

704. 経験の中と原点回帰
自己の形成にせよ、知識体系の構築にせよ、そこには不断の繰り返しがやはり必要だと思った。毎日、日々の出来事を振り返り、そこから自分の中で新たな気づきを獲得し、自己の内側で種々の体系を構築することを強く意識し始めるようになってからしばらく経つ。...


684. 個性のある知識体系
今朝は親知らずを抜くことに関する夢によって起こされたため、あまり目覚めが良いものだとは言えなかった。気分を変える意味も兼ねて、今日は午前中から午後にかけて、フローニンゲン大学が主宰する教育に関する研究と実践をテーマにしたプレゼンテーションとワークショップに参加した。...

682. 組織のリーダー
そういえば数日前に、リーダーの存在について考えさせられるような出来事があった。記憶が残っているうちに、その話題について雑感を書き留めておきたい。 その日は、午後の仕事にある程度取り組んだ後、書斎の窓から景色を眺めた時、窓ガラスにぶつかりそうなほど近くに飛ぶ鳥たちの姿を確認し...


658. きらめく星と五十代の頃
living(生きること)とlearning(学ぶこと)に何か違いがあるのだろうか?と最近思う。どちらも英語の頭文字が ”L”で始まっていることがとても気になっている。 単なる偶然だろうが、そこには偶然を超えた何かがあるような気がしている。生きることと学ぶことを切り分けるこ...


655. 秋からの進路について
今日は午前中の仕事を済ませ、昼食後に買い物を兼ねて近所を散歩しに出かけた。午前中はあいにくの雪模様であり、午後からの晴れ間を見計らって外出をした。 正味10分ほど晴れ間に恵まれたが、途中から粉雪が舞い始めた。折り畳み傘を広げると、粉雪が傘と触れ合う音が静かに聞こえ始めた。...


643. 緩やかに進行する仕事
早朝の五時前後に起床すると、午前中の間にかなり多くの仕事をこなすことができる。午前中はまず最初に、アムステルダム大学教授ピーター・モレナーの論文 “A manifesto on psychology as idiographic science: Bringing the...


618. 帰国前日の止まない読書
この四日間ぐらい思考が乱れ、それが文章の乱れにもつながっていたように思う。言葉が出てこない状況が続き、そこから無理に言葉をひねり出し、それらを組み合わせるような状態が少しばかり続いていた。 そうした状態にあっても、日々の状態を文章で書き残しておくことを忘れたくはなかったのだ...


617.「複雑性と人間発達」第五回目のクラス
2016年も佳境に差し掛かっている。今年も自分にとって重要な一年であったように思う。振り返れば、静かな変容が進行する一年であったように思う。 一年の振り返りは、再度年末に行うとして、今日行われた今学期最後の講義について書き留めておきたい。今日はクリスマスの二日前であり、半数...


616. スペクトラル解析
書籍の全体を書き上げ、一夜が明けた。本日から再び、これまでと同じ生活に戻る。今日は、「フラクタル尺度」や「再帰定量化解析」に関する論文を読むことと、複雑系研究のメッカであるサンタフェ研究所が提供しているオンラインコースを受講することにほぼ全ての時間を使っていた。...


610.知的抱腹絶倒を常に感じて
今日は、「複雑性と人間発達」というコースの第四回目のクラスに参加した。本日のクラスを担当したのは、ダイナミックシステムアプローチに造詣の深い物理学者のラルフ・コックス教授である。 私の論文アドバイザーを務めるサスキア・クネン教授とコックス教授が交代で担当するこのコースに対し...