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10722-10726: フローニンゲンからの便り 2023年8月14日(月)



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成人発達理論とインテグラル理論を楽しく学んでいただける「成人発達コラボラジオ」を2023年7月14日より始めました。

タイトル一覧

10722. 今日のトレーニングとここからの探究に向けて

10723. 今朝方の夢

10724. ハーバード大学神学大学院の学術横断的なサイケデリクス研究に注目して

10725. ウォーミングアップとクールダウンの大切さを実感して

10726. 神学·哲学·科学を通じたサイケデリクス研究に向けて


10722. 今日のトレーニングとここからの探究に向けて


時刻は午前7時半を迎えた。今朝はそよ風が吹いていて、木々の花を優しく撫でている。今の気温は15度と涼しく、引き続き自宅では冬と同じような格好をして過ごしている。しかし午後からは気温が上がって来て、24度に達するようなので、午後に入ってからは半袖で過ごすことができるのではないかと思う。また、午後にジムに行く際には半袖·半ズボンで行けそうだ。先週までは最高気温が20度に満たない日が長く続いていたが、今週は20度を超し、25度前後の日々が続くようなので、日中は暖かさを感じられるのではないかと思う。


さて、今日のジムでのトレーニングでは早速アニマルフローを準備運動とクールダウンの運動に取り入れてみようと思う。15分ぐらい準備運動の時間を取って、アニマルフローの動きをまずいくつか行ってみたい。そしてトレーニングのインターバルの際にはジークンドーの動作をゆっくりと行って、鍛えた部位とジークンドーの動きを統合させていきたいと思う。ここでもまたカート·フィッシャーの発達理論を応用して、点と点を分断させるのではなく、それを線として結んでいくことを意識したいと思う。いくつもの線を作っていく過程を通じて、それは面になり、立体になっていくだろう。先日iPadにダウンロードした人体に関するアプリも駆使し、人体に関する知識も少しずつ得ていきたいと思う。


今週は特に予定もないので、毎日自分の探究に明け暮れることができる。サイケデリクス哲学、神経神学、テクノロジー哲学の3つの分野に関する学術書を横断的に旺盛に読み進めていく。この夏はテクノロジー哲学については、テクノロジーに関する倫理や道徳の書籍を数冊購入し、AIに伴う公共政策の書籍ぐらいしか購入しなかったが、すでに所持している多くの書籍を再読していくことをこれから行っていく。サイケデリクス哲学と神経神学の探究に向けて、昨日もさらに追加で8冊の書籍を購入した。5冊がシロシビンに関する学術書で、3冊がカンナビスに関する学術書である。日本の神道においてカンナビスがどのように活用されて来たのかの歴史も調査したいと思い、関連書籍を探してみたが、英語において該当する書籍はなかった。アムステルダムのマリファナ·ヘンプ博物館で購入した図鑑の中に、日本におけるカンナビスの歴史に関する記述があることを見つけ、このように1冊の書籍ではなくても該当する記述を探して丹念に読んでいきたいと思う。また、サイケデリクス哲学と神経神学を探究していく上で大事なのは、心の哲学と形而上学に関する知識だろう。そこに認識論と存在論を加えることもできる。ここから探究したいと思う分野が果てしなく広がっていることを嬉しく思う。今日もまた喜びに包まれた形で探究活動に従事できるだろう。フローニンゲン:2023/8/14(月)07:47


10723. 今朝方の夢


今朝方に見ていた夢は何だっただろうか。夢の世界にもう一度入る試みをしている。小鳥の鳴き声がそっとそれを後押ししてくれている。そのおかげで、夢の世界に再び足を踏み入れることができそうだ。夢の世界での出来事が覚醒状態での記憶に変換されていくことは興味深い。その様子を見ると、私たちには本当に無意識記憶というものがあるらしいことがわかってくる。無意識の世界で見た夢が顕在意識の記憶として形になる現象に今触れている。


今朝方の夢の中で私は、小中高時代のある友人(HY)と話をしていた。彼とどういうわけかAI時代における職業の話をしていた。世間一般で言われるように、より高度なAIの登場によって、今の職業はどんどんと失われていく中で、新たな職業もまた少しずつ立ち上がるだろう。そうした急激な減少と微増の波が去った後には、きっと人間は今のような意味では働かなくなるだろう。本当に好きなことだけに従事するような世界がいつかやって来るかもしれない。そのような話をしていた。その中で、生活の保証としてベーシックインカムの導入は不可避であるということも話していた。夢の中の私は、AIによって仕事がなくなることを喜んでいるようで、それによって大きな自由を享受できると確信していた。しかし、AIによって仕事がなるか否かにかかわらず、すでに自分は毎日自由に生きていることを思った時、AIの到来による自分への影響はさほどないかもしれないという思いも抱いていた。当然ながら他者が影響を被ったら、自分にも何かしらの形で影響が波及する。それがこの世界というダイナミックシステムの特徴である。彼とは自由に思考を広げて話をし、しばらくすると彼はどこかに消えていた。そのような夢を見ていた。


その他にも何か重要な夢を見ていたような気もする。外国の街が舞台になっている場面もあったように思う。そこでの自分の感覚もまた自由を体現しており、身体全体に軽やかさがあった。今もその軽やかさが自分の体に残っているような気がする。これもきっとアーノルド·ミンデルが述べるところのドリームボディの性質だろうか。夢の世界におけるサトルボディと現実世界におけるボディが共鳴し合っている。フローニンゲン:2023/8/14(月)08:34


10724. ハーバード大学神学大学院の学術横断的なサイケデリクス研究に注目して


時刻は午後2時を迎えた。この日記を書き留めたらジムに向けて出発をしよう。気温も25度に到達しているので、暖かさを感じながらジムに行けるだろう。


やはり今の自分の研究上の情熱は、サイケデリクス研究にある。中でもサイケデリクス哲学と神経神学という学問分野と出会えたことは非常に大きい。霊的な発達におけるサイケデリクスの役割、さらには霊的な体験を現象学的に研究していきたいという思いが募る。インテグラル理論の観点で言えば、サイケデリクスに伴う公共政策の研究もしていきたいと思う。世界を見ても、サイケデリクスに関する法律は厳しい国が多く、政策にも働きかけていくことはサイケデリクスの研究上においても不可欠なことかと思う。


サイケデリクスは物議を醸すテーマであるがゆえに、学問的なアプローチを包括的に適用したい。少なくとも哲学的·科学的·神学的に研究したいという思いが高まっている。そうした学術横断的な研究を実現できそうな大学院として、ハーバード大学神学大学院に注目している。特に、ハーバード大学神学大学院の“The Center for the Study of World Religions”という研究機関で行われている“The Harvard Psychedelics Project”と“Psychedelics and the Future of Religion”には強く関心が引かれる。早速、今年の4月にその研究機関が主催するカンファレンスの動画を見始めた。すると、神学大学院のみならず、サイケデリクスと人間発達を研究している研究者が教育大学院にいたり、サイケデリクスに関する政治と法規制について研究している研究者がケネディスクールやロースクールにいたりと嬉しい発見があった。さらにはメディカルスクールとも提携して、サイケデリクスが脳や身体にどのような影響をもたらすのかについての研究も行っている。


10月末及び11月初旬のアメリカ訪問の際には、ぜひともハーバード大学神学大学院とケネディスクールのキャンパスビジットをしたい。その際に、The Center for the Study of World Religionsにも連絡を取って、研究者の方に話を伺ってみたいと思う。今のところ、宗教学や科学的な観点でサイケデリクスを扱っている研究者が多いが、哲学や発達心理学の観点から研究を進めている人は少ない印象だ。そこに自分の貢献できる分野がありそうに思えてくる。


サイケデリクス体験そのものや、その体験が自己と自らのスピリチュアリティーの意味づけにどのような影響をもたらすのかを認識論と発達心理学さらにはトランスパーソナル心理学の観点から研究者たり、サイケデリクス体験がもたらす高次元のリアリティの存在を存在論的に研究することも行ってみたい。フローニンゲン:2023/8/14(月)14:20


10725. ウォーミングアップとクールダウンの大切さを実感して


時刻は午後5時半を迎えようとしている。今日は午後から気温が上がり、今の気温は26度ほどである。これくらいの気温に到達したこともあり、午後にジムに向かう途中に通ったノーダープラントソン公園では、日向ぼっこをする人たちの姿を久しぶりに見かけた。ジムに向かっている最中に、偶然にも親友のメルヴィンに出会った。今日はメルヴィンは仕事が休みの日で、以前の彼女と昼食を摂った帰りとのことだった。メルヴィンと少し立ち話をした後にジムに到着し、今日はとりわけウォーミングアップとクールダウンを入念に行った。すると、本編のトレーニングがいつも以上に充実している感じがあった。筋肉を温めることによって筋肉がより生き生きと動きやすくなったような感じがあり、トレーニングがしやすかったのである。具体的にどのようなウォーミングアップをしたかというと、今のところ習ったアニマルフローの動きをいくつか行い、それでもまだ時間があったので、いつもジークンドーの鍛錬をしている鏡のある部屋に移動し、そこでシャドースパーリングを行ったり、反復横跳びのような動作をして身体をさらに温めた。そこからまた部屋を移動してアニマルフローを通じて柔軟性を高めたところで、パーソナルトレーナーのエリーザに合流してもらった。


今日の本編のトレーニングでは主に大胸筋の上部をまず鍛え、そこからトレーニングバッグを持ってデッドリフトの動きとスクワットの動きを行うエクササイズをした。特にこのエクササイズは初めてのものだったので要領を掴むのが最後まで難しかった。とりあえず90%ぐらいの正しさのフォームで行う結果となり、今度行う際にはその精度を高めたいと思う。そこからはスキーの動きをするマシーンを用いたトレーニングを行ったり、まだ少し痛みのある三角筋に負荷をかけないようにするために、腹筋を鍛えるトレーニングとしてアブローラーを使わずに別のトレーニングを導入してもらった。諸々のトレーニングをしているとあっという間にパーソナルトレーニングの1時間が過ぎた。そこからも30分間さらにトレーニングをし、15分弱の時間を使ってクールダウンをした。クールダウンではまたしてもアニマルフローの動きを取り入れ、筋力トレーニングで縮んだ筋肉を伸ばすことを意識した。やはりしっかりとウォーミングアップとクールダウンをするのとしないのとではトレーニングの質に違いが出るし、トレーニング後の筋肉の回復にも大きな影響を与えるように思う。それともう1つの気づきとしては、ここ最近は心肺機能を高めるエクササイズを諸々取り入れていて、その成果が着実に現れているのは嬉しいことであった。例えばジークンドーのシャドートレーニングを1分行うセットを繰り返していても息切れが減ったし、セット間の回復力も高まっている。身体は鍛え方によって本当に大きく変化することを改めて実感している。フローニンゲン:2023/8/14(月)17:35


10726. 神学·哲学·科学を通じたサイケデリクス研究に向けて


今日はジムに向かっている最中に、今後の研究について改めて考えていた。サイケデリクスが社会の中で誤用されたり、乱用されたりすることを防ぐためには、一般市民のサイケデリックリテラシーを高めることが重要かと思う。そのための研究を神学·哲学·科学の観点から行うことが自分の1つの役割だと自覚している。その研究は学術横断的なものになるため、本日見つけたハーバード大学神学大学院の研究機関“The Center for the Study of World Religions”での研究プロジェクトは大変魅力的なものに映る。この機関に所属することができれば、神学·哲学·科学の観点からサイケデリクス研究ができると確信している。ここでの研究で得られた成果はアカデミックの世界に閉じれたものにするのではなく、公共に開かれ、パブリックの啓蒙にもつなげていきたいと思う。


振り返ってみれば、ジョン·エフ·ケネディ大学時代には、意識に対して発達心理学と哲学の観点で研究を進めていた。一方フローニンゲン大学では、意識を科学の観点から扱っていった。今の自分は神学の観点から意識を扱うことが欠けている。その不足を補うために神学大学院への進学があり、晴れて神学大学院に入学することができたら、神学·哲学·科学を通じた包括的な観点からサイケデリクスがもたらす意識現象について探究することができるだろう。発達心理学と発達科学の研究と実践に従事して来たこれまでの経験の集大成として、そこに神学のアプローチを加え、哲学的なさらなる探究をすることを通じて、サイケデリクス研究に従事したい。


今読み進めているサイケデリクス研究に関する書籍の中で、現在この分野に携わっている世界の主要な研究者の一覧を眺めてみたところ、そこに日本人は1人もいないことはおろか、アジア人が誰も入っていないことに驚く。やはりアジアのアカデミックの世界においてはこの分野の研究は相当に抑圧されているようだ。歴史を紐解くと、アジアにおいてはサイケデリクスの歴史は古く、宗教的にも活用されていただけに、この分野の研究を取り巻くアジアの状況は嘆かわしい。こうした状況を改善する意味でも、自分がこの分野の研究に分け入っていくことが重要だと感じる。フローニンゲン:2023/8/14(月)17:50

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