1107. インナ・セメツキーの「教育記号論(edusemiotics)」との出会い
昨日、教育哲学者のジョン・デューイについて少しばかり書き留めていたように思う。“Complexity Theory and The Philosophy of Education (2008)”を読めば読むほどに、デューイが複雑性科学と教育哲学を架橋するような極めて洞察に溢...
1100. 外発的動機との向き合い方
今日は、雲ひとつない青空が続く天気の良い一日であった。そうした天気の恵まれた金曜日の午前中、まずは、複雑性科学と教育哲学を架橋することを試みた興味深い専門書の二つの章を読み進めた。 私の関心は、やはり人間発達に中心があり、現在はそれを取り囲むように複雑性科学や教育哲学に広が...
919.【ザルツブルグ訪問記】学会の初日を振り返って
ザルツブルグでの学会における初日の発表が全て終了した後、学会の参加者は演奏会に招待された。会場はザルツブルグ大学の歴史ある図書館であった。 学会の主催者とともに、学会会場を後にし、歩いて目的地に向かった。私たちはアルプス山脈を遠目に眺めながら、ザルツァハ川沿いを歩いていた。...
918.【ザルツブルグ訪問記】シナジェティクスの提唱者ハーマン・ハーケン教授との出会い
ザルツブルグで開催されている非線形ダイナミクスに関する学会の二日目が終了した。初日の学会後、主催者の厚意によって、学会の参加者は演奏会とディナーに招待された。 ディナーでの話が盛り上がり、ホテルに帰宅する時間が遅くなってしまった都合上、初日の学会を振り返る余裕が昨夜はなかっ...
886. ピアジェの夢
起床直後から、柔らかい光を放つ朝日を拝むことができた。窓を開けると、清々しい風が部屋に入り込んできた。 季節は完全に春のようだ。今日の午前中はまず、システム科学とネットワーク科学の専門書に取り掛かった。 前者に関しては、システムの制御に関係するサイバネティクスの章を読み進め...
871. オランダ最優秀ティーソムリエの友人
今年のオランダ最優秀ティーソムリエの友人のピーター 私が最も仲の良いオランダ人は、私と別のプログラムに所属しているピーターだ。ピーターは、オランダ語で提供されている発達心理学の修士課程に在籍している。 ピーターは、英語で提供される人間発達に関するコースにも積極的に履修してお...
859. 二度と渡れぬ川のように
一昨日の就寝前にふと、「私たちは同じ川を二度と渡ることはない」という言葉を思い出すことを迫られる瞬間があった。なぜこの言葉が、就寝前の自分に襲いかかってきたのかはわからない。 頻繁に思うのだが、床につき、眠りの意識に入る前の私は、慌ただしい覚醒意識の状態では考えないようなこ...
855. 今後の進路について
今日は午前中に、論文アドバイザーのサスキア・クネン先生の研究室に足を運び、ミーティングを行った。普段は何気ない雑談からミーティングを開始するのだが、先日クネン先生に執筆してもらった推薦状のお礼を述べた流れで、私の今後の話から今日のミーティングが開始した。...
833. 真の探究活動と無条件の愛
昨日は、研究論文を満足のいく形で執筆することができた。計画していた項目について執筆を終え、本日の夜に再度修正・加筆をしたところで、論文アドバイザーのサスキア・クネン先生に原稿を送りたい。 今日は、そのような修正・加筆をすることに留めたいと考えているため、新たなに項目を執筆す...
810. 歩き続ける姿とその軌跡を見守って
昨日は午前中にネットワーク科学の専門書を読んでおり、この領域の概念や理論、そして研究方法が、人間の知性や能力の発達研究にどのように応用できるのかを考えていた。少しずつではあるが、応用の形に関する輪郭ができつつある。 今はまだそのような段階だ。しかし、ダイナミックシステムアプ...