

734. 音楽の具現化へ向けて
夕方の仕事を終え、浴槽に浸かっている最中に、本日の午後に書いていた日記について、少しばかり説明を補足しなければならないとふと思った。それは、芸術鑑賞における知識の重要性についての日記である。 その時に書いていた文章は、基本的に絵画鑑賞よりも音楽鑑賞を念頭に置いていたように思...


618. 帰国前日の止まない読書
この四日間ぐらい思考が乱れ、それが文章の乱れにもつながっていたように思う。言葉が出てこない状況が続き、そこから無理に言葉をひねり出し、それらを組み合わせるような状態が少しばかり続いていた。 そうした状態にあっても、日々の状態を文章で書き残しておくことを忘れたくはなかったのだ...


608. 適切な距離感
昨日は、ほぼ一日中、第二弾の書籍の執筆に取り組んでいた。当初の予定通り、毎日決められた分量を着実に執筆していく、という方針に従っている。 当初の構成案に従って、重要なことをだけを盛り込むようにしていても、書籍の中に盛り込みたい内容が無数に湧き上がってきてしまう。「何を書くか...


605. 専門領域の「密教化」に抗って
今日は、絶えず霧に包まれた一日であった。確かに、雲ひとつない晴天の一日も好きなのだが、このように鬱蒼とした霧がかかっている一日も、それはそれで趣きがある。 午前中と午後に二つの論文を読み、それらがとても洞察に溢れる内容だったので、打たれる感情を噛みしめるのに少し時間がかかっ...


598. 新・新ピアジェ派としての私
今日は早朝から、現在進行中のオンラインゼミナールの最終回の講義資料を作成していた。最終回は、知性発達科学の歴史的変遷を辿りながら、知性や能力の発達に関する近年の思想や理論などを取り上げる予定である。 厳密に知性発達科学の源流にまで遡るのであれば、仏教の意識の発達思想やヨガの...


589. ダイナミックシステムアプローチとR
以前言及したように、私の書斎には常に何かしらの音楽が流れている。これまでは、ピアノ曲を中心に聴きながら仕事をすることが多かった。一昨日、偶然ながら、作曲家の久石譲氏の映画音楽を聴く機会があり、とても感銘を受けた。 そこで流れていた全ての曲をダウンロードし、今日も朝からずっと...


584. 修練との一体化
今日も一日が、一粒の時間感覚の中で一瞬に過ぎ去ったように感じた。読むこと、書くこと、考えること、仕事をすること、音楽を聴くこと、食事をとること、運動をすること、眠ることなどが、別個のものではなく、一つの総体となっているのを強く実感する。...


577. 推測的理論の検証のためのダイナミックシステムアプローチ
流れ星を眺めるかのように、今日という一日もあっという間に過ぎ去っていった。フローニンゲンで生活を始めてから四ヶ月が経つが、まだそれくらいの期間しか経っていないのか、という思いを持っている。 メソな時の経過は比較的ゆったりとしたものに感じられるが、ミクロな時の経過はとても早く...


575. ピアジェの構成的知性発達モデル
今日は、ほぼ一日中、ピアジェの発達理論と向き合っていた。ピアジェの生誕の地であるスイスのニューシャテルを訪れて以降、ピアジェの存在がより近しいものになっている気がする。 私自身の知性発達科学に関するこれまでの探究を振り返ってみると、ピアジェの理論について学ぶよりも、新ピアジ...


574. 構成的感覚
早朝から昼にかけて、仕事が大変はかどった。米国のアマゾンに注文した専門書と異なるものが昨日届けられたため、午後一番に、それを返品するために近所の郵便局に出かけた。それにしても、オランダに到着してから、アマゾンを経由した注文に紛失などの手違いが多いことは残念である。...