3382. ピアジェの発達理論を毛嫌いする人たち(その2)
今日は早朝に、久しぶりにショパンに範を求めて作曲をした。ここのところは古典派の作曲家の曲を参考にする毎日であったから、ショパンの曲を参考にすることは良い気分転換になった。 さらには、当然ながら古典派の曲にはない音楽的観点をショパンの曲が提供してくれることも有益であった。今日...
1259. 観察ではなく鑑賞を
今日は完全に曇りのようである。雨雲ではなく、薄い雲が空全体を覆い、それは太陽の光を完全に遮断している。 通りに植えられた木々の葉が静かに動いているのが見えるのだが、それを生じさせている風をそよ風と形容することがためらわれる。太陽の光が燦然と降り注ぐ日であれば、それは間違いな...
1245. 部分と全体の入れ子構造としての「レベル」
早朝の天気とは打って変わり、午後から快晴が広がり始めた。昼食を摂り終えた私は、論文を一本読み、いつもと同じように20分の仮眠を取った。 昨日と同様に、それは深い休息をもたらすような仮眠であった。そのわずかな時間において、私は夢を見ない深い眠りの世界に沈んでいき、そこで限りな...
866. アイデンティティの発達と創発について
昨日は、夕方から「複雑性とタレントディベロップメント」というコースの最後のクラスに参加した。前回のクラスに引き続き、今日もゲストスピーカーが講義を担当した。 今日の講義を担当したのは、私の論文アドバイザーであるサスキア・クネン教授だった。クネン先生は本来、アイデンティティの...
606. 出発からの出発
11月の初旬から開始したオンラインゼミナールも、いよいよ佳境を迎えた。最後の振り返りのクラスを除くと、今日は実質上、最後のクラスであった。 本日のクラスでは、この五年間において、一度も本格的に扱ったことのなかった発達心理学の巨人ジャン・ピアジェについて取り上げた。一般的な専...
598. 新・新ピアジェ派としての私
今日は早朝から、現在進行中のオンラインゼミナールの最終回の講義資料を作成していた。最終回は、知性発達科学の歴史的変遷を辿りながら、知性や能力の発達に関する近年の思想や理論などを取り上げる予定である。 厳密に知性発達科学の源流にまで遡るのであれば、仏教の意識の発達思想やヨガの...
575. ピアジェの構成的知性発達モデル
今日は、ほぼ一日中、ピアジェの発達理論と向き合っていた。ピアジェの生誕の地であるスイスのニューシャテルを訪れて以降、ピアジェの存在がより近しいものになっている気がする。 私自身の知性発達科学に関するこれまでの探究を振り返ってみると、ピアジェの理論について学ぶよりも、新ピアジ...
568. 何気ない日常より
今日は早朝から、昨夜の就寝前に気にかかっていたことを調べる作業から仕事を開始した。昨夜、ダイナミックシステムアプローチに関する文献を読んでいた時に、そこで紹介されている発達の原理が、アメリカの思想家ケン・ウィルバーが提唱した「20の発達原則」と大きく重なることに気づいたのだ...
456. ロバート・シーグラーの「多重波モデル」
今日は何と気温が10度後半に達するという極めて暖かい日になるそうだ。日曜日にこうした気温になるのは有り難く、朝の仕事を終えたらランニングに出かけようと思う。 起床から一時間ほど仕事をした後に、書斎の窓から外の景色を眺めた。すると、空が朝の太陽に薄赤く照らされていた。空に浮か...
443. 卓越性と文脈:文脈を見定める二つの眼
ここ数日間は「文脈」というものについて色々と考えさせられることが多かった。「文脈」というのは、置かれている状況や環境のことを指すのだが、文脈が私たちに及ぼす影響は多岐にわたっており、それは非常に深い意味を持つ言葉なのだと最近特に痛感させられている。...