868. 束の間の休息に
先ほど無事に、「創造性と組織のイノベーション」のコースで課されている、グループ共同論文の最初のドラフトをメンバーと一緒に担当教授に提出した。この課題に取り組むにあたって、産業組織心理学を専攻しているルクセンブルク人のヤンとドイツ人のマーヴィンに随分と助けられたように思う。...
764. 日記という形式について得られたこと
今日の午前中は、発達のプロセスを研究する意味と方法に関する論文を数本ほど読みたい。 その後、現在の私の研究で活用する予定の「状態空間分析」に関する専門書 “State space grids: Depicting dynamics across...
762. 森・井筒・辻先生から:変容の特質
今日は、普段と若干異なるような日だったように思う。早朝の五時半に起床して以降、いつもと変わらないような仕事をしていたのは確かである。 それは学術論文を読むことであったり、何かしらの文章を書くというものである。ただし、午前中のある時を境目に、無性に日本語を読みたくなったのであ...
747. 真善美を追い求めて
——経験の全体が一人の人間、その一つの生涯を定義する——森有正 発達支援に携わる者として、支援手法に関する理解や技術を高めていくことは、自分の中で確かに大事にしていることである。また、発達現象を研究する科学者として、人間の発達に関する理論や研究手法に関する理解を絶えず深めて...
733. 評論から考えさせられること
今日も早朝から仕事が非常にはかどった。芸術鑑賞において、作品の背景にある知識を獲得することが、鑑賞経験をより豊かにするという思いから、現在カーティス音楽院のオンラインコースを受講している。 これは以前紹介したように、ベートーヴェンのピアノソナタに関する理解を深めていくことを...
706. アブラハムのように:内側からの促しとそこからの出発
そもそも今の私は、なぜ成人発達の研究と実践に強く関心を持っているのかを考えていた。確かに、米国在住時代の後半の私は、子供たちの教育に携わっていたこともあり、成人期前の発達にも大きな関心を寄せていた。 しかし、今の主要な関心事項は、再び成人発達と成人教育に戻っている。これまで...
704. 経験の中と原点回帰
自己の形成にせよ、知識体系の構築にせよ、そこには不断の繰り返しがやはり必要だと思った。毎日、日々の出来事を振り返り、そこから自分の中で新たな気づきを獲得し、自己の内側で種々の体系を構築することを強く意識し始めるようになってからしばらく経つ。...
586. 日記について
日々の状況がいかなるものであろうとも、そして、その日一日がいかに昨日と変わらぬものであるように思えたとしても、毎日絶えず文章を書き始めてから、ある程度の期間が経った。何かを継続させていくことの意義と価値を、体験を通じて大いに実感している。...
536. 真冬のほふく前進
どんよりとした雲が空を立ち込め、小雨が降る形で、今日という一日が始まった。昼食後、少し仕事をした後に仮眠をとって目覚めてみると、雲の間から太陽が顔を覗かせていた。 太陽を取り囲む雲も、黒い雨雲から白い雲へと変化を遂げていた。先週から、フローニンゲンの街の最低気温はマイナスに...
499. ふと手にした三冊の書物より
いつもと変わらぬ静かな日曜日。オランダを象徴するかのような西洋風のレンガ造りの家々を窓から眺め、しばらく通りを観察していると、通行人がまばらに通り過ぎていく。フローニンゲンという街は、中心部は比較的賑やかだが、中心部から少し離れると、閑静な住宅街が広がっている。...