2041. 算術癖
「75万円、100万円、60万円・・・」 数年前に京都の街を歩いていた時の記憶が突然甦ってきた。今、私は北欧にほど近いオランダのフローニンゲンという街で生活を営んでいる。 それにもかかわらず、数年前に京都を訪れた際の記憶がふと蘇り、あたかも自分が京都にいるかのような感覚...
2038. あの太陽のところまで
穏やかな心の機微に合うような音楽をかけようと思い、すっと選んだのはグレン・グールドが演奏するブラームスのピアノ曲だった。 この曲は随分と昔に自分のパソコンにダウンロードされたものでありながら、これまであまり聞いたことがなかったように思う。直感的に選んだこの曲は、今の私の心の...
1947. 夢の居場所
今朝方、印象的な夢を見ていた。実家に来てから五日目の朝を迎えたが、これまでのところ二日ほど夢を見ている。 その中でも、昨日の夢は印象的であった。しかし、今となってはその記憶は断片的なものになってしまっている。 男女を問わず、どこか見知らぬ場所で地元の友人たちと会話を楽しんで...
1702. 能動的な学習の再考
昨日の学習量と負荷の量が多かったためか、今朝はいつもより長めの睡眠を取った。一度四時に目覚めたが、時間が早いように思われたため、二度寝をして目覚めると、七時半に近い時間となっていた。 今日は午前中に、昨日に引き続き、「学習理論と教授法」のコースで取り上げられた課題論文を読み...
1362. あの日、日本に戻る飛行機の中で
昼食後、オンラインゼミナールの自主勉強会に顔を出し、その後のオフィスアワーの中で、受講者の方々とやり取りをさせていただいた。実際のクラスではなかなか一人一人の方の声を聞くことができないので、こうした場は私にとっても非常に有り難い。...
1360. ゴールデンゲートブリッジでの思い出より
今朝はとりわけ寒い。書斎の窓を開けていられないほどに冷たい風が吹いている。 先ほど、灰色の雲から通り雨が落ちてきたが、今は雨が止み、空に晴れ間が顔を覗かせている。書斎の窓を閉め、再び机に向かおうとした時、コーヒーの香りが部屋に立ちこめていることに気づいた。...
1322. 探究魂との一体化
夢を見ない静かな日が続く。自分の無意識が眠っているかのような日がここ数日続いている。 もちろんこの数日間、全く夢を見ていないわけではなかった。事実、昨夜は少しばかり夢を見ていた自覚があり、夢の内容が断片的な記憶として残っている。...
1267. 創作と他者
早朝の黒々とした雲がどこかに消え、薄青い空が広大に広がっている。七月に入って一週目が終わろうというのに、相変わらず涼しい日々が続く。 太陽の光を観察してみると、そもそもそれは夏の激しさを持っていない。日本で言えば、ちょうど冬が終わり、春に向かおうとする時の太陽光のようである...
1065. 想像力について
昨夜は就寝前に、過去の記憶をあれこれと振り返っていた。特に、幼少時代の記憶である。 記憶というのは、どこまで遡れるものなのか非常に興味がある。私のこれまでの一生を記憶の範囲とすると、やはり2歳か3歳までの記憶しか思い出すことができなかった。...
461. 寿司と記憶の自己展開
サラダとチーズが主体の食生活を少し見直そうと思う出来事があった。それ以降、少し変化のある食生活になっている。今日は街の中心部のスーパーで手巻き寿司を購入した。 近くのスーパーには残念ながら日本食は置いておらず、街の中心部にあるスーパーに行かなければ日本食にありつくことができ...