689. 研究に関する新たな閃き
今日の午前中は、昨日読みかけていた二つの論文に目を通していた。どちらもともに、動的なシステムを分析する手法である「再帰定量化解析(RQA)」に関するものである。 それらの論文を読み終え、修士論文の執筆に取り掛かっていた。書籍の執筆に比べて、論文の執筆は、本当に彫刻を掘るよう...
685. 査読付き論文の執筆へ向けて
今朝自宅を出発しようとした時に、玄関に一通の封筒が届いていた。送り主を確認してみると、その封筒は、四月にザルツブルグで開催される非線形ダイナミクスに関する学術会議を主宰する学会から送られてきたものであった。 ちょうど先日も、この学会から2017年の最新のジャーナルが私の住所...
669. 発達的介入の効果に関する測定評価
「複雑性と人間発達」の最終回のクラスの後半では、私の論文アドバイザーを務めるサスキア・クネン先生のレクチャーが行われた。主要なテーマは二つあり、一つは発達支援という介入の効果を評価する方法であり、もう一つは「モンテカルロ法」と呼ばれる手法についてである。...
667. Convergent Cross-Mappingについての備忘録
今日は、「複雑性と人間発達」のコースにおける最後のクラスが行われた。振り返ってみると、このコースは私にとって非常に意味のあるものであり、ダイナミックシステムアプローチに関する理論と研究手法に関して多くのことを教えてくれた。...
659. 睡眠の質とこれから
フローニンゲンに戻ってきてから、就寝に向かう準備を始める時間を30分ほど早くすることにした。実際に、夜の九時半あたりから就寝に向かう準備をし始め、10時を迎える頃には完全に就寝した状態にしておくと、朝の目覚めが非常に良いことに気づく。...
657. ザルツブルグと人生の舵
今日は正午過ぎに、突発的に大きな粒のあられが降った。窓に激しく打ち付けられるあられを見ながら、ザルツブルグで春に開かれる国際会議に思いを寄せていた。 今目の当たりにしている冬の景色の影響だろうか、春のザルツブルグはどのようなものなのかを想像しただけで、心踊る気持ちにならざる...
656. ザルツブルグでの第七回「国際非線形科学会議」へ向けて
今日もまた大きな 偶然に見舞われた。午前中の仕事の手を休め、本日まだ一度も開いていなかったメールを確認すると、一通のメールが届いていた。 それは、この春にザルツブルグで開催予定の第七回「国際非線形科学会議」の案内であった。フローニンゲン大学で今学期に履修中の「複雑性と人間発...
655. 秋からの進路について
今日は午前中の仕事を済ませ、昼食後に買い物を兼ねて近所を散歩しに出かけた。午前中はあいにくの雪模様であり、午後からの晴れ間を見計らって外出をした。 正味10分ほど晴れ間に恵まれたが、途中から粉雪が舞い始めた。折り畳み傘を広げると、粉雪が傘と触れ合う音が静かに聞こえ始めた。...
654. 研究の新たな方向性とやるべきこと
昨日は、午前中と夕方が同質の闇と静けさを持っていた。二つの鬱蒼とした雰囲気に挟まれていたのが、昨日のフローニンゲンの街であったと言っていいだろう。 ただし、昼前から午後にかけては太陽が差し込んでいた。そのため、私は気分転換に近くのサイクリングロードにランニングに出かけていた...
649. 内側の炎の強まり
この日は、「複雑性と人間発達」というコースの最後のクラスに参加した。教室に到着してすぐに、このクラスの様々な受講者と挨拶を交わした。 話題は極めて単純であり、お互いがどのように冬休みを過ごしたか、というものである。このクラスをいつも私は、博士課程に在籍するドイツ人のヤニック...