそらくフライトによって筋肉に強張りが生まれ、それによって血流も悪くなり、体調が悪くなってしまったのだと思う。なぜ自分の体調が毎日良いかというと、身体の随所の筋肉がほぐれていて、血流が良いからだろうと改めて思い、逆に普段の血流が良い分、それが悪くなってしまうと調子が崩れるのも容易なのだと自覚した。これから旅に出かける際にはこのマッサージボールを持参することは必須であるし、日常書斎で研究しているときにもバランスボールに座って読書に打ち込むだけではなく、時折壁際に行ってマッサージボールを使って肩や背中、さらには足をほぐしながら読書をしようと思う。サトルボディとしての各種のツボを刺激し、グロスボディの次元での血流を良くしていくことの大切さを改めて実感することになった。


そう言えば昨日、いや厳密には本日の朝にフローニンゲンに戻ってくる列車の中で大便をした際に、年に数回あるかないかのトイレットペーパーで肛門を全く拭かないでいいキレのある大便が出て嬉しく思ったことを思い出した。よくよく考えてみると、犬や猫は大便後に肛門を拭くことはなく、他の動物も大抵そうなのではないかと思う。そう考えてみると、拭かなければならない大便を出してしまう人間の食事と腸の状態がどこかおかしいのではないかということが見えてくる。ボストン旅行中は確かに体調は優れなかったが、しかし腸内環境は死守しようと思っていたので、ホールフーズマーケットでオーガニックの果物や野菜を購入してきて、それを朝食や夕食として食べていた。今後も引き続き腸内環境を大切にし、育むことも心掛けていきたい。大便の話から少し書き連ねてきたが、大便の話が低俗だと思うような社会的にプログラミングされたマインドは今の自分にはないことにも気づく。フローニンゲン:2023/11/6(月)00:02


11249. ホログラフィックユニバースとサイケデリクス体験


時刻はまだ日付が変わったばかりだが、フローニンゲンに戻ってきてからの初日の今日が充実したものになるであろうと予感している。とは言えボストンからまだ戻ってきたばかりなので無理をせず、体調がぶり返さないように万全な体調になるように心がける。必要であれば、今日は仮眠の時間をいつもより少し長めにしてもいいかもしれない。日付が変わる前に起床したことに伴い、昼食を11時頃に早めに摂り、夕食も早めに摂ることによって、今日も遅くとも午後9時には就寝したいと思う。そこから逆算する形で、昼食用の果物と夕食用の野菜を購入するべく、近所のオーガニックスーパーのEkoplazaには午前10時半前に行っておきたいと思う。


本来月曜日の今日は、ジムでのパーソナルトレーニングの日だが、筋力トレーニングに打ち込むほどには体調万全ではないので、昨日の段階ですでにトレーナーのエリーザにはパーソナルトレーニングを来週の月曜日に延期してもらうことをお願いしていた。


ボストン滞在中の最初の2日間は、毎朝アニマルフローを行っていたが、3日目からはそれを行えるような身体の状態ではなかった。今日はようやくアニマルフローを行えることができ、それを見て身体の状態が戻ってきていることを実感した。今後はマッサージボールを日頃からよく活用することによって筋肉をほぐし、血流を良くし、そこにアニマルフローを取り入れて柔軟性と強靭な身体を作っていきたい。


今朝方は、厳密には昨夜は印象に残る夢を全く見ていなかった。自分が夢を見ないというのは珍しく、昨日は夢の形になるような印象的なことがなかったということなのだろうか。いや、ボストンからフローニンゲンに戻る間にも色々と印象に残る光景は見てきたはずであるし、感覚的にも色々な刺激があったはずである。だが如何せん、体調を回復させることに無意識が働いてくれていたのだろう。だから印象に残る夢を昨夜は見ていなかったのだと思う。


印象に残る夢は見ていなかったが、昨夜はホログラフィックユニバースについて考えていた。今目の前に見える全てのものは宇宙からのホログラム的投影である可能性について考えていて、投影されて知覚されるものは時空間を超える場合もあると考えていた。それこそ、かつて「ヴァルハラ」という強力なシロシビン·トリュフを自宅で摂取した際に、恐竜が自分の部屋を歩いている光景が知覚され、オランダのこの辺りにも恐竜が生息していたのかと驚いたし、そうでなかったとしても、時空間を超えて自分の部屋にホログラム的に恐竜が投影される形で知覚される現象を興味深く思ったことを懐かしく思い出した。今週の日曜日に予定している第19回のシロシビン·セッションでもヴァルハラを摂取する予定で、その際にはホログラフィックユニバースについても意識しておきたい。フローニンゲン:2023/11/6(月)00:43


11250. アメリカンフード/自分の実践上の主眼


時刻は午前1時半を迎えた。まだこんな時間帯であることを改めて驚く。もしかしたらこのまま起きて活動するよりも、洗濯機が止まって洗濯物を干したらもう一度少し寝たほうがいいかもしれない。そんな感じが脳内にしている。身体の声を聞くこと。その声に従って活動内容と程度を考えていくこと。体を労わりながらその瞬間を最善に生きていくようにする。


ひょっとしたら今日はまだ本格的に読書に取り掛かれるほどの頭の状態ではないかもしれない。なので無理をせず、様子を見ながら読書を進めていこう。その代わりに今日は、ハーバード神学大学院でのオープンキャンパスイベントを通じて関心が再燃した世界の諸宗教の神秘主義に関する学術書を数冊購入したいと思う。それに加えて、サイケデリクスとドラッグに関する右下象限的な社会構造的問題に踏み込んだ書籍を数冊追加で購入する。今後はよほど傑出した学術書が出版されない限り、しばらくはサイケデリクスに関する書籍を購入するのを控えようと思う。購入したとしても、年明け以降になるだろうか。


昨夜、アメリカ人を取り巻く健康状況を見て、幾分皮肉な考えが芽生えた。「アメリカンフード」と聞いて何を想像するだろうか?マクドナルドを含めたハンバーガーはアメリカンフードの代表的なものかもしれない。ケンタッキーフライドチキンなどもそうだ。しかし自分が閃いたアメリカンフードは、「処方された無数のドラッグ」である。全てのアメリカ人ではないが、多くのアメリカ人がまさに薬漬けになっていて、何種類、下手をすると何十種類ものドラッグを半ば狂気の沙汰に思えるぐらいに摂取しているのである。そんな光景を昨日視聴していたドキュメンタリー作品の中でも目の当たりにし、ドラッグはアメリカ人にとっての主食であるかのように皮肉に映った。この問題についてはアメリカのサイケデリクス研究者にもぜひ考えを問いたいと思うし、仮にまたアメリカに縁があれば、自分は積極的にこの問題に着手するだろう。自分はアメリカ人ではないが、サイケデリクス研究と実践に従事する者としてこの問題は見過ごせないのである。この問題に取り組むにあたっては、学術機関では確かに左上象限に焦点を当てた研究活動に従事するが、研究の場を離れて実践の場に身を移したら、右下象限の活動に深くコミットしていくことになるだろう。もちろん学術研究と社会実践は互いに密接に関係し合っているので両者を切り分けることはできないが、自分の実践上の主眼は法規制の改革やドラッグやサイケデリクスを取り巻く社会構造問題の解決にある。その点が改めてはっきりした。フローニンゲン:2023/11/6(月)01:43


11251. サイケデリクス関係のニュースサイト/経口摂取型のDMTへの注目


これを待っていた。小鳥たちの清澄な鳴き声。それを自分の魂は待っていたようだ。静けさに包まれた自宅周辺の朝の世界に小鳥たちの鳴き声が響き渡っている。それが自分の心を深く癒してくれている。昨日まで滞在していたホテルの周辺ではあまり小鳥の鳴き声を聞くことはできなかった。ボストンそのものが大都会なだけで、実はハーバードやMITのあるケンブリッジに行けば、小鳥たちの鳴き声が朝に聞こえてくることがあった。下見をしたマンションの近くも朝はきっと小鳥たちの鳴き声が聞こえてくるだろうと今から想像してワクワクしている。ハーバードの敷地内では5年ぶりにリスを見た。ハーバード神学大学院の敷地内にもリスがいて、可愛らしいリスはハーバードの隠れた代名詞なのだ。


先ほど、Microdoseというサイケデリクス関係のニュースサイトを見た。先日、早田航さんにイーロン·マスク氏のサイケデリック研究に関するハーバードへのおよそ20億円の寄付に関するニュースを受けて、こちらのニュースサイトをこれから毎日チェックしようと思った。マスク氏のニュースを完全に見落としていたのは、こちらのニュースサイトをチェックする頻度が不定期だったせいもあるだろう。これからは毎日このニュースサイトを確認し、日々世界で起きているサイケデリクスに関する最新ニュースを追っていく。日頃ニュースなど一切見ない自分にとって、世界で何が起きているのかを知るのにちょうどいい。サイケデリクスを通じて世界で毎日何が起きているのかを知る試みとしてこのニュースサイトを活用したい。


ざっと最新のニュースを確認すると、1つのトレンドに気づく。それは何かというと、サイケデリクス関係のベンチャー企業が既にいくつも存在していて、彼らが研究開発を進めているのは合成系のサイケデリクスであるという点である。もともと天然由来のシロシビンとDMTの合成物の開発とその研究に関して目覚ましい進展を見せている。とりわけシロシビン·マッシュルームやシロシビン·トリュフに含まれるシロシビンは、天然物としてそうしたマッシュルームやトリュフを活用しようとすると、天然なものであるがゆえにシロシビン含有量に差が生じ、生育環境によってはシロシビン以外の物質が含まれたり、その物質の含有量も差が出てくる。天然物の面白さはそうした環境によって含まれる物の種類と量に差が生まれる点にあり、そこに自然の恵みを感じるわけだが、臨床現場での適用を考えると、そうした差が生まれることは望ましくない。ゆえにサイケデリクス関係のベンチャー企業は、狙った効果を確実に出すために実験室での合成に乗り出しているわけだ。先ほど見たニュースでは、本来胃で分解されてしまうDMTの経口摂取できるようなもの(フィルムペーパーにDMTの液体を染み込ませたようなもの)をあるベンチャー企業が開発し、うつ病治療に関してフェーズ1の実験を行っているところだ。DMTを吸引摂取する場合の持続時間なわずか15分から30分しかなく、これだと意味や洞察を汲み取る余地があまりなく、逆にアヤワスカのように胃腸から吸収する場合には吐き気を催すという現象がある。それを考えてみると、こうした問題点をクリアする経口摂取型のDMTには注目をしたいと思う。自分が摂取するかどうかは別として、天然系のシロシビン·マッシュルーム(およびトリュフ)のみならず、経口摂取型の合成系DMTの研究動向は絶えず追いかけたい。過去に吸引摂取型とアヤワスカの双方でDMTを摂取したことのある身として、この物質の研究からも目は離せない。フローニンゲン:2023/11/6(月)08:55


11252. サイケデリックベンチャー企業の研究


大学時代に自分が夢中になっていたこと。それは財務諸表や有価証券報告書を通じた企業価値評価である。その勉強はのちにデロイト時代の国際税務コンサルティングの仕事における税務リスク評価においても役に立ったことをふと思い出した。そして今、サイケデリクスを扱うベンチャー企業が続々と誕生する中、それらに投資するかどうかは別として、それらの企業の価値評価を自分なりに行ってみたいと思ったのである。価値評価と言うと大袈裟かもしれないが、純粋にそれらの会社の取り組みや提供しているプロダクトやサービスに関心があり、企業分析の一環として、継続的にサイケデリクス企業のアニュアルレポートを用いて色々と情報を得たいと思ったのである。そんな思わぬ形で自分が一橋大学時代に熱を上げていた経営学の勉強とデロイト時代の仕事が活かせる日が来るなんて思ってもみなかったことである。これはサイケデリクスに関する業界研究にもあるだろう。今後日本企業の中でサイケデリクスに関心のある企業が出てきた時には、決まり文句として「欧米の会社ではどうなってるんですか?」や「先行事例としてどのようなものがありますか?」という質問を必ず何度も聞くだろう。それは企業関係者からだけではなく、広く一般人からも同じような質問を受けるに違いない。その質問を見越して、まずは既に主要なプレイヤーになっているサイケデリクス関係のいくつかのベンチャー企業のアニュアルレポートをダウンロードして眺めてみよう。そして今後仮に機会があれば、それらの企業に訪問してみたい。アニュアルレポートという紙を通じてその企業を理解するのと、紙ではなく実際にその現場で働く人たちと話をしてみたり、会社の雰囲気を通じてその企業を理解するのとでは雲泥の差が出ることは誰でも想像できるだろう。紙を通じた理解と現場を通じた理解の双方が大事なのだ。ある程度企業数が増えてきてそれぞれ固有の面白い研究開発をするようになってきたら、「サイケデリクス企業研究」のような勉強会を今後欧米の学術機関に属した時に立ち上げることも考えたい。それだけこの取り組みには自分なりに意義を感じているし、興味を持っている。日本発のサイケデリックベンチャー企業を後押ししたいし、日本の大企業がサイケデリクスビジネスに乗り出す際の後押しとしてのコンサルティング業務もいずれ行いたい。自分が大学で学んだことと最初のキャリアがこのような形で結実してくるとは想像していなかった嬉しい誤算である。フローニンゲン:2023/11/6(月)09:07


11253. 丸一日のファスティング/

オープンキャンパスイベントに参加した仲間たちとのやり取りから


今日はいつも以上にグーっとお腹が鳴るなと思ったら、そう言えば丸一日のファスティングをしていたことを思い出した。昨日の朝はスキポール空港内のスーパーで購入した軽食を午前10時前に朝食として食べて以降、何一つとして固形物を摂取していないので、24時間のファスティングを行っていたことになる。後ほど散歩がてら近所のオーガニックスーパーに行って、りんごとバナナを買ってきて、既に自宅に置いていたオートミールに豆乳をかけたものと合わせてファスティング終了の昼食としたい。

ハーバード神学大学院(HDS)のオープンキャンパスイベントに一緒に参加した数人のメンバーとWhatsappでグループを作り、今彼女たちと色々と情報交換を含めたやり取りをしている。イベントにはもちろん男性も参加していたが、HDSの男女比は半々か、女性が少し多いようだ。こうした傾向にあるハーバードのプロフェッショナルスクールは教育大学院以外他にないのではないかと思われる。確かここ数年学部レベルにおいても女性の方が53%ぐらいと割合が多くなっているそうで、隠れた形で男女差別が依然として残る日本とは随分と様子が違うことが高等教育の現場を見ていても窺える。オープンキャンパスイベントの際の模擬授業でダイアン·モアー教授が述べていた言葉で言えば、日本において教育や仕事の場面で見られる男女差別は、構造的暴力かつ文化的暴力である。それは暴力なのだ。


そのようなことを考えながら、グループ内には男性が自分しかいないなとふと思った。このグループを立ち上げてくれたロシア人のアリーシャとは個別に連絡を取り合っていて、彼女がトロント大学で読んで感銘を受けた書籍を紹介してくれた。それは彼女が勧めてくれたネットフィリックスの“Afflicted(2018)”の背後にある北米の医療事情についてさらに深い解説を施しているとのことだったので、今度読んでみようと思う。逆にアリーシャには自分の研究分野として読んだ書籍の中で何か面白かったものはないかと尋ねられたので、3冊の学術書を紹介した。1冊はジョハンの書籍、そしてもう2冊は生粋の学術論文を集めた書籍である。後者のうちの片方はサイケデリクス哲学に関するもので、もう片方はサイケデリックセラピーに関するものだ。アリーシャを含め、Whatsappのグループのメンバーと共にHDSに入学し、キャンパスでまた彼女たちと話ができたらすごく嬉しく思う。フローニンゲン:2023/11/6(月)10:05


11254. サイケデリクス体験と修行体験に関するクリストファー·ベイシュ教授の

発言を受けて


時刻は午後2時を迎えた。つい先ほど仮眠から目覚めた。正午前に近所のオーガニックスーパーに買い物に出かけた時、10度ほどの気温だったが、随分と寒く、冬用のジャケットとマフラーを首に巻いて出かけた。ボストン旅行から戻ってきたら、オランダもまた寒さのフェーズが変わっていたようである。買い物に出かける時には小雨が降っていて、買い物から帰ってくる頃には雨脚が強くなった。今はどうやら雨は止んでいるようだが、依然として曇り空である。ボストンもかなり冷えていたことは確かだが、日記に書き留めていたように、太陽の姿を拝めるような気候がボストンの秋や冬にあることは大きなことである。この点がオランダとは大きく異なる。我ながら、8年間もこの長きに渡る冬の季節を持つフローニンゲンでよく生活してきたなと思う。同時に、やはり今の自分はこの地を離れ、新しい生活地で再び人生を新たに日々を生きることに導かれ始めているように思えてくる。その導きを確かなものにするための自助努力として、今年のHDSの出願は精魂込めたものにしたい。


昼過ぎに、熱心なチベット仏教徒でもあるクリストファー·ベイシュ教授のインタビュー動画を視聴していた。ベイシュ教授が行った発言の1つに印象的なものがある。ベイシュ教授は73回の真剣なLSDセッションを経て、LSDによってもたらされた超越体験とその洞察に対して、「LSDを通じて得られたものは瞑想修行を20年して得られるかどうかわからないぐらいのもの、と述べるのは私の体験からすると、あまりにも楽観的な意見に思えます。LSDが自分にもたらしてくれたものは少なくとも一生をかけた修行をして得られるかどうかのもの、ひょっとしたら何度も生まれ変わりを通じて初めて得られるかどうかぐらいのものだと思います」ということを述べていた。LSDを含めたサイケデリクスによる体験を過大評価するつもりはないが、ベイシュ教授のようよく練られたセッションを行い、セッションごとに詳細な振り返りレポートを書き留めるということを73回ほど行って得られる体験や洞察は、確かにベイシュ教授が述べるぐらいの影響力のあるものだと思う。霊的な修行に明け暮れ、一生それに従事しても得られるかどうかわからない類の体験が得られうるサイケデリクスというのはやはり真剣に検討されて然るべきかと思う。サイケデリクスを通じて深く健全に目覚めるための条件や変数についての吟味をこれからより一層行っていくことは、今後サイケデリクスが一般人に公開されるようになった時のための大きな社会貢献になるだろう。フローニンゲン:2023/11/6(月)14:08

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