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10788-10794: フローニンゲンからの便り 2023年8月27日(日)



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成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。

タイトル一覧

10788. 毎週末の知的運動実践/運動によるNAMPTの増加

10789. 今朝方の夢

10790. サイケデリクスにまつわるパラダイム/追加の書籍とマッシュルームのサプリメント

10791. サイケデリクスに関する文化人類学的アプローチと公共政策・法規制の研究に向けて

10792. ジークンドーの稽古(143):創意工夫に満ちた稽古に充実感を感じて

10793. ジークンドーの稽古(144):動きの連動と実戦に近い稽古の意義

10794. 久しぶりの虹/アヤワスカの体験を振り返って


10788. 毎週末の知的運動実践/運動によるNAMPTの増加


時刻は午前8時を迎えた。日曜日の静かな朝を前にして、ゆったりとした呼吸を味わっている。フローニンゲンの夏は早くも終わりを迎え、もう秋の感じがする。今日の最高気温は18度までしか上がらず、最低気温は12度である。ここからはこのような気温がずっと続くようだ。


天気予報を確認すると、今日は午後に雷を伴う雨が降るようだ。午後にはちょうどジークンドーのプライベートレッスンがあり、道場に行く時間か道場から帰る時間と重なってしまうかもしれない。天気予報が外れてくれることを祈るばかりである。雷が落ちたとしても道場に行く前か道場から帰ってきてからにして欲しいと勝手ながら思う。


昨日は第44回のゼミナールのクラスがあり、クラスを終えて改めて、毎週末のゼミナールが自分の学習上の良いペースメーカーになっていることを感じた。毎週末に行われるゼミナールは1つの知的運動実践であり、90分というクラスの長さから、毎週末にハーフマラソンを走っているような感覚がある。今後もこの知的運動をゼミの受講生の皆さんと長く続けていきたいと思う。


運動に関して言えば、有酸素運動や筋力トレーニングなどのレジスタンス運動によって、「抗老化物質」と呼ばれるNADを作る酵素であるNAMPTと呼ばれる物質を体内で増やすことができることが証明されたという研究発表を見たことを思い出した。今日これから行うアニマルフローと動的ストレッチもNAMPTを増やすことに貢献してくれるだろうし、午後からのジークンドーの稽古もまたそれに寄与してくれるだろう。実生活の中に常に運動を取り入れていることが今の自分の心身の健康に大きな役割を果たしていることは紛れもない事実である。フローニンゲン:2023/8/27(日)08:15


10789. 今朝方の夢


少し小雨が降り始めた。風はほとんどなく、天からシトシトとした雨が滴り落ちている。


そう言えば、今朝方の夢についてまだ振り返っていなかったので、夢について振り返った後に午前中の読書に本格的に取り掛かりたい。


夢の中で私は、見慣れない家の中で植物を育てていた。その植物はまだ芽が出たばかりでどのような花を咲かせるのかは未知であった。その植物に対して私は深い愛情を注いでいて、植物に話しかけながら水をあげていた。日光が程よくあたる場所でその植物は気持ち良さそうにしているように思えた。その姿に思わず笑みを浮かべた瞬間に、天からの声のような形でクイズの問題が出題された。それは植物を育てることに関する問題であり、そのお題について考えていると場面が変わった。


次の場面では、山を切り開いた場所にある住宅地にいた。どうやら今からマラソン大会に出場する必要があるらしく、大会は中国で開催されるようだったので飛行機で移動する必要があった。住宅地を歩きながら、バス停らしきものを見つけ、成田空港行きのバスがあるかを調べた。そのバス停は随分と大きく、15ほどの行き先に分かれてバス停が異なっていた。なので15個の中から成田行きのバスを探すのは少し面倒で、電光掲示板を見ながらどれが成田空港行きかを調べた。すると、いずれのバスも成田空港に行かないことがわかり、どうしようかと思った。近くを通りかかったくたびれたスーツを着た中年の日本人男性に咄嗟に話しかけ、成田空港に行くにはどうしたらいいか尋ねた。すると、その男性は見た目の漢字とは裏腹に、ハキハキとかつ親切に成田空港に行く方法を教えてくれた。何やらバスを乗り換える必要があるらしく、1度の乗り換えで成田空港に到着できるとのことだった。私はその男性にお礼を述べ、早速言われた通りのバスに乗ろうと思った。しかし時計を見ると、学校から配られた航空チケットに表示されている14:20のフライトの時間にはもう間に合いそうにないと思った。時刻はすでに14:05だったので、どう考えても飛行機に乗ることは難しいだろうと思った。しかし諦めずに、一応空港まで行ってみようと思った。そこで夢の場面が変わった。


この場面に付随した形の場面をさらに見ていたことを思い出す。結局フライトを逃したのだが、そこからも夢は展開していった。空港近くの街をぶらぶら歩いていると、少し雨が降り始め、雨を凌ぎながら歩いていると、外国人に話しかけられ、そこからはどういうわけかその男性と行動を共にしていたことを覚えている。フローニンゲン:2023/8/27(日)08:58


10790. サイケデリクスにまつわるパラダイム/

追加の書籍とマッシュルームのサプリメント


時刻は午前11時半を迎えようとしている。天気予報に変化があり、午前中は晴れ間が広がっていて、とても穏やかな日曜日の朝の世界を堪能することができていた。今のところの予報では、やはり午後からは雷を伴う雨が降るらしいが、その予報も変化する可能性がある。午後にジークンドーの道場に行く際には雨が降らないことを願う。


日本においてはサイケデリクスの研究が進展することやサイケデリクスの使用が認められるのはずっと後のことかもしれない。それだけサイケデリクスを取り巻く文化的な思考の枠組みが強固に構築されているし、強い認知バイアスが存在している。おそらく日本の科学者がサイケデリクスに関する実証研究の結果に対して抵抗を示すのは、そうした文化的な思考の枠組みと、依然として世界を見ても残っているサイケデリクスに関する旧態依然としたパラダイムが影響しているのだろう。自分の研究に対しては合理的な思考を働かせることができても、サイケデリクスという領域になると合理的な思考を働かせられなくなるというのは、まさに知性の文脈依存によるものだろう。そうした問題をどのように解決していくかが、日本におけるサイケデリクス研究の進展と一般普及における鍵を握るだろう。


ここ数日はサイケデリクス研究に向けた学術書の追加購入を控えていたが、さらに8冊ほど良い書籍を見つけたので、追加でキノコに関する書籍を購入しようと思う。それらのうち、サイケデリクス成分であるシロシビンが含まれていない一般的なキノコのヒーリング効果に関する書籍が主であり、シロシビン·マッシュルームに関する書籍は数冊だ。


書籍の購入に合わせて、6種類のキノコの成分が含まれたオーガニックのサプリメントを購入することにした。今は山伏茸のサプリメントをマイクロドーシングとして試していて、かなり効果を感じている。今度は山伏茸を含めた6種類のキノコのサプリメントをマイクロドーシングとして摂取する中で、また何か変化が生まれるのかどうかを確認したい。シロシビンを用いたマイクロドーシングはもうしばらく後に試そうと思う。今使っているサプリと、本日購入するサプリメントを全て使い切ってからシロシビンのマイクロドーシングを試してみることにしたいと思っており、それは年明けぐらいからのスタートになるだろうか。フローニンゲン:2023/8/27(日)11:27


10791. サイケデリクスに関する文化人類学的アプローチと

公共政策・法規制の研究に向けて


先ほど、サイケデリクスにまつわる公共政策や法規制に関する学術書の初読を終えた。この書籍はルートリッジ出版から出版されているだけあって、極めて学術的な議論が展開されていて、そこに掲載されている情報も含めて、非常に有益であった。この書籍を読みながら改めて、自分が行うサイケデリクス研究は絶えず4象限を意識したものでなければならないと思った。サイケデリクス研究を眺めていると、やはり左上象限や右上象限の研究が多く、意識しておかなければ個人の内面と外面に閉じられた研究ばかりをしてしまいかねない。そうした注意点がある。


サイケデリクス研究を個人の内面と外面の領域に閉じた形で行うのではなく、絶えず集合の内面と外面にも開かれた形で行っていきたい。集合の内面に関して言えば、サイケデリクスに関する世界の文化事象を扱ったり、文明の発達とサイケデリクスの歩みを文化人類学的に研究する方法を採用したい。それは「サイケデリック文化人類学」とでも名付けることができるだろうか。それに加えて、サイケデリクスに伴う公共政策と法規制の研究も絶えず行っていく。将来的には、比較公共政策として、日本と他国におけるサイケデリクスに関する法規制を比較するようなことも行ってみたい。それを考えてみると、今年ハーバード大学神学大学院だけではなく、ハーバード大学ケネディスクールにも出願しようとしている自分は正しい道を歩んでいるように思える。仮にHDSとHKSの双方に合格したら、ダブルディグリーの道を歩みたい。将来集合のとりわけ右下象限の研究を進めていくにあたって、公共政策の基礎について学べるHKSのプログラムは魅力的であろう。そのようなことを考えていると、空は晴れ渡り、小鳥が清澄な鳴き声を上げ始めた。フローニンゲン:2023/8/27(日)11:57


10792. ジークンドーの稽古(143):創意工夫に満ちた稽古に充実感を感じて


時刻は午後4時を迎えようとしている。先ほどジークンドーのプライベートレッスンから帰ってきて、シャワーを浴びてさっぱりして今に至る。ジークンドーの道場に行く直前に雨が降ったが、それは一瞬のことで、幸いにも道場に行く際には雨が降らなかった。道場に到着すると、ロビンさんは珍しくまだ到着しておらず、そこから5分ほど経って道場に姿を現した。何やら今日はFCフローニンゲンの試合があるようで、ロビンさんの新居はスタジアムの近くなので道が混んでいたとのことだった。いつものように軽く雑談をしてから今日の稽古が始まった。


今日の稽古の焦点は、ブロッキングの技術とカウンターであった。最初に前回から今回にかけての質問事項を伝えさせてもらうと、その内容が今日のテーマと重なるものだったので有り難かった。前回、接触法の9番から17番の応用技を習い、それがかなり複雑なコンビネーションで、数日前にようやく資料を見ないで一連の技を行えるようになっていたところだった。その点について述べると、ジークンドーにおいては型に縛られることを創設者のブルース·リーも嫌っていて、型を型として稽古するのではなく、それを自然な流れとして繰り出せるようにしていくことの重要性を改めて強調してもらった。そこからは随分と創造的な稽古を行った。いつもロビンさんは工夫を凝らしてくれていて、稽古がつまらないことは一度もない。今日もまた創意工夫に満ちた稽古で、非常に学びの多いものばかりだった。とりわけ前回まで習った接触法の応用技の1番から17番をロビンさんがランダムに繰り出すパンチに対して即興的に繰り出していく稽古は面白かった。その中で、これまで繰り返し稽古していた接触法の動きが自然に出てきたり、あるいは習っていないような動きがとっさに出てくることも面白かった。このように、これまで積み重ねてきた地道な稽古の成果が即興性と創造性と共にその場で生まれることはとても楽しかった。


ジークンドーの基本スタンスであるバイジュンスタンスからそれらの技を繰り出していくだけではなく、ナチュラルスタンスからも同様に技を繰り出してみると、いつもとスタンスが違うので違和感があったが、そうした違和感もまた大きな学びであり、どんなスタンスからでも接触法が繰り出せるようになっていくことの大切さを教えてもらった。そこからは後ろを向いた状態で、ロビンさんが後ろで手を叩いたらすぐに振り返って、ロビンさんからの攻撃を接触法のいずれからでブロックしてカウンター攻撃を仕掛ける練習も本日初めて行った。これも瞬発力と即興性が鍛えられる興味深い鍛錬であった。ここまでのトレーニングを終えたところで雷が鳴り始め、強い雨が降り始めた。フローニンゲン:2023/8/27(日)16:04


10793. ジークンドーの稽古(144):動きの連動と実戦に近い稽古の意義


今、改めて今日のジークンドーのプライベートレッスンについて振り返っている。雷が鳴り始め、雨が降り始めた後に行ったトレーニングについて思い返してみると、それは右·左のジャブを繰り出す動きから、そこからさらに追加で動きを足していくものだった。右·左のジャブの後に再び右のジャブを出したり、そこで右のジャブを2回繰り出したり、右·左のジャブの後に右のフックパンチを繰り出すなどの動きを行った。ロビンさんから今日も修正があったのは、自分はどうも左のジャブと右のフックパンチを分離させて繰り出してしまっているらしい。特に左のジャブが手だけ動かすような形になっているので、腰を切ってパンチをし、その切った腰の力を右のフックパンチに連動させることを強調された。実際にその連動でフックパンチを繰り出すと相当な威力となり、身体の連動の重要さを改めて感じた。まさに1つの流れとしてその連動を意識してみると、動きがスムーズになっただけではなく、右のフックパンチの威力が格段に増し、そこからその連動を体に覚え込ませていくために何度か繰り返しその動きを行った。そこから右のフックのパンチの後に再び左のジャブを放つ動きもしていった。この時のジャブも腕だけを動かすのではなく、腰を切ってパンチを繰り出すことによって威力のあるジャブを出すことを指摘された。


そこからは接触法の残りの18番から21番までについても応用的な技を教えてもらった。これも1番から17番までと同様に暗記する必要はないとのことであり、それを聞いて気が楽になった。ただし、それらが自然と繰り出せるように繰り返し稽古していくことは重要であると思った次第である。それらの動きはすでに資料を見てイメージできてはいたが、細かい箇所のコツを教えてもらったので、それらについては明日からの自主稽古で意識して練習したいと思う。とりわけ最後の21番は組み合わせる技の数が多く、右のパームフックからジャット·サオをして左のパンチを繰り出す箇所が初めての動きだったので、特にその箇所は集中的に練習する必要がある。


これらの一連の稽古が終わった後に、今日もまた最後にヘッドギアを付けて5分間近くの蹴り技なしのスパーリングを行った。今回は初めて息が上がりすぎることなく最後まで体力が持ち、それは週2回のジムの中で心肺機能を高めるトレーニングを行い始めたことの成果だと思って嬉しくなった。しかしながら今回もこのスパーリングから学ぶことは多く、毎回の稽古の最後に行うこのスパーリングが最も実践的な形式であり、やはり実践に近ければ近いほど緊迫感があって学びが多いのだと実感する。これはジークンドーのような武術だけではなく、スポーツにおいても学術研究においても当てはまることなのではないかと思う。フローニンゲン:2023/8/27(日)16:21


10794. 久しぶりの虹/アヤワスカの体験を振り返って


今、時刻は午後7時半を迎え、再び小雨が降り始めた。なんと嬉しいことに、この雨のおかげで久しぶりに虹を見ている。とても綺麗で大きな虹の架け橋が空に出現している。太陽の光と雨粒の存在が相互作用して生み出される自然の美しさに思わず見惚れている。この日記をこうして書いている今もまだ虹がはっきりと見えている。


UCバークレーのサイケデリクと心に関するオンライン講座を現在受講中で、ようやくモジュール5にやってきた。モジュール5では、DMTとアヤワスカについて取り上げられている。振り返ってみると、どちらもアメリカの西海岸にいたときに摂取したものだ。DMTの吸引は1度、アヤワスカについてはベイエリアで4回、ロサンゼルス近郊で1回ほど摂取したことがある。ニューヨークに住んでいた半年間の間にはサイケデリクスへの関心は全くなく、JFK時代にDMTと4回ほどのアヤワスカの摂取があり、ニューヨークからアーバインに引っ越してきてから、帰国する前に一度だけアヤワスカのセレモニーに参加したことがある。それらの体験は、今推し進めているサイケデリクス研究の貴重な材料になっている。とりわけ個人の内面における意識体験と外面における脳内への影響についての研究に重要な洞察をもらたしてくれる体験であった。


自分が西海岸でアヤワスカを飲むことができたのは、渡米する5年前の2006年に米国最高裁判決で、アヤワスカの宗教儀式目的での使用が認められたからなのだと講座を通じて知った。わずか5年の時差しかなかったことに改めて驚く。5年渡米が早かったらアヤワスカを摂取することなどできていなかったのだと思うと、ここにも運命的なものを感じざるを得ない。その他にも、文献調査を進める中で、自分の歴史と紐づくいくつかの発見事項があり、サイケデリクス研究に向かうのは自分の天命だったのだと思う。そうした思いが研究を後押している。その一環として、今日も10冊追加で書籍を購入することになった。これで今月は230冊ほどの学術書の購入となり、そのうちの220冊がサイケデリクス研究に直接関係するものだ。明日からも旺盛に読書を進めていき、少しずつ着実にサイケデリクスに関する包括的な知識を獲得していき、今後の社会実装につなげていきたいと思う。フローニンゲン:2023/8/27(日)19:52

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