565. 構造的発達心理学の二大巨頭:ロバート・キーガンとカート・フィッシャーについて
今日も非常に有意義な休日を過ごすことができた。午前中のオンラインゼミナールの後、仕事関係や交友関係の諸連絡を済ませ、予定通り、複数の論文と専門書に取り掛かることができた。 今日の文献調査を通じて、改めて、元ハーバード大学教育大学院教授カート・フィッシャーは、偉大な発達科学者...
558. 言語への関心
ザーニクキャンパスで行われた「研究倫理」に関するレクチャーの前に、発達心理学科に在籍しているピーターとたわいもない雑談をしていた。ピーターが日本の浅草を訪れた話について、あれこれこちらから質問をしていた。 アムステルダム出身のピーターは、アムステルダムにある日本語学校に通っ...
539. ダイナミックシステムアプローチを活用した研究の特徴
昨日は、研究プロジェクトに集中する必要があったため、昨日の「複雑性と人間発達」というクラスに関する振り返りがあまりできなかった。記憶が鮮明なうちに、印象に残っていることを書き留めておきたい。 クラスが行われるコンピュータールームに到着した私は、最前列の席を確保した。クラスが...
538. 内面世界の共有
複雑性科学と発達科学を架橋した領域については、これまで一人で学習を進めてきたため、探究の開始を知らせる鐘は、随分と前に鳴らされていたのだと思う。しかし、自分の研究プロジェクトを通じて、当該領域を真に探究することは、「複雑性と人間発達」というコースが開始されることによって、始...
533. エッシャーの『発展』という作品より
デン・ハーグのエッシャー美術館で鑑賞した幾つかの作品の印象が色濃く脳裏に焼き付いている。一つは、『発展(development)』という作品である。発達科学を探究している者として、この作品のタイトルを『発達』と呼びたいところだが、最初に翻訳した方が『発展』と命名しているので...
516. 霜降るフローニンゲンとクネン先生とのミーティング
11月の第一週目だというのに、最低気温がマイナスの日が出現し始めた。なんと驚いたことに、明後日はの天気予報には雪マークが付いている・・・。昨年のこの時期は、東京で生活をしており、まだ冬用のコートを羽織る必要などなかったと記憶している。...
515. 概念的複雑性と実践力の関係
今回の研究プロジェクトで焦点となる「概念的複雑性」について少しばかり考えていた。クネン先生からも、そもそもなぜこの概念を取り上げたのかについて、論文提案書の中で言及しておく必要があると以前指摘を受けていた。 構造的発達心理学では、そもそも、人間の知性や能力が高度に発達してい...
507. ベートーヴェンとスピノザ
今日は朝から雨模様である。当初の計画では、フローニンゲン大学の社会科学キャンパスに行き、研究に必要な論文をいくつかプリントアウトしようと思っていたのだが、雨が降っていることもあり、今日もまた一日中書斎にこもって仕事をすることにした。...
503. 来学期履修予定のコースと仕事の深まりについて
今学期の最終試験を昨日無事に終え、今日から次の学期が始まるまで後二週間ほどある。来学期は、私がフローニンゲン大学を選んだことを決定付けた「複雑性と人間発達」というコースが開講される。 このコースを担当するのは、私の論文アドバイザーであるサスキア・クネン教授と非線形ダイナミク...
501. 研究の進捗と第二弾の書籍について
「タレントディベロップメントと創造性の発達」というコースの最終試験がいよいよ明日に控え、昨日の多くの時間は、試験に向けた学習に費やされていた。その学習がひと段落すると、次に研究提案書の練直しに取り掛かった。 クネン先生が一週間ほど休暇を取られていたため、先生とのミーティング...