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10031-10034: フローニンゲンからの便り 2023年3月12日(日)



No.4556 思弁的模様_A Speculative Pattern


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本日の3曲


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タイトル一覧

10031. 雪の降りしきる日曜日の朝に

10032. 今朝方の夢

10033. 念校のレビューを終えて

10034. 自分の出生時間/防衛の費の増大の問題について考えながら


10031. 雪の降りしきる日曜日の朝に


雪が舞う日曜日の朝。時刻は午前8時半を迎え、早朝から今もまだ雪が降りしきっている。昨日の段階で随分と雪は溶けていたのだが、朝起きた時にはまたしてもすでに雪が積もっていた。天気予報を確認すると、どうやら今日も一昨日同様に、1日を通して雪が降り続けるようだ。ところが明日は打って変わって気温が急上昇し、なんと14度に達するようだ。今日の最高気温と比べると随分と差がある。今日は雪が積もり、明日はその気温の高さから雪は溶けていくだろう。


昨日改めて、自分のベルーフは何なのだろうかという問いに直面した。すなわち、自分が天から授かった職業は何なのだろうかという問いが降りてきたのである。それについて冬が依然として続くフローニンゲンの一軒家の中で静かに内省していた。これまですでに自分のベルーフは何度も明らかになっている。それはきっと更新されていくものなのだ。自己の深まりに応じて。


昨日、書籍の原稿のレビューをしながら、トランスヒューマニズムの注意点として、死に対する一方的な否定の問題点があると考えていた。フランクフルト学派の提唱者のひとりであるテオドール·アドルノが指摘するように、死を否定する生というのは、破壊的·暴力的なものとなる。そして、死を忌避すればするほどに、生はますます破壊的· 暴力的な性質を強めていく。現代においては、死の意味を内省するような機会が喪失してい る状態であり、それは死の忌避をさらに助長し、生をますます破壊的·暴力的なものにしてしまう。トランスヒューマニズムはその流れを加速するものであってはならず、むしろそうした流れに待ったをかけるものでなければならない。そのようなことを考えていた。


それでは今日もまた雪景色を眺めながら書籍の原稿のレビューをしていこうと思う。今日の夕方までには全てのレビューが終わるだろう。それに加えて、今日もまたIELTSの対策を楽しみながら進めていこうと思う。TOEFLとは形式の異なるIELTSの対策を通じて、自分の英語の4技能がさらに磨かれているのを感じられるのは嬉しい限りだ。フローニンゲン:2023/3/12(日)08:47


10032. 今朝方の夢


4羽の鳥たちが車庫の上にやってきて、降り積もる雪の上をゆったりと歩いている。彼ら以外にも地面には猫が歩いていて、まだ誰も踏んでいない雪の上に足跡を残している。どちらも共に、雪の世界に新たな足跡を残す存在である。そんな彼らの姿を自分の姿に重ねて眺めている自分がいる。自分もまた毎日この世界に新たな足跡を残し、誰も通ったことのない場所を歩いていくのだろう。そしてそれが道となり、自分以外の誰かがその道を歩けるようになればと願う。


1匹の黒猫が暖かい車庫の中に入っていたのを見届けながら、今朝方の夢について振り返っていた。夢の中で私は、南ヨーロッパのどこかの国の街にいて、そこで行われている祭りに参加していた。祭りの場はとても盛り上がっていて、出店も多く、人も多かった。広場あたりをぶらついていると、数人ほどの男性がライフル銃を持っていて、何かに狙いを定めていた。狙いの先は人ではなく、どうやら何かの物のようだった。彼が狙っている先を歩くことを避けながら広場を抜けていくと、そこにアパレルショップがあり、その店の前で、小中高時代の友人(SS)の兄である先輩に会った。先輩は中学の時にはバスケ部でお世話になっていて、とても親しみやすかった。先輩と一緒に店の中に入ると、先輩は自分のために服を選んでくれ、まず2着お勧めしてきた。確かにそれらはお洒落な服だったのでいいなと思ったが、最初私は別に新しい服は必要ないように思えていた。しかし先輩が服を買ってくれると述べ、さらにはそれらの服は先輩も来ていて周りからの評判もいいとのことだったので、先輩の厚意に甘え、その2着を買ってもらうことにした。先輩がその2着だけでいいのかと尋ねてきたので、厚かましいが、さらにもう1着、その2着の横にあった服も買ってもらうことになった。合計3着の新しい服を着ることが今からとても楽しみで、先輩には大いに感謝した。そのような場面があった。確かこれ以外にも何か夢を見ていた気がする。その夢もまた楽しげな気持ちにさせてくれるものだったように思う。フローニンゲン:2023/3/12(日)09:20


10033. 念校のレビューを終えて


時刻は午後3時半を迎えた。穏やかな日曜日が充実感と共にゆっくりと進行していき、気がつけばこの時間となった。つい今し方、念校のレビューを完了させた。今回が最後のレビューになることもあって、再度丁寧に最初から最後まで読み進めていった。すると、再校のレビューの段階で見落としていた修正事項がいくつか見つかり、その点についてこれから編集者の方に連絡しようと思う。


その連絡が済めば、午前中に引き続き、IELTSの対策をまた進めていこうと思う。公式ガイドブックの2周目が着実に進んでいて、リーディングのセクションに関してもう1つ項目を前に進めておこうと思う。公式ガイドブックの2周目は来週の前半に終わるであろうから、そこからはいよいよ模擬試験を解いていく形での実践的なものにしたい。IELTSの対策は、そこで培われた知識や技術をいかに使えるようになるかを大切にしながら行っていると、学習の励みにもなるし、実際にその意識によって技能が高まっていくことを実感する。今再び英語圏での大学院に進学してそこで研究を続けていこうと志す自分にとって、今一度アカデミック英語を見つめ直すことはとても実り多いものになっている。使える技能を身につけていくためには、日々の学習や実践を惰性で行っていてはならない。実際に技能を頭を働かせながら活用していくという神経系に働きかけるトレーニングが重要なのだ。それは箏の稽古やジークンドーの稽古においても重要であり、およそ全ての学習や実践にも通じる大切な考え方だ。神経系を刺激するトレーニングを通じての学習や実践は確かな自己成長をもたらし、それがまた自己の新しい可能性を開いて新たな学習や実践に導いていく。今自分はそうした大きな働きの中にいる。そのことへの感謝の念を持って、毎日の学習と実践に深く従事したい。フローニンゲン:2023/3/12(日)15:46


10034. 自分の出生時間/防衛の費の増大の問題について考えながら


時刻は午後7時を迎えた。先ほど夕食を摂り終えた。昨日から食べ始めたパセリの根が、夕食の茹で野菜の香りを引き立ててくれていて、とても美味しく夕食をいただいた。パセリの根の持つ様々な効能の恩恵に預からせていただきながら、引き続きパセリの根を毎日の食事に取り入れていこうと思う。


昼過ぎにメールを確認すると、母からメールの返信が届いていた。知人の方に占星術をしてもらうにあたって出生時間が必要とのことだったので母に尋ねたところ、自分が生まれたのは「20:47」とのことだった。この時間を自分にとっての神聖な時間とし、祈りと黙想の時間としたいと思った。自分が誕生したことへの感謝の念と共に、その1分感を深く味わうということを習慣付けてみよう。あと1時間半後にその時間がやってくる。そこで祈りと黙想を捧げようと思う。


夕方に公共政策についての書籍を読んでいると、日本の防衛の費の増大の問題について考えている自分がいた。2005年に起こった、米国史上において歴史的な被害をもたらしたハリケーン·カトリーナは、その復興に関して大きな問題を抱えていた。災害の影響を受けた町の復興が全く進まなかった背景には、復興予算がテロ対策に充てられ、復興に必要な予算が枯渇してしまった事情を思い出した時、日本における防衛費の増大は、自然災害など突発的なことが起こった時に、それに対して予算が充てられない危険性を考えさせられていた。自分には軍事的·外交的な専門知識はないのでこの問題についてさらに踏み込んだことは何も言えないのだが、アメリカのように軍事拡大路線に乗り出すことに舵を切ろうとしている日本には、考えなければならないことがたくさん存在しているように思えて仕方ない。この問題も踏まえ、日本が抱える巨大な問題の構造を考察し、それに対する処方箋を見出していく学習と実践にこれからより一層力を入れていきたいと思う。フローニンゲン:2023/3/12(日)19:18


本日の散文詩(prose poetry)& 自由詩(free verse)

No.2269, Sureness

I have steadfast sureness in my heart.

It’s the robust ground of my being.

Groningen; 09:51, 3/12/2023


No.2270, A Winter Cicada

An invisible winter cicada is chirping.

Its chirp makes music for a new season.

Groningen; 12:51, 3/12/2023


No.2271, A Grain of Light

A grain of light is a milestone for our happy life.

It can be anywhere.

We have to find our own.

Groningen; 13:09, 3/12/2023

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