1352. 創造衝動と自由の実現に向けて
午前中、サイバネティクスの創始者ノーバート・ウィーナーの書籍を読み終えた。本書の主題とは関係のない一つの文章が印象に残っている。 芸術家、作家、科学者は、その仕事に対価が払われるか否かに関係なく、創造衝動に基づいて動かされるべき者である、という記述に立ち止まらずを得なかった...
1287. SESと私の歩み
今日は一日中、ケン・ウィルバーのSESを読んでいた。本書を読み進める途中で、森有正先生の『デカルトとパスカル』と清水博先生の『「いのち」の自己組織』という二冊の和書を少し読み進めていたが、本日はウィルバーで始まり、ウィルバーで終わる一日だったと言える。...
1131. 文学作品の哲学的探究へ向けて
天気予報が肯定的な意味で外れ、今日は一日中晴れだった。夕食を摂りながら、今日という一日を少しばかり振り返っていた。 私は日々の生活を通じて湧き上がってきた思考や感覚を日記として書き留めているが、当然ながら、日記を書くことだけを行っているわけではない。日記というのはあくまでも...
1116. 井筒俊彦の『コーラン』の読みから
昨日の夕方、その日の仕事を全て終えた私は、久しぶりに井筒俊彦先生の全集を手に取った。慶應義塾大学出版会から刊行された全集の第11巻「意味の構造」を何気なく開き始めた。 「碩学」というのは、井筒先生のような方のことを言うのだと改めて思った。初めて井筒先生の仕事に触れたのは、私...
883. 生の実感に関する「前超の虚偽」
今日の午前中は、計画していた通りに、システム科学とネットワーク科学の専門書を読み進めることができた。システム科学の専門書の方は、800ページに及ぶ大著だが、本日現在、およそ半分ほど読み進めることができた。 また、ネットワーク科学の専門書の方も、全11章のうち、9章まで読み進...
858. メンタルモデルとトランジション
昨夜は就寝前に、自分の内側で構築されつつある知識体系を、心の眼を通じて眺めるようなことを無意識的に行っていた。 現在、その足取りがいかに遅くとも、自分の知識空間の中に、発達科学を中心として、システム科学、ネットワーク科学、意識の形而上学に関する知識体系がシステムとして構築さ...