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10743-10747: フローニンゲンからの便り 2023年8月18日(金)



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タイトル一覧

10743. 今朝方の夢

10744. 日本に自生する興味深いマッシュルーム/減量バルブとしての脳を解放するサイケデリクス

10745. サイケデリクスに関する法規制と文化現象の研究に向けて

10746. サイケデリクス研究に対するオランダ人の面白い反応

10747. 探究に関する情熱の炎が迸って


10743. 今朝方の夢


時刻は午前5時半を迎えた。ここ数日は夜明け前に起床している。今もまだ辺りが暗く、日の出を迎えるまでにもう少し時間がある。外気は16度とのことで、今は足元から冷えるような感じだ。しかし日中は26度まで気温が上がるようなので、暖かさを感じられるだろう。


今朝方は2つほど夢を見ていた。最初に見ていた夢の中で、予備校時代のメガネをかけていた小柄な友人と一緒に古文の授業に向けて少し話をしていた。彼はどうやらもう予習を終えているようで、予習が済んだプリントを見せてくれた。一方の私はまだプリントが白紙で、先ほどプリントを印刷したばかりだったので、これからすぐに取り掛かろうと思った。彼は英語の授業についてもすでに予習を済ませているらしく、とても真面目だなと思った。彼とはこれから食堂に行って、そこでも少し話をしようと思った。そのような場面があった。


もう1つ覚えている夢としては、健康パークのような場所でサッカーの合宿をしていたことである。そこには温泉も付いていて、練習後の温泉は格別であった。先ほども十分に体を動かすハードな練習をし終えたところなので、疲れた体を癒すためにメンバーと一緒に温泉に向かった。その時には、高校のサッカー部の友人たちと行動を共にしていて、彼らと話しながら温泉のある場所まで歩いていた。温泉の受け付けの際に、大学の学生証を提示すると無料で入浴できるようだったので、学生証を提示した。しかし、どうやら学生証の期限が切れているようで困ったなと思った。すると受け付けの女性の方が更新手続きをしてくれると述べてくれて、その手続きを済ませば無料で入浴できるとのことだったので嬉しく思った。無事に手続きを済ませ、大浴場に到着すると、そこには見事な広さの大浴場があって、これからじっくり浸かってゆっくり体を癒そうと思った。そのような場面があった。


後者の夢の影響なのか、今朝方は目覚めと共に体の調子が良い。昨日に筋力トレーニングをする際に、クールダウンをしっかり行ったことも影響しているだろうし、寝る前の入浴も疲れを取るには十分だったのだろう。また、数日前から摂取し始めたCBDオイルもリラックス効果を含めて何か効果をもたらしてくれているように思う。フローニンゲン:2023/8/18(金)05:55


10744. 日本に自生する興味深いマッシュルーム/

減量バルブとしての脳を解放するサイケデリクス


時刻は午前7時を迎えた。今、空が曇っていて、今日はどうやら1日を通して曇りのようだ。おそらくその影響もあって、体感温度としては実際の気温よりも低く感じるのではないかと思う。


今月は今のところ学術書を100冊ほど購入した。そのうちの10冊ほどは心の哲学、公共政策、テクノロジー哲学に関するものだが、残りの90冊ほどはサイケデリクス研究に関するものである。サイケデリクス研究に向けて着実に学術書が揃いつつある。同時に学術論文もいくつかダウンロードして読み始めているので、この研究分野は本当に自分の情熱の対象のようだ。


昨年の夏は200冊以上の学術書を注文したことを思い出してみると、今年はまだその半分だが、それでもかなりの量になる。秋から冬にかけてはボストン訪問を除いては旅行に出かける予定はないので、届けられた書籍をじっくり繰り返し読み進めていきたいと思う。


日本に自生するシロシビンのマッシュルームについて調べてみると、日本にはワライタケやヒカゲシビレタケといったマッシュルームがある。シロシビンとは異なるイボテン酸を含むものとしてベニテングタケがある。


『今昔物語集』の中でマイタケを食べ幸せな気持ちになって踊りだすというエピソードがあるが、ここで取り上げられているのは実際にはマイタケではなく、ワライタケだろうと考えられている。2005年の秋に、内閣総理大臣官邸の庭にヒカゲシビレタケが数本発生しているのが発見されたことは記憶に新しい。


サイケデリクス哲学の書籍を読み進める中で、ベルグソンが人間は本来宇宙のありとあらゆることを知覚できるが、大量の情報が流入して精神が錯乱しないように脳がそれを制御していると指摘した。ベルグソンの言葉で言えば、脳は「減量バルブ」として働いていて、私たちの生存のために必要な情報を取捨選択して私たちに知覚させている。サイケデリクスに関する近年の研究で明らかになっているように、サイケデリクスはデフォルトモードネットワークを解放し、脳が大量の情報を知覚できるようにさせる。それによって脳は情報のカオスを経験するが、こうしたカオスは脳の再プログラミングを促し、新たな調和状態を生み出す。このメカニズムが一部の精神疾患や脳の機能障害の治癒につながるのだろうと思われる。さて今日もまた続々と届けられる学術書を読み進めていこう。フローニンゲン:2023/8/18(金)07:19


10745. サイケデリクスに関する法規制と文化現象の研究に向けて


午前10時を告げる鐘の音が近くの教会から聞こえてくる。それは心に安らぎをもたらしてくれる音であり、まるで波が世界に広がっていくかのように知覚される。


今日もまた親友のジョハンの博士論文をもとにした書籍を朝から読み進めている。その中で、サイケデリクス研究に向けてまだ手元にない優れた学術書をいくつかまた発見し、アマゾンでそれらを注文することにした。今日も10冊ほどの書籍を購入することになるだろう。各国のアマゾンごとに書籍の値段が違うので、配送料を含め、色々比較しながら購入を検討している。今日はアマゾンオランダとアマゾンドイツにお世話になりそうだ。サイケデリクスを取り巻くアメリカの規制に関して弁護士が解説している非常に優れた書籍を2冊見つけ、それはサイケデリクス研究を右下象限の観点から進めていく際に大変有益だろう。


また、ウィルバー やグロフとも親交があるアレックス·グレイ以外にも、サイケデリクスに影響を受けたヴィジョナリーな芸術家が何人かいて、彼らの画集も購入することにした。それらは単に彼らの作品が紹介されているだけではなく、彼らのサイケデリクス体験に関する記述もあり、左下象限としてのサイケデリクスに関する文化現象を研究する資料に使えるだろう。引き続きジョハンの書籍を読み進めながら、有益な書籍が見つかる都度購入していこうと思う。フローニンゲン:2023/8/18(金)10:05


10746. サイケデリクス研究に対するオランダ人の面白い反応


時刻は午後4時を迎えた。今日は早朝からかなり寒さを感じていたが、午後になって半袖になって過ごすことができ始めた。先ほど中央市場に買い物に出かけた際にも半袖·半ズボンで行くことができた。


買い物に出かけようと思って自宅を出発した時に、驚くことを発見した。なんと扉を開けたその先の地面に、見慣れないキノコが生えていたのである。昨日ジムに行った帰りにはそんなキノコは生えていなかったように思えたので尚更驚いた。背丈が15cmほどあったので、まさか1日でそれほど大きくなったとは考えづらく、昨日は見逃していたのかもしれない。キノコの傘の縁の部分が黒色をしており、見た目としては食べられなさそうで、雰囲気的に独キノコような気がする。一応写真に収めておいて、手持ちのキノコ図鑑を調べてみたいと思う。


市場への行き道の途中に、先日立ち寄ったCBD専門店の前を通ると、店長のヘンザさんが店の外に椅子を出して、そこに腰掛けながら遅めの昼食としてサラダボールを食べていた。さすがカンナビスの店の経営者だけあって健康意識が高く、ヘルシーそうなサラダボールだった。ヘンザさんに挨拶をして、せっかくなので先日無料でもらった1粒のカンナビスの種の名前を教えてもらった。その名前を日本語に訳すと、「冷たい金色のスイカ」とでもなるだろうか。日本語名にするとどうも不格好だが、今週末にその種を植えて育ててみようと思う。ヘンザさんに別れの挨拶をして、中央市場で買い物をし、今度は近所の玩具屋に立ち寄って書籍を受け取った。


玩具屋で担当してくれたのは今日はティムだった。ティムともう1人最近よく親切に対応してくれる男性も隣にいて、彼の名前を今日伺ったところ、ヨスというらしい。2人はいつも“Mr. Kato(加藤さん)”と敬称で呼んでくれる。オランダ語には英語とは違って敬語のようなものがあるため、その影響が社会の中にもこうした形で現れている。2人に今度会ったらファーストネームで呼んでもらえるようにお願いしておこう。


さて、2人とカウンターで話している最中に、ティムが「それは小説ですか?」と未開封のパッケージを指差して述べた。そこで私は、サイケデリクス研究に関する学術書だと述べたら、2人は笑みを浮かべていた。今日は6冊ほどの書籍を受け取ったのだが、明日もまた7つのパッケージが届けられる。1つのパッケージに複数冊の書籍が入っている可能性もあるので、明日もまた空のバッグを持っていこうと思う。


今日は市場で買い物をしたこともあり、パッケージのままカバンに入れるとかさばりそうだったので、店の奥に通してもらって、そこでパッケージを開封してバッグにしまうことを許可してもらった。店の奥では、カードゲームのマジック:ザ·ギャザリングが行われていて、そう言えば毎週木曜日はカードゲームの日だと店員から聞いていたことを思い出した。そこにはティムやヨスよりも気軽に話しかけてくる若い男性の店員がいて、レアカードを整理していた。私がパッケージを開けて書籍を取り出すと、「まじか、サイケデリクスに関する書籍かよ!」と笑っていた。その反応を聞いて、ティムがまた店の奥にやってきて、開封した書籍を眺めていた。その中には、鈴木大拙の書籍もあり、その名前を見て日本人の思想家だと気づいたようだった。今日受け取ったのは全てサイケデリクス研究のための学術書だが、その中には東洋思想の観点からサイケデリクス体験を紐解く目的もあって鈴木大拙の書籍を改めて注文していたのである。


そこからティムも含めて、店員のサイケデリクス体験についてインタビューを少々させてもらった。中にはLSDを体験したことのあるものや、ティムのようにまだシロシビンマッシュルームを試したことがない者もいた。しかしやはりオランダ人の大半は一度はカンナビスを吸ったことがあるようだった。そうした面白いことを知れた喜びに浸りながら自宅に戻っている最中に、オランダ人にとってもサイケデリクス研究は奇異に映るのだと理解し、自分の研究のユニークさを思ったらまた嬉しくなった。フローニンゲン:2023/8/18(金)16:38


10747. 探究に関する情熱の炎が迸って


時刻は午後5時半を迎えようとしている。昨日の筋力トレーニングを受けて、今日はアクティブレストの1日となった。早朝にアニマルフローを行い、午後は買い物がてら中央市場まで散歩に出掛けた。週に2回のトレーニングの翌日はいつも市場に行くために散歩をしている。これが身体の回復と調整にすこぶる効果を発揮しているように思う。


先ほど、今日受け取った書籍の開封を終えた。6冊ほどの書籍を本日受け取り、早速夕食後から旺盛に読み進めていこうと思う。サイケデリクス研究は今の自分の最大の関心事項であり、汲み尽くせない情熱を傾けている対象だ。サイケデリクスと合わせてテクノロジーへの関心も依然として高く、今後はサイケデリクスに対して哲学·科学·神学の観点から研究していき、テクノロジーに対しても哲学·神学の観点から扱っていきたい。テクノロジーがそもそも科学的な産物であるため、テクノロジーに対しては科学的な観点で扱うということは今のところ考えていない。サイケデリクスに対する関心の芽が12年の細々とした探究を経てこのように開花するとは思ってもみなかったことである。まさにこの12年間において、小さく種を植えていき、少しずつ水と養分を与え続けていた結果としてこのような開花を迎えたのだろう。他人や社会がどう思うかなどは全く関係なく、この分野に関して先端的な研究をしていくリーダーの役割を果たしていければと思う。その日に向けて、今は地道に基礎工事作業として、世の中に存在しているサイケデリクス関係の学術書は全て読むという意気込みで読書をしていこうと思う。


今日は10冊ほどの追加かと思ったが、結局23冊ほどの書籍を追加で注文するこになった。今月は今のところ120冊ほどの学術書の購入したことになる。そのうちの110冊ほどがサイケデリクス研究のためのものだ。今日はドイツのアマゾンから4冊、イギリスのアマゾンから1冊、オランダのアマゾンから18冊購入し、それらの書籍が届けられたら、速やかに初読を始めたいと思う。毎日が情熱の炎が迸っているかのように、自己は探究熱に浮かされる形で日々を過ごすことができていることに感謝したい。フローニンゲン:2023/8/18(金)17:34

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