

114. 新ピアジェ派の貢献:後形式論理思考の特性
前回の記事は、新ピアジェ派が具体的にどのような点において、ピアジェの理論を発展させたのかを紹介しました。前回の記事で全てを網羅することができなかったので、今回の記事も引き続き、新ピアジェ派がどういった点において、ピアジェ派の理論を拡張させたのかを紹介したいと思います。...


113.新ピアジェ派の貢献事項:「学習と発達」&「水平的な溝と垂直的な溝」
前回の記事では、新ピアジェ派が古典的なピアジェ思想のどういった点を引き継いでいるのかについて、主な点を5つほど紹介しました。今回の記事は、新ピアジェ派がピアジェ思想のどういった点を発展させたのかについて紹介したいと思います。...


112. 新ピアジェ派が継承する五つの発達思想
新ピアジェ派はこの25年間にわたって、古典的なピアジェ理論の本質的な側面を保持すること、さらに探求が必要な箇所を発展させること、最新の実証研究に基づいてピアジェ理論の改定をおこなうことに力を注いできました。 以前私のメンターであったセオ・ドーソンから聞いた話なのですが、カー...


111. 新ピアジェ派の誕生過程
発達心理学者ジャン・ピアジェの理論は、教育界で広く適用されています。時に、カリキュラム設計をおこなう際、あるいは実際の教室での活動に応用されています。生徒の学習や発達は、彼らが現在置かれている認知的発達段階に強く影響されるため、教師は生徒の思考特性や認知的発達に関して深い理...


110. 成人以降の教育・トレーニングにもたらす新ピアジェ派思想の意義
私がこれまで成人以降の発達理論に関する講演や講義をする中で、多くの方は最初、人間の心は成人以降にも発達していくという点に驚かれます。発達心理学の代表的な研究者であったジャン・ピアジェの理論は、日本においても広く知れ渡っていますが、その内容はどうしても成人までを対象とした心の...


72. カート・フィッシャーの発達モデル:発達要因と発達のメカニズム
これまでフィッシャーの理論の大枠を紹介してきましたが、実際のところ、フィッシャーの発達モデルは、他の新ピアジェ派の理論と多くの点で異なります。主な相違点は、認知的な発達を説明する方法にあります。 もちろんフィッシャーは、発達における情報処理的側面を否定しているわけではありま...


68. 新ピアジェ派の思想:グレイム・ハルフォードの発達理論
これまで、新ピアジェ派の代表的人物であるパスカル・レオンとロビー・ケースの発達理論を概観してきました。今回の記事は、新ピアジェ派のその他の代表的研究者グレイム・ハルフォードの理論に焦点を当てたいと思います。 まず、グレイム・ハルフォードは、ロビー・ケースが提唱した作業記憶の...


67. 新ピアジェ派の発達思想:ロビー・ケースの発達理論
ロビー・ケースの研究は、この数十年の間、発達理論の分野で大きな注目を集めてきました。実際に、発達心理学のテキストを開いてみると、ロビー・ケースの理論は、新ピアジェ派の代表として最も広く認知されています。 ロビー・ケースの理論が、以前紹介したパスカル・レオンよりも広く認知され...


66. 新ピアジェ派の発達思想:パスカル・レオンの発達理論
元来、新ピアジェ派の理論家の多くは、ピアジェが提唱した段階モデルを人間の情報処理能力と絡めて説明していました。特に、発達段階の成長要因と発達の個人差を情報処理能力と関連づけていました。 その中でも、カナダにあるヨーク大学の教授パスカル・レオンは、情報処理能力と認知的発達との...


65. 新ピアジェ派の3つの理論分類
前回の記事で、代表的な新ピアジェ派の研究者の名前を列挙しました。改めて紹介すると、パスカル・レオン、ロビー・ケース、グレイム・ハルフォード、カート・フィッシャー、アンドレアス・デメトリオの5人が新ピアジェ派の代表的人物です。5人の発達研究者の理論やアプローチの仕方は、それぞ...