2283. 些細な気づきの連続
昨夜未明からの激しい風が随分と収まり、今はゆったりとした風がフローニンゲンの街を吹き抜けている。今の住居で生活をして一年半が過ぎたというのに、なんと今初めて気づいたことがある。 書斎の窓から赤レンガの家々が見え、その奥には高速道路のようなものがある。それについては前から知っ...
2273. 発達現象のシミレーションに向けて
今日は夕食を食べ終えたら、作曲実践に取り掛かるのではなく、まずは生物学の書籍を少し眺めたいと思う。精読をするのではなく、あえて眺めるという表現を使った。 また、生物学の書籍というのも、これは数理モデリングの技法を学ぶためである。数ヶ月前にサスキア・クネン教授の論文を読んだ時...
1752. 概念モデルの検証と巫女
先ほど文章を書き留め、内的言語の奔流を少しばかり落ち着かせることができた。しかし、それでもまだ何か書き足りない感覚がしこりのように残っているため、それが何なのかわからないが、文章を書き始めることにした。 とりわけ先ほどの文章を通じて、自分が日々、過去の自分が構築した概念モデ...
1751. 理論やモデルの検証可能性と反証可能性について
先週から今週にかけて、大学は試験週間に入り、講義もなく、私は自宅の書斎で絶えず生活をしていた。 人と直接会って話す機会がほぼ皆無であり、身体的に音として聞こえる声を一切聞くことなく、論文や書籍を通じて聞こえてくる著者の内的な声と自分の内的な声だけを聞きながら多くの時間を過ご...
1332. 複雑性科学を活用した発達研究について
昨日に引き続き、今日もグレン・グールドが演奏するバッハの楽曲を聴く。しばらくは、この異質なピアニストの演奏を聴く日々が続きそうである。 書斎の窓越しに外を眺めると、一日のうち最も強い日差しを持つ太陽光が辺りに降り注いでいる。日本で生活をしていた頃や米国で生活をしていた頃は、...
1292. ダイナミックシステムアプローチの再探究に向けて
雨雲が視界一面に広がる早朝。起床してみると、寝室の窓から薄い雨雲が広がっているのが見えた。 辺りはとても静かであり、今は激しい雨が降っているわけではない。ただし、昨夜のどこかの時間帯で、強い雨が降っていたことを示す痕跡が辺りに残っていた。...
1130. 知識の性質
早朝より、“Complexity Theory and The Philosophy of Education (2008)”の続きを読み、掲載されている論文の全てを読み通した。中でも、今朝読んでいた “From Representation to Emergence:...
1088. ダイナミックシステムアプローチの真髄の会得へ向けて
今日は午前中に、「成人発達とキャリアディベロップメント」のクラスに参加した。今日のクラスで取り上げる論文の発表を私が担当するという連絡を、担当教授から事前に受けていたため、自宅を出発する前に少しばかり自分のレジュメを読み返していた。...
856.「状態空間グリッド(SSG)」について
今日の午前中に行われた、論文アドバイザーのサスキア・クネン教授とのミーティングについて、また少し考えを巡らせていた。ミーティングの最初に、今後の私の進路について話をしたことを書き留めていたように思う。 その後に続く本題では、私が先日送った論文の...
839. ダイナミックシステムに関する理論モデルの構築について
夕食後、ノートを書斎の机に広げながら、“Principles of Systems Science (2015)”を読み進めていると、非常に残念なことが起こった。 昨日の「複雑性とタレントディベロップメント」のクラスで、ルート・ハータイ教授のレクチャーによって、自ずと湧いて...