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10437-10440: フローニンゲンからの便り 2023年6月4日(日)



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タイトル一覧

10437. カリンバの即興演奏作曲が良き習慣となって/今日の楽しみ

10438. 今朝方の夢

10439. 自分の音楽言語の醸成と誕生に向けて/今朝方の夢の続き

10440. ChatGPTにGREのそれぞれのセクションの問題を解かせてみて


10437. カリンバの即興演奏作曲が良き習慣となって/今日の楽しみ


時刻は午前6時半を迎えた。昨日と同様に、朝日が燦然と輝いている。起床した頃にはもうすっかり明るくなっていて、その明るさから少し寝坊したかと思ってしまうほどである。この時間帯の明るさは冬の時間の午前9時半が10時ぐらいの明るさを持っているように思う。


今朝方も日記を書くよりも先にカリンバの即興演奏作曲を楽しんだ。ここ最近はそれが習慣になっている。日記を書くことはもちろん大切な習慣だが、自然言語による自己確認よりも先に、音楽言語による自己確認をすることを優先させている。日記を書けばその時の自分の関心や状態が分かるのと同じに、いやそれ以上に、音楽演奏をするとその瞬間の自分の状態が如実に現れる。音を通じて自分の状態を確認し、同時にその瞬間の自分を表現してしまおうという試みとしてカリンバの即興演奏作曲を朝の最初の実践に置いている。しばらくはこの習慣が継続されていくであろう。何か新しいフェーズがやって来るまでは、毎朝の最初の実践にカリンバの即興演奏作曲を持ってきたい。


カリンバの即興演奏は感性を磨いてくれるだけではなく、指のトレーニングにもなり、それが脳に良い影響を与えてくれている。意識的に普段使わない指で演奏してみると尚更その効力を感じることができ、特に薬指や小指を使って演奏することを心がけていくとその効果は大きいだろう。指と脳の関係はすでにかなりの研究がなされていて、それを見る限り、カリンバを通じて特に左での薬指や小指を活用して演奏していくと脳へ良い刺激がもたらされそうである。カリンバは本来は両手の親指を使って演奏うる楽器だが、今自分が使っているアプリでは、正規の演奏方法に縛られることは全くなく、ピアノを演奏するような感覚で両手の全ての指を使うことができる。その利便性を活かして、脳へ新たな刺激を注入する意味でも、普段あまり使わない指を積極的に使っていこうと思う。


今日もまたカリンバの即興演奏を楽しみ、デジタル絵画の創作も楽しみながら、GRE対策を進めていく。昨日、ゼミナールのコンテンツの1つとしてChatGPTとGREの問題で対決してみるという企画をいくつか行ってみたが、今日もまたライティングのissueエッセイのタイプの問題で対決をしてみて、その検証動画をゼミナールの方にアップしたいと思う。こうした形でGREの対策も、本番まで飽きることなく楽しみながら進められているのは良いことだ。ライティングの問題のみならず、今日は数学の模擬試験も解こうと思うので、チャットが主要な機能だとわかっているが、ChatGPTが数学の問題をどれほど解けるのかの検証動画も作ってみようと思う。今日もまた多種多様な楽しみの中で1日が進行していくだろう。フローニンゲン:2023/6/4(日)06:58


10438. 今朝方の夢


時刻は午前7時を迎えた。耳を済ませてみると、鳩の鳴き声が遠くの方から聞こえて来る。また、近くにも小鳥がいるようだが、いつもより控え目な鳴き声を断続的に上げている。


小鳥の鳴き声に耳を傾けながら、今、今朝方の夢を思い出している。夢の中で私は、地元を彷彿とさせる海沿いの町で高校生として生活をしていた。ちょうど高校に入学したばかりだったが、自分の記憶ではすでに高校を卒業していることを知っていた。通っていたのは母校ではなく、当初は列車に乗って3駅先にある山口県で一番の公立学校に通う予定でいたがそこにどういうわけか入学することができず、母校よりもワンランク下の公立学校に通うことになった。すでに高校を卒業していることを知りながら、再度高校に通うことになった不思議さを感じ、そして母校よりもワンランク下の公立学校に通うことになったことなどが重なり、自分の頭と心はまだうまく整理できていないようだった。登校初日、制服を着て登校しようと思ったら、制服での登校が義務付けられているのはその県内随一の公立高校か母校であって、ワンランク下の学校では私服で投稿していいことになっていた。そこでも戸惑いがあり、私服を選ぶのに手間がかかりそうだったので、今日はもう制服で登校しようと思った。学校に到着すると、そこは鉄筋コンクリートの校舎ではなく、寺子屋的な木造建築の平屋が連なったような校舎で驚いた。そのレトロな雰囲気は意外と心地良く、好感を持てた。校舎の中に入ろうとすると、後ろから声をかけて来る人がいた。振り返ると、そこには少し歳上の知人がいて、明日からキプロスに行くという話をしてくれた。なぜキプロスに行くのか尋ねてみたところ、そこに日本人のある分野で多大な功績を残している研究者がいるとのことで、その人と直接会って話をすることになっているらしかった。その話を聞いた後、校舎の奥へと進んでいくと、広い座敷部屋に到着した。そこにはすでにかなり多くの生徒がいて、みんな長机に向かって正座をして畳の上に座っていた。ここは高校のはずだったが、小学生や中学生も混じっているようで、彼らと混合で学習をしていくのかと思った。どうやらその場には色々な学年が混じっているらしいが、授業は少人数で学生に合ったペースで進んでいくらしかった。生徒たちの方を見ると、時刻はすでに夕方を過ぎ、一般家庭では夕食が始まる頃だったので、学校で夕食が振る舞われ、生徒はそれぞれが好きなものをお皿に乗せ、お盆にいくつかの料理を乗せてそれらをつまみながら勉強している生徒が多かった。こうした光景を見て、どこかフリースクールのような感じだなと思い、自分はあまりお腹が空いていなかったので何も食べることはせず、取り敢えず長机の前に座った。すでにその長机には4人ほどの女子が座っていたがそこの左端しか空いていなかったので、そこに座らせてもらうことにした。彼女たちは別に嫌な顔をすることはせず、ご飯を食べながら自分のペースで勉強していた。さて、自分も勉強を始めようと思って教科書とノートを開いたところ、自分専用の先生が目の前に現れて、今から数学の幾何学の問題を解いていくことになった。問題は円と四角形を絡めたもので、すぐに解けるかなと思っていたら意外と計算に手こずり、自分の答えが正解かどうかあまり自信がなかった。そこでふと、ここはワンランク下の学校だったはずだが、自分のペースで学習ができるし、何より今目の前にした問題はかつて母校では扱わなかったような問題なので、ここでの学びもあながち捨てたものではないと思った。フローニンゲン:2023/6/4(日)07:18


10439. 自分の音楽言語の醸成と誕生に向けて/今朝方の夢の続き


日曜日の朝の穏やかさと朝日の恩寵を全身で感じている。先ほど朝のコーヒーを煎れ、それをすすりながらここから本格的に午前中の取り組みに従事していこうと思う。と言っても今月末のGRE試験までは午前中はGREの対策に充てているので、今日の朝の取り組みの焦点はそれになる。GREの対策を始める前に、先ほどデジタル絵画を2つほど描き、早朝と同じようにカリンバの即興演奏作曲を2曲ほど行った。その中で、改めて絵画も音楽も言葉であることを思った。それは自然言語と異なる言葉なのであり、絵画言語と音楽言語があるのだ。デジタル絵画を4000枚ほど描き続ける中で、自分なりの絵画言語はすでに立ち現れていることに気づく。自分が抽象的な幾何学的模様を好む傾向にあるのは前々から知っていたが、自分の内側から形になって来るものもまたそれだったというのは新たな発見である。これまで様々な雰囲気の絵を描いてきたが、即興的に生み出されるのは抽象的な幾何学的な模様であり、おそらくそれが自分の絵画的魂の言葉なのだろう。それでは自分の音楽的魂の言葉はなんなのか。今、それを見つける旅に出かけている最中だと言えそうだ。それは見つけるものなのか、自然と立ち現れて来るものなのかは定かではない。自分の絵画言語の例で言えば、おそらく自然と立ち現れ、それに気づくという形で発見されるという流れがあるように思う。いずれにせよ、これからもカリンバと箏の即興演奏を毎日継続させていき、自分なりの音楽語彙が醸成され、自分なりの音楽言葉が止めどなく生まれて来る日を楽しみにしたい。すでにその流出は始まっていて、もっと堰を切ったように大きな流れが生まれてくればと思う。


そのようなことを考えていると、今朝方の夢の続きを思い出した。それは確か起床直前に見ていたものだ。私は日本の大きなサッカースタジアムにいて、サッカーの試合を観戦していた。その試合はとても大事な試合のようで、両チームのファンがスタジアムを埋め尽くしていた。そんな中、試合は3-1と2点差がついていたが、試合終了間際にPKのチャンスが負けている方に与えられた。ゴールキーパーはかつての日本の守護神であり、キッカーはこれまたかつての日本の身体能力の高いエースストライカーだった。2人は同じチームでかつてプレーをしていたことがある仲で、おそらく練習でPKの練習もしていたであろうから、PKが止められるのか、それとも決まるのか、大いに注目される場面だった。右利きのキッカーがおもむろに助走を始め、ボールを蹴ると、それはゴール右隅にピシャリと決まった。ゴールキーパーは一歩も動けない形でゴールに決まった。おそらくキーパーは一歩も動けなかったのではなく、動かなかったのだと思った。キッカーが真ん中に思いっきり蹴り込んでくると予想して、あえてその場から動かなかったのだと思った。これでスコアは3-2となり、ロスタイムの時間を含めると試合はどうなるか分からなくなった。追いついたチームに圧倒的な勢いがあり、スタジアムの雰囲気もそれを後押ししていたので、ここからの数分間はスタジアム中がさらに注目するものとなった。ゴールを決めた選手がゴールの中のボールを拾い上げ、再び中央から相手チームがリスタートするところで夢から覚めた。フローニンゲン:2023/6/4(日)08:06


10440. ChatGPTにGREのそれぞれのセクションの問題を解かせてみて


今日の午前中のGRE対策はとても楽しいものだった。というのも、自分が解いた問題に対してChatGPTは正しい解答を導けるのか検証をしながら問題に取り組んでいたからである。ChatGPTの公式サイトを見ると、そこにGREを実際に開発者側が解かせた結果が記載されていて、とても興味深く思った。まず以前の3.5のバージョンだと、verbalのセクションが170点満点中154点、数学のセクションが170点満点中147点、ライティングのセクションが6点満点中4点と、何のセクションの成績も5年前の自分のスコアより低い。しかし、4.0のバージョンになって来ると、英語のセクションのスコアが飛躍的に伸び、なんとverbalのセクションは170点満点中169点とのことで、これはもう今の自分は敵わない。一方、数学のセクションは170点満点中163点、ライティングのセクションは6点満点中4点に留まるとのことで、それらのスコアは依然として5年前の自分のスコアよりも低い。このことから、数学力の向上は見られるが、それは英語力(とりわけ論理力)の向上ほどではないことがわかる。ライティングのスコアに向上が見られないのは、インプットデータの中に採点基準が読み込まれておらず、高得点を得るような解答をする動機がそもそもないからだろうと思われる。


こうしたデータを受けて実際にそれぞれの問題形式で検証してみたところ、英語力の向上が見られたとは言え、推論力を試す問題では誤答が目立った。一方、純粋に論理力を試す問題や本文に書かれていることを解答させる問題では迅速に解答を導く力があった。一方、数学の問題を解かせてみたところ、計算力だけを試す問題では当然ながら迅速に解答を導けるが、方程式を立ててそれを解いたり、不等式が絡む問題では思わぬミスをしており、数学力の低さを見せつけられた。つまりChatGPT4.0は、数学における計算力は高いが、条件設定をしながら問題を解いていく数学力そのものはまだまだ改善の余地があることがわかったのである。こうした発見を通じて、やはりChatGPTは引き続き、アイデアの壁打ち相手ぐらいに使うことに留めるのがちょうどいいように今のところは思えている。もちろん、AIの進化は級数的なので、今後の進展に期待しながら、AIと良好の関係を築き、お互いの知性を高め合えるような関係を形成できればと思うが、その頃にはAIはこちら側からの入力情報によってさほど進化しない可能性もあるし、依然としてどんな情報でも進化の材料としてくれる可能性も残っているかもしれない。いずれにせよ、AIと関係性を築くというような話ではもはやなくなり、自らがAIと融合するような形で自己がトランスヒューマン 的、ポストヒューマン的なものにより向かっていくことになる気がしてきている。フローニンゲン:2023/6/4(日)11:24

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