3332. 他者理解と一なる心の可能性
時刻は午後の七時半を過ぎた。つい先ほど夕食を食べ終え、これから就寝までの最後の活動に従事していく。 具体的にはハイドンに範を求めて一曲作り、時間が余れば音楽理論に関する書籍を眺めていく。今日は本当に旺盛な読書を行うことができ、いつも以上に充実感がある。...
2590. 直感把握と言語化との関係性
時刻は夜の九時を迎えた。この時間帯のフローニンゲンはまだ明るい。日没まであと一時間ほどの時間がありそうだ。 早いもので日曜日も終わりに差し掛かっている。この二日間の休日は普段と変わらないぐらいに充実していた。毎日が充実感と共に一瞬にして過ぎ去っていく。...
2589. 作曲理論の構築に向けて
時刻は夕方の四時を迎えた。フローニンゲンではこの時間帯が最も気温が高くなる。確かに今は西日が強いが、今日の気温はそれでもやはり涼しい。 爽やかな風がフローニンゲンの街を駆け抜けており、街路樹の木々の葉を優しく揺らしている。風と街全体が一つの揺りかごのような器となり、街路樹を...
1406. 波ではなく大海を
午後六時、書斎の窓から夕方の強い西日が差し込む。少しばかりカーテンを閉め、カーテンの右隅からわずかに見える外の景色を眺める。 通りに植えられた木々に西日が反射し、まるで木々が喜びの笑みを浮かべているように揺れている。そう思った瞬間に、観察されていた木々の喜びが、観察をしてい...
1180. 知識と経験を適用する「能力」
第二弾の書籍『成人発達理論による能力の成長』の中で取り上げている、「能力」というものがそもそも一体何を指すのかについて、改めて先ほど考えていた。 私は書籍の中で、「能力」というものを、「これまでに培った知識と経験を具体的な状況の中の具体的な課題に対して適用していく力」と定義...
352. 未分化から生じる退行現象
オーストリアの生物学者ルートヴィヒ・フォン・ベルタランフィ(1901-1972)の主著 “General system theory: Foundations, development, applications (1968)”を一通り読み通すのに数日要した。本書は今後も折...
248. 内的感覚と言葉の往復運動
以前、「発達理論実践編ゼミナール」の中で、内的感覚と言葉の関係について面白いディスカッションになった。ここ最近、内側の感覚と言葉の関係性について考えさせられることが多く、これはもしかしたら、当時のゼミナールの受講生が話題として言及してくださったおかげではないかと思う。...