2699. 未知が既知に変わるとき
昨夜芸術と人間発達について考え、今朝方そのテーマについて簡単に自分の考えを付け加えておいた。このように同じテーマを何度も訪れ、そのたびごとに自分の思考空間に浮かんだことを文章として書き残しておく。 考えが全く進まなくてもいい。たった一行しか書くことがなくてもいい。その一行が...
1872. 自己超出と時間超出
朝は八時半頃にようやく明るくなり、夜は五時を過ぎるともう真っ暗になり始めた。今、この日記を綴っている私の目には、真っ暗闇の世界が見える。 昼食後の仮眠を通じて、一年の持つ重みについて考えを巡らせていた。その思考の流れは一旦落ち着いたが、再びそれに似た思考が動き始めている。...
1670. 自己言及的かつ自己産出的な実践
書くことは、既存の知識を再想起することを促し、同時に、新たな知識と体験を既存の知識と結びつけることを促す。そうした促しによって、知識と経験のネットワークが頑強なものになっていく。 結局、自分が毎日、様々な時間帯に文章を書き留めているのは、過去の自分との関連付けを起点にして、...
1653. 絵画的な音楽
先ほど、自分が作った曲を聴き直していた。やはり所々に気になる箇所があり、オンライン講座で習った作曲のルールのいくつかを違反している箇所が散見される。 そのオンライン講座では、モーツァルト時代のクラシック音楽のような曲の作り方を教えており、その時代の曲の制作方法には厳格なルー...
1512. 一億文字の日記の先に
ここ数日間、文章を毎日書くことの意義、狭義には日記を日々の瞬間瞬間に書き留めておく意義を何度も考えるようなことがある。今朝読み終えた、発達心理学者のハワード・ガードナーの書籍の内容の中で、とりわけ印象に残っているのは、ピアジェが絶えず書く人だったということだ。...
1487. 自己創出的・自己建築的な運動を促進する手段
昼食後、午前中に引き続き、科学研究における実験デザインと因果関係の推論に関する専門書を読み進めていた。フローニンゲン大学での二年目は「実証的教育学」というプログラムに所属し、子供の教育や成人教育の研究をより科学的に実施していくための知識と技術を獲得することを狙いとしている。...
1458. 多始多終と定石の大切さ
始まりの多彩さと終わりの多彩さ。これはとても不思議な現象である。 日記を書き留めながらふと、そういえば日記の始まりの文章が全く同一だったことはこれまでないのではないかと思った。何か特別なことを意識しているわけでは決してなく、いつも日記の書き出しは直感的かつ感覚的に生み出され...
582. 表現活動
昼食後、一時間ほど仕事をしてから、いつものようにヨガのシャバーサナ瞑想をしながらの仮眠をとった。仮眠中、寝室の窓に雨がぶつかる音が聞こえた。午前中の晴れ模様を考えると、その雨は通り雨であったようだ。 仮眠を済ませて、再び書斎に戻り、窓の外からストリートを眺めると、雨の跡が見...
482. エネルギーの自己創出
昨夜は、夢の中で大きな音楽が鳴り響いていた。夢の世界の中で大きな音楽が鳴り渡っている時はいつも、夢の中の自分の心身が活性化されているような感覚に包まれる。実際に夢から覚めてみても、現実世界での自分の心身が活性化されているから不思議である。...
425. 言葉の召喚作用と知識の体系化
ここ最近の私は、言葉が持つ召喚作用、すなわち何かを喚起するような力に沿って自己や対象を描写するようになっているように思う。内側や外側の現象を何か捉えたと思ったら、それを言葉にしてみる。すると興味深いことに、言葉の喚起作用によって当初予定していなかったものまで立ち現われ、それ...