3727. 発達的ペースメーカーとしての最適レベル
早朝に、いつもと同じように作曲実践をしていると、不思議な感覚になった。ある一つの音符を置き、音を鳴らしてみた瞬間に、そこに一つの音楽空間が立ち上がってくるかのような現象を知覚したのである。 実は、昨夜の作曲実践の際にも不思議な体験をしていた。それは、自分が作曲ソフトの楽譜上...
2555. 緩やかに絶え間なく歩くこと
今日は薄い雲が空を覆っているが、太陽の光がないわけではない。うっすらと太陽の光がフローニンゲンの街に降り注いでいる。また、涼しげなそよ風が吹いている。 今日は午前中から随分と多くの論文を読んだ。それらの論文は学習理論に関するものであり、改めて自らの学習について考えていた。学...
2032. 作曲技術の発達過程を振り返って
今朝は六時過ぎに起床し、六時半から一日の活動を開始させた。今日も午前中は、日記の執筆と作曲実践に充てたいと思う。 文章を書く習慣に加えて曲を作ることが新たな習慣として完全に定着したようだ。ここのところ、毎日かなりの時間を作曲に充てている。...
662. 夢見と覚醒の狭間
今朝は起床直後、夢の中の意識と覚醒後の意識の狭間に少々漂っていたように思う。この意識状態は大変不思議なものであり、思いがけないアイデアが湧き上がってきたり、覚醒中の意識では見ることのできないビジョンが脳内で知覚されることがよくある。...
338. 発達における共同学習や共同作業の意義
昨日の夕方と本日の午前中にかけて、ヘンデリアン・スティーンビークとポール・ヴァン・ギアートの共著論文 “The emergence of learning-teaching trajectories in education: A complex dynamic...
136. 絶えず乱高下する成長・発達プロセス
記事「134. ダイナミック・スキル理論誕生史:デカルト的認識論を超えて」では、カート・フィッシャーが提示した示唆深いメタファー「発達の網の目構造」について紹介しました。 今回の記事は、カート・フィッシャーのダイナミック・スキル理論に含まれる別の重要な考え方を紹介していきま...
116.成人以降の教育・トレーニングを支援する三つの肝:「実践の場」「他者との協働」「他者からの支援」
前回の記事は、文脈や環境が私たちの認知に与える影響について紹介しました。さらに、他者からの支援が私たちの認知構造にもたらす影響についても紹介しました。今回の記事は、以前紹介したカート・フィッシャーの「最適レベル」と「機能レベル」の概念を用いながら、他者による支援が成人以降の...
25. ダイナミックスキル理論における「最適レベル」と「機能レベル」とは?
これまでの記事で何度か登場した「最適レベル」と「機能レベル」について、もう少し説明を加えたいと思います。心の構造を静的なものと捉えてしまうこれまでの発達理論のパラダイムには、ある一つの根本的な誤りが存在します。それは、私たちは一つの固定的な構造レベルを持っており、それを領域...