3685. 現代の地獄絵図:貧弱な人間観
つい今しがた夕食を摂り終えた。これから就寝までの時間を使って、本日を締めくくる活動に従事していく。 夕暮れ時に降り始めた霧雨が、今もまだ降っている。それを眺めれば眺めるほど、自分の感覚も霧雨のように微細になっていくかのようだ。...
3570. 夜に思い出す今朝方の夢:12音技法による無調の曲
時刻は午後の六時に近づきつつある。気がつけば、辺りが真っ暗闇に包まれていた。 今、日曜日が静かに終わりに向かっている。今日は、教育哲学者のインナ・セメツキーの書籍を読み終え、随分と多く得るものがあった。 本書はユング心理学と教育を架橋した内容になっており、今後も何回か読み返...
3316. 場所との縁とフローベルの発達思想
昨夜は月も星も見えない夜空が広がっていた。おそらく今日の天気から察するに、今夜も同様な空になるだろう。 昨夜はそれでも、自分の内側には明るい音符が行進しているのを感じていた。それを元に一曲作ったことを覚えている。 内面世界と外面世界は確かに相互に影響を与え合っているのだが、...
3307. 哲学的・科学的な研究の両立に向けて
時刻は午後の五時を迎えた。今日は読書がはかどり、計画していた全ての書籍の初読を終えた。 先ほど芸術教育の歴史に関する書籍を読んでいると、絵画の作品理解や曲の作品理解について実証的な研究をしたいという考えが脳裏をよぎった。科学的な研究を控えると述べていたばかりなのだが、自分の...
3184. 複雑性科学の重要性の再認識
遠くの空に浮かぶ雲が西日によって光り輝き、その雲の近くには飛行機雲が見える。また、空を優雅に舞う鳥たちの姿も目に入り、顕現世界の多様性に改めて驚かされる。 そのようなことを思っていたのが昨日の夕方だ。今日も夕方の時間を迎え、辺りは穏やかな雰囲気に包まれている。...
3171. 文明の危機について
——人間の文明は、私たちの命と同じぐらいに儚く脆いものである——ポール・ヴァレリー 午前中には、ハーバーマスの書籍を読む前に、“The Collapse of Complex Societies (1988)”を読んでいた。本書が考古学に分類されるものであるということは、本...
2811. 発達の「ユートピア的アトラクター」について
テレマンの曲を参考にして一曲作った後、マラルメの詩集を少しばかり読み進めた。今詩集を机に置き、先ほどの作曲実践について少しばかり振り返っている。 テレマンの短調の曲の中になんとも言えない美しいメロディーとハーモニーがあった。その美しさは哀しみが持つ輝きのようであった。...
2358. レクティカのアセスメントのその先
今日は早朝から随分と文献を読み進めた。とりわけ、私が三年前に離れたマサチューセッツ州のレクティカという組織がこれまで行ってきた一連の研究をもう一度辿っていた。 私が当該組織を離れて以降も、着実に人間発達のアセスメント開発がレクティカでは進んでいるようであり、最近ではついに、...
2270. 成長の可視化とシミレーションについて
天気というのは本当にダイナミックシステムだと思う。おそらく、数日先ぐらいの近未来の天気の予測は可能だと思うのだが、それより先の将来になるとその予測は難しい。 これは人間の成長に関するシミレーションにおいても当てはまるとつくづく思う。昨年はとりわけ、複雑性科学の一領域であるダ...
1961. 複雑性科学と作曲
早朝、複雑性科学に関する哲学書を読み進めていると、大変興味深い記述に遭遇した。それは、物質において、その階層ごとに固有の時間スケールが存在しているというものだった。 これは物質のみならず、私たちの精神にも当てはまるのではないかと思った。精神的な発達を考えてみた場合、どうも成...