2086. ダークブルーの空と日曜日の朝
今朝は六時前に起床し、六時半から本日の活動を開始した。昨日と同じのようであり、確かに異なる今日という日。 今日は日曜日であるが、平日そして昨日と変わらずに、自分のライフワークの一つ一つを前に進めていこうと思う。昨日はプログラミング言語Rのコードを満足のいくレベルで書くことが...
698. ポアンカレの回帰定理とターケンスの埋め込み定理
年末年始の一時帰国の最中に、私の中で、新たな経験の獲得が起きていたためか、フローニンゲンに戻ってきてからしばらくは、自分の内側で何かを整理し、それを静かに咀嚼するような現象が起きていた。 日本で得られた経験の咀嚼が、自分の内側で静かに進行し、それが落ち着くまでに幾分時間を要...
439. カート・レヴィンの理論より
発達心理学者のハインツ・ワーナーが指摘しているように、学習や発達の本質には「差異化」という現象がある。これは生物の進化のように、現在の特性がどんどん分化されていく形で私たちの学習や発達が進むことを示している。 先日、組織に関する研究で多大な功績を残した心理学者のカート・レヴ...
60. 現代発達理論を呪縛する4つの誤謬思想
刻一刻と変動するリアリティの中で、私たちの活動は多様性と可変性に満ち溢れています。もしそうした人間の活動が、線形的な手法で測定されることがあれば、線形的な変化以外の何者も明らかにならないでしょう。 こうしたアプローチは長らく発達研究のフィールドに存在しており、それは人間の活...
30. スキル向上過程に起こる興味深い現象:かりそめの発達と強固なスキル獲得への道
カート・フィッシャーがこれまでにおこなった研究の中で、一つとても興味深い研究があります。それは、学習・発達支援者の介入が、学習者のミクロな発達(秒、分、時間レベルの発達)にどのような影響を及ぼすかという研究です。 以前紹介したように、私たちのスキルの発達は向上と後退を繰り返...
29. 学習者および指導者に求められる資質:実践を積み重ねる継続力
知識やスキルの向上プロセスは、直線的なものではなく、上昇・下降・停滞を含んでおり、非常に混沌としています。先日の記事で、文脈特定的な鍛錬をおこなうことが、さらに高度な知識とスキル獲得において不可欠であるということを指摘しました。...
28. 具体的な文脈を想定した鍛錬の継続:高度な知識とスキルの獲得へ向けて
これまでの記事から明らかなように、さらに高度な知識やスキルを獲得するプロセスは、容易なものではありません。往々にして学習者は、さらに高度な知識やスキルを獲得するプロセスにおいて、突然の技術の向上や伸び悩みを経験します。あるいは、知識とスキルの後退現象を経験するかもしれません...
23. 学習・発達支援者に求められる発達に対する敏感な感性とは?
ダイナミックシステム理論の代表的な研究者であるヴァン・ガートは、学習支援者(発達支援者)と学習者との間で構築される学習プロセスという一つのシステムにおいて、三つの変数を提唱しました。 前回の記事で紹介したように、一つ目は学習者の発達速度であり、二つ目は学習者の現在の学習段階...
15. 発達が内包する不安定性と退行への配慮:線形的発達思想を超えて
カート・フィッシャーのダイナミックスキル理論において、発達が持つ可変的な要素や多様な発達の形(発達の網の目構造)についてこれまで紹介してきました。それらに加えて、もう一つ、ダイナミックスキル理論が強調している大切な点があります。それは、発達が内包する不安定性と退行という現象...