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10237-10240: ローマからの便り 2023年4月23日(日)



No.4684 ローマの新形而上学_Neo-Metaphysics of Rome


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本日の3曲


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タイトル一覧

10237.【ローマ滞在記】ローマ出発の朝に見た夢

10238.【ローマ滞在記】今朝方の夢の続き

10239.【ローマ滞在記】シナプスの可塑性をもたらす旅の効能/GREにおける単語学習のポイント

10240.【フィレンツェ滞在記】バルジェロ美術館とダンテ記念館を訪れて


10237.【ローマ滞在記】ローマ出発の朝に見た夢


時刻は午前6時を迎えた。今、ホテルの自室の窓を開けて換気をしているのだが、早朝のひんやりとした風がとても心地良い。甲高い小鳥の声が遠くの方に響いていて、近くにはどうやらカラスがいるようだ。日曜日を迎えたローマ。ローマの休日の朝は静かで落ち着いている。ローマを出発する今日もローマの天気は素晴らしく、最高気温は23度まで上がるようだ。明日は午前中に雨が降るそうなので、天気が良い状態でローマに滞在できたことに感謝したい。


さて、今日からいよいよフィレンツェに滞在する。親友のメルヴィン曰く、フィレンツェは大変素晴らしい町とのことなので、今からとても楽しみである。フィレンツェもローマと並ぶぐらいの観光地ではあるが、ローマほどの混雑はないかもしれないと期待する。果たしてどうだろうか。


フィレンツェの天気予報を見ると、今日はローマよりも気温が高く、最高気温は25度になるそうだ。ローマの明日の午前中が天気が崩れるのと同じく、フィレンツェも明日は午前中には雨が降るようであるが、午後からは晴れるようなので観光には不便しないだろう。フィレンツェについてもまだどこに訪れたいかさほど調べておらず、美術館について言えば、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館、バルジェロ美術館、パラティーナ美術館には足を運びたいと思っている。今日は午後1時過ぎにホテルに到着できるので、ホテルでチェックインを済ませたら、今日のうちにいずれかの美術館には足を運んでみるのもいいだろう。個人的にはまずはウフィツィ美術館を訪れてみたい。


そんな期待感を膨らませていると、そう言えば、今朝方の夢の中で、見知らぬイタリア人の男性にGREのverbalセクションの対策方法について教えている場面があったことを思い出す。その男性は日本語が話せたので、日本語と英語を混ぜながら、彼に解法を伝授すると、彼は見る見るうちに力をつけていき、模擬試験で随分と高得点を取れるようになった。私は彼が成績を伸ばしたことを嬉しく思ったし、何よりGREの受験を通じて彼がアメリカの大学院に進学すれば、彼の人生がまた大きく動き出すであろうことを思って嬉しくなった。


その他にも、地元に帰って歩いて実家に向かおうと思っていたら、少し距離があることに気づいたので、タクシーに乗ろうと思った場面もあった。バスで帰るか迷ったが、次のバスがいつやって来るのか分からなかったので、なんとか道端でタクシーを拾うおうとするも、その通りはあまりタクシーが走っておらず、タクシーを拾うのに苦労した。やっとの思いでタクシーを見つけたのだが、そのタクシーは海岸線沿いの木陰で休んでいた。タクシーの運転手に外からジェスチャーでタクシーに乗ってもいいかと合図を送ったところ、運転手はすぐにドアを開けてくれて、乗せてくれた。しかしそのタクシードライバーはプロフェッショナルな感じはなく、むしろとても怠惰な感じを受けた。だが別に態度が悪いとかそういうわけではなく、なんとなくやる気のなさを感じたのである。運転手に目的地を伝えると、やはり運転手はあまりこの辺りの地図を知っておらず、土地勘があまりないようだった。なので私がナビをする形で目的地に向かうことになった。しばらくは順調に車が進んでいたのだが、途中で道を間違えて、そこからバックで逆走を始めたときには何事かと思って驚いた。そこからはなんと、バックでずっと走行するつもりらしく、何か危ないものを感じたので、その場で降ろしてもらうことにした。タクシーの運転手はやる気はないが気さくな人でもあって、バックで走っている際には満面の笑みを浮かべていた。ローマ:2023/4/23(日)06:23


10238.【ローマ滞在記】今朝方の夢の続き


時刻は午前7時を迎えた。今し方、ホテルの1階のレストランに降りていき、ダブルエスプレッソを1杯と、ポットにブラックコーヒーを入れて部屋に戻って来た。4つ星ホテルにしては朝食のメニューが少ないが、コーヒーに関しては格別の味である。深みのある旨いコーヒーを飲みながら毎朝過ごさせてもらっていることに感謝したい。ローマ滞在最後の朝食は、あと1時間半後ぐらいにしたいと思う。


先ほど今朝方の夢について振り返っていたが、ローマを出発する朝にはその他にも2つほど夢を見ていた。1つには、前職時代の先輩の女性が登場するものがあった。その方には新人の時にお世話になっていて、その日もその方に車に乗せてもらって目的地に送ってもらうことになっていた。その方が運転する車は品があって、それでいて可愛らしかった。早速車に乗せてもらって出発すると、車中の中では職場での楽しい思い出話に花が咲いた。そこからふと、その方が旦那さんの話をし始めた。旦那さんはフロアは違うが同じグループ会社で働いていて、ポジションとして大変偉い立場にあった。旦那さんとその方は10歳ぐらいの歳の差がある。何やら今から旦那さんが待っているところに行って、私を目的地に送り届けることを伝えに行くとのことだった。私はその旦那さんを知っていて、とても優しい人だということは知っていたが、当日は2人が結婚する前だったので、結婚後に私のような男性が奥さんに車でどこかに連れて行ってもらうというのは旦那さんもあまり気が進まないのではないかと心配した。しかしそんなことはお構いなしに、先輩は車を走らせて行った。旦那さんが待っていると伝えられた道に到着すると、木陰から旦那さんが出て来た。案の定、私が奥さんの車に乗っていることにあまり良い顔をせず、少し気まずくなり、私はそこで降りようかと思った。しかし、先輩は構わずに乗っていきなさいと優しい言葉を掛けてくれたので、結局そこから目的地まで引き続き送ってもらうことにした。


その次に見ていた夢としては、スペインで活躍するサッカー日本代表のある若い選手のトレーニングメニューを立案するものだ。その選手と私は知り合いだったが、メニューの立案はコンペティション形式で行われ、私以外にもプロのトレーナーが数名ほど案をその選手に提案することになっていた。その選手はまだ若いがとてもしっかりしていて、私と仲が良かったが、プライベートで仲が良いのと今回のような仕事に関する事柄はしっかりと分けていて、何のバイアスもなしに一番良いと思ったトレーニングメニューを採用するつもりでいるようだった。他の人たちはプロのトレーナーだったが、私はプロでもなんでもなかったので、メニューには工夫が必要かと思った。むしろ私はプロのトレーナーではないということを強みとして生かし、自分がこれまで学んできた様々な学問領域を総動員する形でメニューを立案してプレゼンをしようと思った。いざプレゼンに向けて準備を始めたところで夢から覚めた。ローマ:2023/4/23(日)07:22


10239.【ローマ滞在記】シナプスの可塑性をもたらす旅の効能/

GREにおける単語学習のポイント


先ほど朝食を摂り終え、再び自室に戻って来た。出発までまだ時間があるので、もう少し部屋で寛ぎたいと思う。


早朝にフィレンツェの見所について調べていると、ローマに負けないほどの数の美術館がフィレンツェにもあることに気づいた。今日は移動日という位置づけだったが、明日と明後日の朝が少し天気が悪いことを考慮し、そして今日は午後1時過ぎにはフィレンツェに到着できてしまうので、フィレンツェのホテルにチェックインをして荷物を置いたら、早速美術館に足を運んでみようと思った。明日は月曜日のため、月曜日に開いていない美術館がいくつかある。明日開いていない美術館として、パラティーナ美術館にまずは足を運んでみようと思う。その他にもその隣にある現代美術館も月曜日が休みなので、今日中に足を運んでおきたい。今日はその2箇所だけに絞り、あとはのんびりと散歩しながらフィレンツェの街並みを楽しもうと思う。


先ほど朝食を摂りながら、シナプスの可塑性をもたらす旅の効能について考えていた。旅を通じて新しい経験や体験がもたらされ、それが脳を活性化していることは歴然としている。脳の活性化を通じてシナプスの通りが良くなり、シナプス間の伝達物質が増え、それに加えてニューロンの数が増加し、結合度合いも高まっているように感じる。そうすると、情報を受け取れる量も増大し、それがまた感性を育み、新たなフィードバック効果をもたらしてさらなる脳の発達を促す。そんな良い影響をもたらしてくれる旅の効能を今噛み締めている。シナプスの可塑性と脳の可塑性を促す旅はまだ続く。ローマからフィレンツェを走る列車から眺められる景色が楽しみである。豊かな旅の時間を味わいながら、旅の時間によって自己はまたより一層と涵養されていく。そんな姿をこれからも見届けたいと思う。


さて、それでは今から作曲実践をし、その後に少し仮眠を取って荷造りをしようと思う。それでもまだ少しチェックアウトまでに時間があるだろうから、GREの単語学習を進めていこうと思う。GREにおいては確かに高度な単語を相当数覚えておく必要があるが、どのような単語をどの程度覚えるかという点が重要になる。どのような単語という観点で言えば、小難しい専門用語というよりも、抽象性と一般性の高い名詞や形容詞を押さえておくことが重要になる。どの程度という観点で言えば、GREでは決して単語の定義を尋ねられることはないので、コンテクストの中でその単語の意味の感覚がわかるように鍛えていくことが賢明である。あくまでも単語が想起させる感覚を捉えていくことを重視し、解像度を高くしすぎる形で定義を覚える必要はない。むしろ定義を丸暗記しようとすると効率が悪いだけではなく、GREでは定義から少し逸脱したような単語力が問われるので、定義を覚えようとするのは百害あって一利なしかと思う。似たような意味と感覚の名詞や形容詞をグルーピングして押さえていくことが有効な単語学習かと思う。GREの単語学習においてはそのようなことが言えるだろう。ローマ:2023/4/23(日)10:01


10240.【フィレンツェ滞在記】バルジェロ美術館とダンテ記念館を訪れて


時刻は午後5時を迎えた。今、フィレンツェのホテルで寛いでいる。時計の針を少し巻き戻してみると、ローマ中央駅を出発するフィレンツェ行きの列車が30分ほど遅延となり、到着も必然的に30分遅れたが、むしろホテルのチェックインにはそれくらいがちょうど良く、駅からすぐ近くのホテルに速やかにチェックインできた。自分のチェックインの前に2人の老夫婦がいて、英語は比較的流暢に喋ることができ、それでいて聞きなれい言葉を話していたのでどこの国からやって来たのか分からなかったが、少し可哀想なことに、1ヶ月先の5/23にホテルの予約をしていたことが発覚し、今日はあいにく全室埋まっているとのことで、他のホテルを探しに行く羽目になっていた。2人に対して自分が何かできるわけではなかったが、速やかに良いホテルが見つかることを祈っていた。


ホテルのチェックインを終え、部屋に荷物を置いてすぐにフィレンツェの町に繰り出して行った。ローマと同じく、フィレンツェも大変趣深い町だとすぐに感じた。だが、ローマと同じく観光客が多く、イタリアの両都市の人気ぶりには驚かされる。またしてもアメリカ人の観光客が多かったし、イタリアの他の都市から観光に来ている人たちも多かった。欧州はもう完全にコロナが収束しているので、旅行も以前のように積極的に行う人が増えたのか、あるいはコロナで旅行に行けなかった人たちがこぞって旅行に出かけ始めたのかで、両都市は本当に混雑している。その混雑の煽りを受けて、今日もまたウフィツィ美術館とパラティーナ美術館の双方には入れなかった。あまりにも長蛇の列がすごいので、列に並ぶのは速やかに諦めて、明日以降も事前予約をすることなく、今回はそれらの美術館は訪れなくていいかと思う。もちろんこれらの美術館には傑作が置かれていることを知っているが、ルネサンス期の傑作にはさほど心が共鳴しないのが今の自分であるから、それらの美術館に訪れるのはまた期が熟してからでいいかと思う。


その代わりに今日は、優れた彫刻作品が多数所蔵されているバルジェロ美術館とダンテ記念館を訪れた。とりわけ後者のダンテ記念館が個人的には見ものであり、ダンテの『新曲』を構成する「地獄篇 (Inferno)」「煉獄篇 (Purgatorio)」「天国篇 (Paradiso)」のそれぞれの絵が印象的であり、それらを通じてダンテのコスモロジーが強烈に立ち現れてくるかのようであった。ダンテは「トランスヒューマニズム」という言葉の生みの親でもあることから大変親近感があり、所蔵されている展示品のそれぞれを興味深く見ていった。今日の夢にダンテの『新曲』の影響が何か現れるかもしれない。それくらいにゆっくり時間をかけて記念館を堪能し、記念館を出た後には霊的に満ち足りた満足感があった。フィレンツェ:2023/4/23(日)17:37


本日の自由詩(free verse)

No.2897, The Last Morning

I’ll leave Rome today.

I can hear some morning whispers of Rome.

My soul carefully listens to them.

Rome; 07:56, 4/23/2023


No.2898, A Serene Sunday in Rome

A serene Sunday manifests in Rome now.

The serenity is a gift for the entire world.

Rome; 10:08, 4/23/2023


No.2899, The Evening Sun of Florence

The evening sun of Florence emits shining energy.

All sentient beings benefit from it.

Florence; 17:59, 4/23/2023

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