3876. 大伽藍の建設に向けて
自分が毎日短い日記を書き、短い曲を作っているのは、その日一日を大切にしたいという思いと、その日の今という瞬間に掴まれる感覚を大切にしたいからなのだろう。 欧州での生活を経て、遅まきながら、ようやく自分の特性というものが明確に自覚されるようになった。私は、長大な時間をかけて一...
2087. 就寝前に
今朝方起床した時に、今日は土曜日ではなくまだ平日のような気がしていた。平日でも休日でも基本的に私のやることや生活リズムはほとんど変わらないのだが、今朝は仕事をする必要性に対する意識が強く働いていた。 ただし、それはプレッシャーのような強いものではなく、自分の中で仕事に対する...
2061. メモを残す人間
昨日、「応用研究手法」のコースの最終課題のドラフトを作成し、一晩寝かせた。今日は夕方にもう一度レビューをし、誤字脱字などを含めて追加・修正を施したい。 そのレビューをもってして、もう一人の受講者であるグルジア人のラーナにドラフトを送り、お互いのレポートに対してフィードバック...
2052. 早稲田大学ラグビー部元監督中竹竜二さんとの対談より
先ほど、リクルートマネジメントソリューションズさんの「オトマナプロジェクト」という大人の学び方に関するプロジェクトの一環として、早稲田大学ラグビー部の元監督中竹竜二さんと対談をさせていただいた。 一時間半に及ぶ対談であったが、その時間はあっという間に過ぎていった。私自身、人...
1580. つまらない文章と思考と感覚が萎縮した人々
今日の目覚めは普段よりも遅かったが、午前中に取り掛かりたいと思っているのは、明日に参加する二つのクラスで取り上げられる論文と専門書の該当箇所を読み返すことである。 今学期に履修しているコースは三つだが、クラスが行われる前日には、そのクラスで取り上げられる論文と専門書を読み返...
1532. ためらいのない歩み
今日からいよいよフローニンゲン大学での二年目のプログラムが実質上始まる。先週にプログラムに関するオリエンテーションがあり、今日から実際のコースが始まる。 昨夜はいつもと同じ時間に就寝したにもかかわらず、今朝はいつもより一時間以上遅い時間に起き、睡眠をいつもより多く取った。昨...
1523. 徒然なるままに
昨日の激しい雨はどこかに消え、闇に包まれた早朝の景色が静かにたたずんでいる。いよいよ今日は、『成人発達理論による能力の成長』の出版を記念したオンラインゼミナールの最後のクラスとなる。 およそ二ヶ月半にわたって行われたゼミナールは、私にとっても非常に有意義なものだった。 ...
1522. いつになったら私たちは
自らの内側にある真実の声に耳を傾け、それをこの世界に表現した人たちに対して、私はいつも感銘を受けるとともに、大きな励ましを受ける。 この世界で自己を見出し、自らを世界に向けて表現していくことを果敢に行ってきた人たちに、私は多大な敬意を払っている。しかし、よくよく考えてみると...
1443. グリーグとムンクからの啓示
夕食前に再び小雨が降り始めた。雨が窓ガラスに静かにぶつかる音が聞こえる。 ガラスに付着した一つ一つの雨滴が重力に従ってゆっくりと垂れ落ちる。窓ガラスを洗うような小雨を眺めるとき、それは北欧旅行から帰ってきても依然として続く旅の余韻を洗い流そうとしているかのように思えた。...
1439.【北欧旅行記】北欧旅行の帰路に思うこと
昨夜無事にフローニンゲンに戻ってきた。コペンハーゲン空港からフローニンゲン空港に向かう飛行機はとても小さく、初めて乗るような大きさだった。 飛行機の乗り場も空港内の辺鄙な場所にあり、それはコペンハーゲンからフローニンゲンに向かう乗客の少なさを物語っていた。機内は確かに狭いの...