

1513. 対象をものにするために
昨日の夜から、フローニンゲン大学での二年目の最初の学期に履修するコースで取り扱われる専門書や論文に絞って探究を進めることにした。 いかんせん最初の学期に履修するコースの内容が未知なものが多いため、これまでの自分の専門領域をさらに深めるような試みに着手するのではなく、手持ちの...


1510. 絶え間ない創作に向けて
論文創作にせよ、作曲にせよ、何はともあれ、内側から湧き上がる止むに止まれぬ創作意欲は間違いなく不可欠なものだ。そうした絶え間なくほとばしる創造エネルギーがなければ、絶え間なく論文を執筆することや曲を作ることなどできはしないだろう。...


1508. フローニンゲン大学での二年目の研究生活の開始
今日からいよいよフローニンゲン大学での二年目のプログラムが始まった。自身にとって欧米で取得する三つの目の修士号となるが、このプログラムを終えた後に、一年間ほど客員研究員として米国の大学院に行き、その後フローニンゲン大学か米国のその大学院の博士課程に進もうと思う。...


1504. MIDIキーボードと欧州二年目の生活について
今日も一日があっという間に過ぎ去って行ったという感覚がある。気づけばもう夕食の時間に近づいている。 学術研究と作曲実践の双方にバランス良く従事していると時間が経つのが本当に早い。時間が光のように進んでいく中にあって、その時間の中にいる間はずっと、時間の濃い密度に包まれている...


1487. 自己創出的・自己建築的な運動を促進する手段
昼食後、午前中に引き続き、科学研究における実験デザインと因果関係の推論に関する専門書を読み進めていた。フローニンゲン大学での二年目は「実証的教育学」というプログラムに所属し、子供の教育や成人教育の研究をより科学的に実施していくための知識と技術を獲得することを狙いとしている。...


1475. 専門領域の螺旋的深まり
夕食前に先ほど浴槽に浸かりながら、少しばかり自分の現在の取り組みや今後の取り組みについて整理をしていた。そのテーマについて意図的に考えようと思ったわけではなく、浴槽に浸かりながら天井を眺めていると自然とそのテーマに自己の思考が向かった。...


1469.「実証的教育学」のプログラム開始に向けて
辺りの闇が少しずつ開ける頃、マウリツィオ・ポリーニが演奏するベートーヴェンピアノソナタが書斎の中に鳴り響く。 精密に刻まれていくその演奏はどこか科学的であり、それでいて演奏者の思想が具現化されているという点において哲学的ですらある。ポリーニの演奏を久しぶりに聴いて、そのよう...


1466. 二年目のプログラムの開始に向けて解決すべき問題
北欧旅行から帰ってきて以降、様々な雑務をこなす必要がったので、ここしばらくは専門書を読むことから離れていた。今日は午前中に、久しぶりに発達科学に関する専門書を読むことができた。 端的に述べれば、本書は複雑性科学を教育研究や教育実践に応用した論文が寄せ集められたものである。九...


1448. 天気とデューイのプラグマティズム的美学
早朝の鬱蒼とした雨雲が静かに立ち去り、青空が広がり始めた。薄い雲を残しながらも、広がる青空を眺めていると、オスロ国立美術館で見た印象派のいくつかの絵画作品を思い出す。 それがとても甘く感じる。空の青さと白い雲、そして穏やかな朝の太陽が相まって、甘美な世界を生み出している。そ...


1297. 内なるダイモーンに導かれて:MOOCの多角的な研究
一日の仕事を全て終え、本日最後の日記を書き留めておきたい。やはり、今日の夕食前に突如目の前に現れた「客員研究員」としての道についてもう少し書き留めておかなければならないだろう。 客員研究員としての資格が自分にあるのかどうかもさらに詳しく調べてみなければならないし、それに向け...