2810. テレマンの曲と生命のつながり
早朝から曇り空が続いている。天気予報を確認すると、一日のどこかで晴れ間が顔をのぞかせるようだが、それがいつなのかは定かではない。 とにかく今日は肌寒い。書斎の窓を開けることは極力控えることになるだろう。そうした肌寒さの中にあって、どこか自分の内側で花の挨拶が聞こえてきそうだ...
2780. 外
今朝の目覚めから二時間ほどが経った。意識は完全に本日の活動に向けて準備が整ったと言える。 今朝方五時に起床した時の朝日をまた思い出している。ほのかに赤紫色を帯びていた朝焼け。それを眺めながら、今日の始まりを知り、一日の活動に向けて何かが静かに燃え上がってくるかのような感覚。...
2112. 批判と熱気
夕食を摂り終え、食器を洗っている最中、大学教授に対する痛切な批判を述べている自分がそこにいた。「なぜ大学教授はあそこまで不勉強なのだろうか?」という言葉が自然と漏れた。 大学教授全般に対して、おそらく自分の内側の何かを投影する形で、彼らの不勉強さを批判していた。多分それは自...
2035. 感情の変容と時の美的側面
昨日からまた新しい週が始まった。今週はまた色々と新しいことがありそうな気がする。 一日が終わる際、寂寥感の混じった静謐な感覚がもたらされることが多い。昨夜もそのような感覚がやってきた。 寂寥感と静謐感が混じっているのか、それとも寂寥感の後に静謐感が訪れ、寂寥感の残滓が後者の...
1705. 編曲・変奏の難しさ
日々の一呼吸の中に、情熱の味を確かに感じる。自分は情熱を持っておらず、自分は情熱に他ならないことを知ってから、しばらくの時間が経った。 自己の存在が情熱と完全に合致した時、情熱という言葉は熱情という言葉に変わった。読みに読み、書きに書き、作りに作る。...
1554. 回るコマとそれを支える存在
今日は早朝から、何だかとても活力に満ち溢れている。フローニンゲンの寒さなど物ともしない熱情が自分を包む。 炎に炎を注ぐことなどできない。これはすでに完全であり、いつも常に私の中に絶えずあるものだ。 ただ、私がこの完全な炎に気づけないことが時にあるだけなのだ。早朝の起床時に最...
1492. スペインの片田舎から
黒の黒さに酔う夢の印象が極めて濃いものであったため、もう一つ別の夢を昨夜見ていたことを忘れていた。夢の中で私は、若くたくましさを感じさせてくれる一人の少年と出会った。 彼は日本人であり、年齢は10歳だ。彼と出会ったのは、スペインの片田舎の都市の食堂だった。...
1435.【北欧旅行記】あるのは熱情、ただそれだけを持って最後の日まで
グリーグの作曲小屋とそれを取り囲む自然を眺めながらの昼食コンサートを終えると、コンサートホールを後にして、市内への帰りのバスまでの自由時間をゆっくりとトロールハウゲンの自然の中で過ごした。 グリーグが曲に込めたこの自然の恩寵を自分の感覚を通じて確かめるかのように、ノルドオー...
1433.【北欧旅行記】エドヴァルド・グリーグの熱量に引き寄せられて
エドヴァルド・グリーグ博物館に訪れることができたこと、そしてグリーグというノルウェーを代表する作曲家の思想と生き方に触れることができたこと。それらはどちらも今回の北欧旅行を語る上ではなくてはならないものであり、今日の感動を忘れることはないだろう。...
1174. 西暦3000年に向かって
「タレントアセスメント」のコースの最終試験を終えた私は、自宅に戻ると、すぐさま「成人発達とキャリアディベロップメント」のコースの最終試験に向けて、取り上げられた21本の論文を読み返すことにした。 この歳になってようやく、知識というものがどのような性質を持つものであり、どのよ...