3283. 異国の地から
今日は無性に和書が読みたい。ここ数ヶ月間、和書から離れており、自分の心身と存在そのものが英語空間の中に浸りきっていたように思う。 そうしたさなかにあって、自分が執筆する日記だけが日本語空間に触れる唯一の機会であり、今日はふと、久しぶりに和書を旺盛に読みたいという思いが芽生え...
2333. 虚構と真実なるもの及び軟禁状態について
時刻は夕方の五時に近づきつつある。天気予報とは異なり、結局まだ雨が降っていない。 先ほどまでは時折顔を覗かせていた太陽もなりを潜めて、今はうっすらとした雲に覆われた空が広がっている。今日は起床時からこの時間帯にかけて、継続的に不可思議な意識状態にあるように思う。...
2332. 深い休息
午前中は晴れ間が顔を覗かせていたが、昼食後から少し雲が出始めた。昼食前に近くのスーパーに買い物に行った時、晴天の清々しさが心地よかった。 今は少し雲が出てきているが、鬱蒼とした感じはなく、むしろ落ち着いた天気のように見える。ちょうど先ほど仮眠を取り終え、再び午後からの活動に...
2331. くつろいだ午後に向けて
先ほど協働プロジェクトに関する仕事を一つ終えた。その後私は、協働者とのこれまでの歩みを静かに振り返っていた。 一人の人間の仕事がどれほど小さいものに思えようと、それがこの世界に確かな影響を与えているという実感。この実感は、先日に縁起と社会関与について書き留めていた日記を思い...
2248. 哀しみの共有
昨日は随分と仕事がはかどったため、今日の仕事はゆとりを持って取り組むことができる。明後日に行われる協働プロジェクトの打ち合わせに向けて、こちら側で担当している部分の進捗に関する説明資料を作る。 これはそれほど大掛かりなものではなく、PPTにして数枚ほどのスライドである。昨夜...
2089. 天気の状態特性
今日は夕食前に全ての仕事を終えることができた。研究に向けての文献調査をし、秋からの研究に関する計画書のドラフトも八割型完成させることができた。 この計画書に関しては、明日最後の項目の部分に関する文章を執筆しようと思う。明日にドラフトを完成させてからしばらく寝かせ、最後に何度...
2038. あの太陽のところまで
穏やかな心の機微に合うような音楽をかけようと思い、すっと選んだのはグレン・グールドが演奏するブラームスのピアノ曲だった。 この曲は随分と昔に自分のパソコンにダウンロードされたものでありながら、これまであまり聞いたことがなかったように思う。直感的に選んだこの曲は、今の私の心の...
2037. 身体の充実
この世界の様々な場所で生活をし、様々な国籍の作曲家から学びを得ようとする自分の姿勢は、どこか私の魂の特性と関係しているのではないかと思う。 以前の日記で書き留めていたように、私の魂が内在的に持つ特性は、「遍歴性」と呼べるものだろう。私は決して無闇やたりに生活拠点を変えている...
2034. 永住権の取得について
昨夜ベッドの上で横になりながら、今後自分はどこで長く生活をしていくのかをぼんやりと考えていた。これまで生活したことのある諸々の場所、旅行として訪れたことのある諸々の場所について思いを巡らせていた。 以前、アメリカやEU諸国で永住権を得るための手段について調べていたことがある...
2007. 冬季休暇最後の日曜日
明日からは、フローニンゲン大学での二年目の生活の折り返しの節目となる。早いもので、オランダで過ごす二年目の生活も半分がすでに過ぎ去り、残りの半分がこれから始まろうとしている。 冬季休暇はそれほど長くないと思っていたのだが、結局一ヶ月ほど休暇があったことを今初めて知る。大学に...